時は進む
吉岡ペペロ

こどものしごとはなあ

勉強と

うちのお手伝いと

友達にやさしくすることやで

自転車のうしろの僕に

よくそう言っていた叔父は

定職につかず

まわりをいつも心配させていた

2時間まえに寝た息子たち

いまどんな眠りをしているのだろう

時だけは進む

心のなかでは

すこし遅いかもしれない

すこし速いかもしれない

時は進む

時ってなんだろう

終わらない不況はない

終わらない好況もない

息子たちは2階で眠っている

こどものしごとはなあ

勉強と

うちのお手伝いと

友達にやさしくすることやで

2時間まえに寝た息子たち

いまどんな眠りをしているのだろう


自由詩 時は進む Copyright 吉岡ペペロ 2009-01-14 13:24:38
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