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冬は夜になるのがはやい

電気もないから寝るしかなかった

肉を食べると

肉といってもビーフジャーキーだったが

肉を食べるとからだがあったまった

トイレの水って

尋常じ ....
大きな光、強い光

夜に入るまで

どこでなにをしてた

いちばんぼーしいみいつけたあ

闇に包まれることで

見えてくるものがある

これをだれかに伝えなくちゃ


ど ....
ここを拠点に働いていると

はじめて話をする他県の方から

かならずあのことを聞かれてしまう

住民どうしだと

傷を見てしまうのが怖くて

あのことは聞かない

はじめて話を ....
こどものしごとはなあ

勉強と

うちのお手伝いと

友達にやさしくすることやで

自転車のうしろの僕に

よくそう言っていた叔父は

定職につかず

まわりをいつも心配さ ....
いつでもよみがえるし

いつでもそこにゆける

天体の運行は

まだ気象みたいに

崩れてないから

五年まえの金曜の夜

冬の星

こんな散らばり方してた


きみ ....
コンクリートのうえに

アスファルトのうえに

死骸、生き物のむくろ

虫や鳥や微生物どもが

生活のキスをしている


どこに向かいどこを巡る

どこを巡りどこに向かう
 ....
人間関係へたくそなはずなのに

達人のように思われている違和感

逃げ出せないルーレット回っている

頭ばかりくるくるキレて

間違いがあれば素直に謝る術も

身につけている薄っぺ ....
虫が鳴いている

宇宙の鈴の音たてて

星の音色で

鳴いて鳴いて鳴いている


ぼくたちは遥か旅人で

セックスだけではないもので

結び結び結ばれているのだ

宇宙の ....
てっぺんに月が雫、光る

宇宙はしばらく

その運行を変えないで

永遠てやつモノマネしている
オレの説明書は

そう、藍いろの空

アンティーク店の

黄いろい光輝く

古本屋のまえに

クルマをとめて

な、気にするな空

藍いろのカルテに

全部書いてある
いちねんのうち

ひょっとしたら三分の一はホテルだ

芸能人でもないのに

いや、たしかに芸能人にはよくあう

でも、芸能人でもないのに


しんとした部屋

街の音が入ってきている

地球がまわる音 ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
大好きは

どこから来るんだろう

どこから来て

どのくらい滞在するんだろう

有限世界、このことわりのなかで

あとどのくらい

こんなこと考えていたら


きみに
 ....
ホテルに荷物を置いて

もうすぐ日がかわる外に出た

この土地の名物だという料理と

この店でねかせた果実酒をたのんだ

サービスだと言って

小ぶりの林檎と小ぶりの茄子がでてきた

よくしゃべる女主 ....
空を切る

豊かな梢

水色が蒼くて

空が悲しんだ


母のわだち

面影は

追いこす光


空を切る

豊かな梢

水色が蒼くて

空が悲しんだ
その夜をすぎると

その夜をじぶんに

刻みつけなければ

ならないとおもう

十五もとしうえの

青年と口論となり

納屋で夜を明かす

少年の涼しい目に

月のひか ....
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
新横浜の風景を

しばらく品川と間違えていた

その風景にせつなくなっていた

品川にはきみがいるような気がした

白い光を放つビル

白い光に照らされた道

きみが歩いたかも ....
梅雨どきに疲れがでるんだなんて

あなたはやっぱり年をとったんだね

地球がうまく見えないんだなんて

ちょっと余裕なさすぎなんじゃない


かんぺきな芸術

あとだしジャンケン ....
正でも負でもない0

0は虚数のようなものだ

実存から自由な

観念とは

0や虚数のようなものだ


ぼくはきょう

あるひとが美しいことを

発見したんだ


 ....
ジャパン・ランドのうえを

ひかりが

風が、雲が

ちからの流れを変えてゆく

ぼくらはどこから来たのか

ぼくらはどこへ向かうのか

おなじでも

べつべつでもないのに ....
花びらが

あしもとに転んでいる

気持ちいい夜風に

白い素直なものが散っている

居酒屋をでて

スナックにむかう

仲間たちのうしろ姿

外灯に浮かびあがっている
 ....
夜風がゆるく吹いていた

さくらが銀河のようだった

カップルが一組

川向こうのベンチに座っていた

僕たちはすこし道に迷ったようだ

たまに肘があたる

あてどない人生が
 ....
木蓮はほどけて

黄いろい死斑を散らせていた

桜の木々は赤く汚れて

ところどころに

灰いろのピンクを零していた


季節はひとつを終わらせ

ひとつを始めてゆくというの ....
平日の午前

雨の日のファミレス

食器の音

まばらな客

障らない音楽

外のひかり

外は雨だ

灰いろの風だ

うんこしたくなるような

落ち着きに満たされ ....
木々が踊りをとめて黙していた

夜が青かった

外灯が規則ただしい涙のようだった

リズム&ブルースの

ゲゲゲの鬼太郎みたいな旋律

信号に停止するテールランプが

この世の ....
春になると

知らない街の匂いがする

それと

なつかしい匂いもする

人の心にはなれない

だからたくさんの

心をつくってゆくのだ


きのうは啓蟄だった

お ....
息を吸う

それはいまから

深海に

深海に

潜るために使われる


だからいま

息を吸う

未来に

未来に

未来に会うために


息を吸う

 ....
もう二度と

会えなくなるひとなんて

ほんとうにいるのだろうか

この有限世界から

ぼくらはなにを失うというのか


慟哭の朝の光に

普通の日々が重なってゆく

もういちど問う


もう二度と
 ....
雪が散り舞う

気の遠くなる場所から

此処まで君らは降りてきた

君らが人間なら

乾杯といきたいところだ


どうやって来たんだ、

重力で来ました、

途中大変だっ ....
北大路京介さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(431)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
震災ってこんなだった- 吉岡ペペ ...自由詩609-1-30
この夜に- 吉岡ペペ ...自由詩809-1-27
震災について- 吉岡ペペ ...自由詩409-1-18
時は進む- 吉岡ペペ ...自由詩509-1-14
冬の星- 吉岡ペペ ...自由詩808-11-21
死骸- 吉岡ペペ ...自由詩608-10-31
暗示- 吉岡ペペ ...自由詩508-10-25
虫の音色- 吉岡ペペ ...自由詩308-10-22
月雫歌- 吉岡ペペ ...自由詩408-10-19
気にするな空- 吉岡ペペ ...自由詩508-10-8
ホテル- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...308-9-26
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28
それは聞こえない- 吉岡ペペ ...自由詩608-8-27
悲しみと祝福と- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...108-8-24
空が悲しんだ- 吉岡ペペ ...自由詩808-8-5
七月一日の夜- 吉岡ペペ ...自由詩308-7-1
いまも何処かで- 吉岡ペペ ...自由詩1708-6-16
品川- 吉岡ペペ ...自由詩608-6-13
地球がうまく見えないんだ- 吉岡ペペ ...自由詩908-6-4
美しいこと- 吉岡ペペ ...自由詩908-5-28
四月の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1008-4-18
花びら- 吉岡ペペ ...自由詩908-4-16
銀河- 吉岡ペペ ...自由詩2208-4-3
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1108-3-29
雨の日のファミレス- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-19
アラーム- 吉岡ペペ ...自由詩708-3-8
知らない街- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-7
深海に潜る- 吉岡ペペ ...自由詩808-3-6
朝の光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...508-3-2
旅の杯- 吉岡ペペ ...自由詩1408-2-29

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