すべてのおすすめ
触れた肌が冷たくて
聞こえた声が痛すぎて
触れる度
聞こえてしまう度
少しずつ距離をおこうと思った
白地に赤いラインの入った靴を履いた君は
黄金色したシャツを着た君とは遠くかけ離れていた
 ....
白いシーツにまるまって
 
すこしの肌寒さを

うでの内側にそっと

抱きよせる
 
 
ひきのばされた夢と
 
まねかれざるうつつに
 
うっとりとくったりと
 
心ち ....
セックスをする夢を見ました
セックスする前にわたしは
コンドームを買おうよと言って
あなたとふたり手をつないでコンビニに行きました
あなたはわたしが前に付き合っていた人でした

あなたのセ ....
人の背丈ほどある蒲公英が
群れで遊んでいた
そして不意にゲロを吐いた
いっせいに同じ方向を向いて
痙攣しながらゲロを吐いた
その脇をランドセルを背負った双子の姉妹が通り過ぎた
ホーミーで歌 ....
ふと あなたのことを思いだしたので
こうして手紙を書きました
あなたがこれを読んだら
筆不精なわたしにしてはめずらしいと
腹を抱えてわらうのでしょうか



お元気ですか
わたしは元 ....
血がかれる前に
罪を犯してまで
万年生きる亀を
切り刻む冷徹

歯でひきちぎる
肉の塊の一つも
残さない残忍さ
悪夢のような毒

貪欲に狂っていた
姿はすべて醜かった
固執を捨 ....
小鳥のハイネ
乳白色のあたまと
珊瑚色の瞳を持つ
ふっくら可愛い小鳥さん
とある乾いた冬の朝
お空に響いた破裂音が
両方の翼を持ち去った
ハイネは野原に降りてきて
ふっくら可愛い
う ....
ラーメン食い終わる頃に餃子登場……。


明日も頑張ろう。
雨が何日も降りつづいて
家の前にも池ができたよう
カエルたちがはねている
雨はまだまだ降りつづけるみたいで
カエルたちが鳴いている
毎日窓の外を見る
雨粒はそれぞれが世界で
長く見ている ....
日本とアメリカ
その違いに目を見張る
敗戦国という縮図を突き付けられたように
多くを失い多くを得たけれど
そこに残る違いは
勝敗ではない何か


それぞれの国のそれぞれの
誇りを忘れ ....
景色は状況を語る
言葉はいきさつ
音楽は気分

世界は外見で隔てられ
見えないものがつながったと
感じるのは一瞬で
次の朝は清々しく
生まれ変わる

夢で冗談みたいな
現実を見る ....
秋の笛はススキ野をつらぬいていく 
そらがたかい 木は枯れた

あしもとを照らす街路灯
遠くを照らす燈台
世界を包むあなたの一息

遠くの砂漠で聞いている
あなたは雨を呼んでいる
一 ....
僅かな光が教えてくれる
小さな世界があることを
僅かな人影が教えてくれる
小さな足跡もあることを

僕は平伏して僕は平伏して
僕のことを考えたり
知らない国の音楽を聞いた

部屋 ....
空を見てる


いつもより幾分柔らかい眼で

オレンジ色の空を見ている


幸せで、悲しくて

涙を落としたくなるような心持ちで


夕焼けを眺めている



例えば ....
幾百の時を超えた愛に
何の意味がありましょう
今この時に
あなたが触れることの出来なければ
何の意味も無いのです

幾千の時を越えた愛に
何の意味がありましょう
今この時に
あなたに ....
ここは8階

誰の害にもならないタバコを捨てて

ベランダから隣の人が飼ってる鳥が見える

私が飼っていた鳥は死んでしまったから、もう鳥を飼うことはない

誰かを愛したいと思っても、愛 ....
「山はいい」と誰かがいった



笹薮を掻き分けると湖があった
あのエメラルドグリーンはまるで、と
吸い込まれそうになっていると
くわっと巨大な目になった


{引用=あれはいつか ....
締めつける熱が
塔を液状化する
ほどなく生じる蒸発熱が
同心円状にテりトリイを拡大する


水分の脱落した葉脈―維管束
地球の一点に液体は集結する

水蒸気を切り 飛ばし 搾り出し
 ....
 
永遠なんて信じていないから
今日を懸命に生きている
わたし

だけど
あなたといると
永遠があればいいなって
思ってしまうから

明日のこととか
来週のこととか

今日が ....
紛争が戦争になり。
人の涙がテレビに映る。
私は同じ時間をコーヒーとパンで迎え
太陽を眩しく思う。

幸せを望む人がパンのために泣いている。
幸せになることなんか諦めてるのにブルーベリージ ....
自分が主役の映画を撮っている
彼女が助演兼カメラ
僕も彼女も出るときはカメラを三脚に載せて録画ボタン押してカメラの前で二人して色々する
困るのは台詞
あと顔
台詞は恥ずかしくて言えないし顔は ....
私に何も聞いてこないのに井上くん私のこと一人で好きになったり諦めてきたりまた見つめてきたりするの。
そういうところが子供っぽいから、井上くんとはもう話したくない。
ねえ由香先生、私最初は井上くん ....
こめかみを指で引くまではインターネットをして、アイドルが犯されている動画を見ていた。薬漬けで捕まっていないこの悦はまだIT社長の顔も持つ。用意していた善い仲間は何人いるか廻らしたら今朝の朝のあの手錠は .... 手のひらをかざすと、

ひとつぶが生まれたてのように私になついた。

つめたいだけのものなど生まれてはこない。

葉からしずくが落ちては、

たくさんのひとつぶが足もとをぬらした。
 ....
君に似た音に掠めたあの日
遊、と書いた音さえも
この右側の心臓の中でほのかに響いた気がして
振り返れば
脱線した走者の流れに埋もれた小さな旗が見えました

言葉は
帰るのです
 ....
例えば今
狭くて暑い扇風機しかないような部屋で
洗濯物とかたくさん干してあって
薄暗いそんな部屋で

夢もない希望もない金もないでも

愛だけは確かにそこにあるような


そんな行 ....
小銭をじゃらじゃらさせてる
オジサンは
時代は買えないが
切符は買える

路線図に目を凝らしてる
オジサンは
時代には乗れないが
電車には乗れる

ホームの端で背中を丸める
 ....
表面張力にゆれる
視界に

夏の 影が 
すうと足元から伸びて


あなたにもあるのだろう
この証は


重なり 離れることしか
できないと

叩きつけるよう 、に
平面的な世界で
とりとめもない海に落ちて
塩酸の刺激を浴びて
それでもいいとおもった

あなたの右の瞳に残っているはずの
硝子のかけらが今も痛いので
海岸線に伸びるガードレールに供えたあ ....
 涙は枯れることは無い

 でも、必ず止まるから

 無理しないでいい

 今は泣きたいだけ泣けばいいさ

 どんなに辛くても

 いずれは時が緩やかな

 波 ....
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