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ドイツにも桜の花が咲いていた

ほかにもたくさん木々があって

日本のような主役にはなれていなかった

だからいくぶんニュートラルに

春のよろこびを感じながら歩けてもいた

冬がつらいから春がうれし ....
あした朝早く成田で待ち合わせをしているから

きょうは東京駅ちかくのホテルに宿泊する

まえの座席ではフジコ・ヘミングが大人しくしている

窓際に花束をおいて通路側に座っている

猫を ....
智恵子は雨の日には地震が来ないという

昔なじみの校舎のような病院だった

伝言板には院長の行く先が告げられていた

カーテンをあけて雨の日を見つめる

さくら若葉のあいだに在るのは

昔なじみのきれ ....
昨年のお昼まえ

花びらに涙するおんなを見つめていた

泣く理由なんてたくさんあった

だけどぼくは

それを不思議がるふりをしていた


サラダにスリゴマをかける

アボガドをいれる

炒めたベーコ ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
夜の公園で

ひとりベンチに座っていたのは

さくらの花の塊を

じっと見つめていたかったから

ぼくは淋しいんじゃないきっと自由だ


さくらの花が止まっていた

地上の珊瑚のようだ

ぼくはあるは ....
あなたを写した線や形や色を見つめる

あなたの記憶とぶつかりながら

あなたの名を叫びながら白濁を飛ばす


名を叫んでしまうと

こころたちはまた

苦しんでしまうのではないか ....
蝋燭のような

ハンカチが手品で固まる

ヨーロッパの香りがする

植物のような

モクレンはそんな生き物だ


木に花の咲くふしぎ

サクラよりはやく

オレに告げてく ....
風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら

水いろの影

灰色の青空

もも色の風

さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら


街道を犬ころになってさ迷いゆく

ぼくはひと懐こ ....
そこにはいないひとびとの代表として

ぼくが送り込まれているのだ

そんなことよりもぶれないものがあるのだと

その翻訳を任されたぼくは二重スパイだ


そういうところには

ああ、これが金持ちかあ、 ....
恋人の心変わりを感じていた頃、辞表を出してくる社員がいた。

彼らはぼくをひどく傷つけた。

ひとのこころなんて分からないものだ。

思い返してみればそんなそぶりもあった。

そぶりかあ・・・・

人 ....
昼には新幹線のなかにいた

各駅停車の新幹線だった

固くて煙草くさい客室だった

掲示板に流れるニュースを見つめていた

一夜明けても

首相から被災地へのメッセージはなかった
 ....
ひとは執着から逃れられない

ひとは執着から逃れられる

執着を思わなければいいのだ


ひとつき後にはさくら花

いのちを賭けた尊い轍に

つらなる裸木が上を向く


ひ ....
あふれる愛は

居場所を探してしまう

ぼくはあなたに

依存していたのだ

酒やドラッグのように


愛はあふれてはならない

八分目が大切だ

最愛などあってはならな ....
風が強かった

雪が降っていた

さした傘にすぐ雪が積もった

歩くたびヌルッとした

べちゃべちゃとした雪

足裏も表も

駅に着く頃にはじんじんとしていた


手袋を忘れたから

指がうごかなくな ....
眠たいのに眠れない夜

死なない程度にリスカ

目をそむけてうえを見つめる

蛍光灯ほどの明るさで

天使がばらばらと降りてくる


風が吹いている

真夜中を駆け抜ける
 ....
43歳の大人の男なら

こんなふうに言うんじゃないか

こんなふうに動くんじゃないか

そんなことを考えながら

喋ったり行動したりしている


たぶんみんなもそうなんだろう

「普通」ってなんなんだ ....
現代音楽のようでいて

懐かしい旋律も現れたりする

シマノフスキーにはそんなピアノ曲が多い

冬の夜に近い朝

外灯は暗い空に圧されるように

地に貼りついていた

柔らかな天地の香り

宇宙から与 ....
左目からなみだがとまらない

そして胸が痛い

右目だけが自由に生きていた


すべてこの身で感じている

このくらいが丁度いいんだ

追憶の道筋は

源から発する

り ....
ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せるほど

ぼくは澄んではいない


吹き消されない光の源

その物真似をしている


ふたりで見た海を通る

消したい記憶を消せる ....
検査が終わったら美容院に行こう

きょうの予定にふたつめのイベントを入れる


夜はいっしょに食事をする

今朝の地震は最近のいつものとは違った

浜通りが揺れずに山梨が揺れた

 ....
からからの雑巾でも絞ればでる

これは経費削減の真髄をついた言葉だが

愛というものもそんなものかも知れない

ただ大切なことは

雑巾なら絞り手、愛ならば伝え手

つまり行動する ....
俺の言うとおりに言うんやで

お墓参りに行ってたんやって

雪が降って電車乗り遅れたんやって

そいつのご先祖さんとおまえのご先祖さん

