すべてのおすすめ
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当の意味
ほんのり染まる静かな心
独りになりたくないからと
悲しい瞳で私を見ても
私も同じ ....
どこまでも続く道を
僕達は 歩いているんだ
限りある人生の中で
自分らしく 歩いていく
途中で立ち止まってもいい
道を外れて休んでもいい
人に追い越されてもいい
ちょっとだけ 振り返 ....
太陽の当たらない裏庭の隅
名前も知らない花が
ひっそりと 咲いていた
「どうせすぐ枯れる」
その時 僕はそう思ったんだ
それから三日後
枯れているのを確かめに行ったのに
花はまだ 枯 ....
星が生まれる場所を探すのだといって
青白い廃墟に続く石畳をただひたすらに歩く男
腕時計は
旅の最初に外して地面に捨てたのだそうだ
夜空は既に
公転することを止めた無数の星
見知らぬ星座 ....
さぁ、起きて
光の中へ出ておいで
怖がらずに眸を開けてみよう
きっと素晴らしい朝が迎えてくれるから
“オハヨウ”
僕は夜明けを待っていた
キミが目覚める前か ....
夕陽オレンジがとても綺麗だ
と
あなたもそう感じたのなら
わたしの手は握らなくていい
舌を出しながら遊んでればいい
まわる毒がまわったら倒れたらいい
これはきっと夕方のはざま
....
「生きたまま、食べるのかい?」
「それが一等うまいのさ。」
そこに花がある
名前は知らない
けれども
その花にしかない色がある
それだけあればそれでいい
そこに鳥がいる
名前は知らない
けれども
その鳥にしかない翼がある
それだけあればそ ....
昨日の雨で葉が大分散ってしまった
路に張り付いた黄色い葉を確かめる様に
路を踏み締める猫
駆け出し 物陰で丸くなる
(寒い)
いつものように膝をがくがく鳴らすわたし
柵にもたれて ....
ヤリたいだけだっていーぢゃん。
そんなに自分を高く売るなよ。
だけど、安売りもすんな。
価値なんか見いだすなって、バカくせぇー。
まぁ、ヤリたいだけだっていーぢゃん。
早漏だけどねー ....
さがしものなんて何もない
はずかしくてもさがさない
どこへいったかわからない
手もとをはなれても
いきてゆけるならどこへでもいっていいぞ
消えてなくならそれまでだ
....
恋が苦しいってことを知らなくて 恋をしたわけじゃないのに
胸を締めつける切ない痛みに耐えられず
どうしていいか解らずに ただ泣くだけの自分
自分を責めたって痛みは消せない
あの人を責め ....
わたしの夢がとけたら、合図してください
電話ではなく
叫んで
いくつもの夜に
犬の想いが編みこまれています
とりどりに
一本だけ、見たことのない色の声を
ゆった ....
葉の落ちた木々の向こうで
白い会話が見える
何を話しているのかわからないけれど
その白さで楽しいことが伝わってくる
枯れ草の中でも
子どもたちが白い会話をしている
何を言っているのかわ ....
蝿を見てたんだ
蝿を
ずっと
すると
蝿がギョロリとこっちを見て
「バーカ」って言ったかと思うと
ビルになったんだ
ビルだぜ
でっけぇなぁ
って思ってると
ドロドロになっちまって
....
すこしずつ、歩みつづけているんだ。
こんなふうにしてでも。
このたましいは、どこへゆくのだろう
なに者に、なるのだろう
このこころは ....
かいちゃんはまだ歩けない
もうすぐ一歳と五ヶ月になるのに
まだ歩かない
だけどハイハイはとっても上手
ものすごいスピードで突進して来る
逃げるのだってとっても上手
おむつ替えや着替 ....
考えるまでも無く
グラフから何かを読み取る
と言う行為は
その下の膨大なデータを
無視しなければ出来やしない
営業成績が一位の同僚が
ダライ・ラマを見に行くとの理由で
会社を辞めたの ....
ほんとうは
本物が欲しかったのに
目が覚めて
枕もとにあったのは
ぬいぐるみ
だから毎日
ごはんを食べさせてあげました
お話もしました
一緒に寝ました
そうしたら
すぐに
白 ....
飛び立とう 誇らしく
この大地を蹴って
逞しく 美しく 力の限りに
これは昨年から新規参入した球団の
選手応援歌の歌詞である
この歌詞を見ると考 ....
目は的を眼差して
鏃は心臓を刺す
殺すのは、嘘で、悪で、醜
生かすのは、真で、善で、美
焼いて、矯めて、鍛えた意志をさらに研いで
向かう的はひとつ
....
澄んだ月夜の闇の中。
頭をよぎる人の名を
空しく呼ぶ声は
蒼きしじまにこだまする。
今宵の夜長をいかにせん。
若き血潮にかせ掛けて、
ただ待つ姿も痛ましく
君が心を奪うとき、
....
ピザまん
あんまん
カレーまん
きみは美味しそうに
食べるけど
僕はやっぱり
肉まんがいい
普通がいい
指の先からくぐります
まずは小指から
つかえてもすぐ引き返せます
引き返しまた
ためす
指輪くぐり
手は裂けているから
指、と呼んで
なぐさめたい
――通り抜けできません ....
空の向こうの草原に
お城がひとつ建っている
お城の中から天使がひとり
銀の翼をはばたかせ
大空高く飛んでった
それから天使は戻らない
草原には今でも
お城がひとつ建っている
冬の太陽が 目を差す
背の高い木々の間から
何度も何度も光の手足を伸ばしてくる
子供の影法師が10メートルもあるよ
木々が寒い風を運んでくる
口の中に冷た ....
鏡の中で嘲笑う者は
いつしか年を取っていた
絶世の美に酔いしれながら
いつしか年を取っていた
鏡の中で嘲笑う者は
いつまでも嘲笑っていた
なんて醜い顔かしら
排 ....
人がさなぎに見えることがある
外はカチカチ
中はドロドロ
無限の可能性を宿した
それは小宇宙だ
人は時々蝶になる
青い青い無窮の空間に
おもいきり翼を広げ
自由に飛んでいく
私は ....
君がいなくなった部屋で僕は呼吸をする
君の香りが消える瞬間を見逃さないために
僕も世界もなんて平凡でつまらないんだろう
もっとずっと素敵なものだと思っ ....
アリクイが逆転サヨナラ満塁ホームランを打つ
そんな夢を見た
飛び起きて冬の早朝に町へと繰り出す
目覚めた僕は豚になった気分で震えていたのだ
廃れ逝く町で
々、ような毎日で
退屈な僕は小 ....
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