大親友やったかも知れへんやろ

世の中見え ....
茶屋町からマリンライナーで四国に渡る

瀬戸内の海辺の町並みを眼下にしていると

あの津波を重ねてしまう

渦になりきれない潮のたわむれを見つめていると

いろんなこころを自分を使って実験してしまう
 ....
倉敷に朝のひかりが落ち着いている

朝の黄昏れのようなひかり

異国の夏の朝のような静けさ

地道な人生を演出する婦人

混み合う10分前の道だった

朝から淋しくて僕も落ち着いていた
いまは澱んだ青だけど

あの日も澱んだ青でした

三度書かれた僕の名前

書けばいいってもんじゃない

それを認めてしまったら

僕はバラバラになっただろう

母の手紙を破るしか

僕は僕を繋ぎとめる ....
酔いどれが

月の真下を歩いてら

線路沿い

ふらつきながら歩いてら

ぜつぼうの

冬の星座がぽつってら


かじかむ手指になみだが凍る

噴き出す鼻血がすぐに乾いた

これ以上もない孤独のなかで ....
雑木林に音符降る

腐葉土にリズム浸み

時間の奏でる音楽

人工もまた自然です


燃料棒が溶け落ちてしまって

コンクリートを65cm沈む

山肌のみどり色が抜けきって
 ....
ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

美観地区の入り口の交差点が

信号がかわるたびにそう囀る

ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

欠けたまま生きている

欠けてい ....
北大路京介さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(431)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
異国の花- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-29
ルーツの国に- 吉岡ペペ ...自由詩812-4-22
きれいな空- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...9*12-4-22
花びら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-4-17
ありがとう- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1912-4-15
地上の珊瑚- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-4-14
あなたの名- 吉岡ペペ ...自由詩412-4-8
モクレン- 吉岡ペペ ...自由詩612-4-4
春のアラシ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-3
さくら散る幻か- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-4-2
二重スパイの翻訳家- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-29
思い出のなかへ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...16*12-3-23
一夜明けて- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-12
たましいと全身と- 吉岡ペペ ...自由詩912-3-3
あふれる愛- 吉岡ペペ ...自由詩712-3-3
大蒜と石鹸- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-2-29
天使にふれたい- 吉岡ペペ ...自由詩812-2-20
大人になれば- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-2-20
シマノフスキーの調べ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...612-2-10
繋がり- 吉岡ペペ ...自由詩412-2-5
ふたりで見た海- 吉岡ペペ ...自由詩2012-2-4
土曜日- 吉岡ペペ ...自由詩512-1-28
からからの雑巾- 吉岡ペペ ...自由詩3+*12-1-25
悲しまんといて- 吉岡ペペ ...自由詩712-1-4
光よ!光!- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-27
朝のひかり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3+11-12-27
車窓- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-16
金網越しの月- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4+11-12-10
いのち透明- 吉岡ペペ ...自由詩5+11-12-1
ひとは白を正視しない- 吉岡ペペ ...自由詩7+11-11-28

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