すべてのおすすめ
太陽が消えちゃった夜
しんと静まり返った部屋
放り出された読みかけの本
無理やり履いていたブーツ
足はまめだらけ 真っ赤
ねぇ 逃げなくちゃ
貴方の香り まだ残って ....
甘い匂いのする方へ
人は群がりたむろする
決して悪いことじゃないけれど
最低限のルールはまもってほしい
近所にすんでるおっさんが
今日もパチンコで金をすって
金の無心に ....
長調から短調へ
転調する。
笑顔が
もの悲しくなる
体が温かくなる
お茶を飲む
鹿威しの音
鳥が逃げる
着物を着たお上さん
手入れの行き届いた庭
今日の花はサザンカだ
足 ....
気分が滅入ってるんだ
話かけないでくれ
でも傍にいてくれ
音なんか聴きたくない
世界が半径20センチで完結して欲しい
そしたら僕は
体育座りをしながら体を揺するよ
雪で全部真っ白になっち ....
しゃらくさい ぼうや
いいだろう ともに行こう
知識は たゆまぬ 経験から
うまれる 千年 生きても
まだ 冒険が たりない
自己が
集まるように
集まるように
一人
すり抜けるように
すり抜けるように
街
踊るように
踊るように
歌
歌うように
歌うように
嘘
乱すように
乱 ....
新幹線の方が楽だろうに
母はいつも
鈍行列車にゆられてやってくる
孫娘の成長のたびに
少ないけど
と、袋を差し出す指先は
黄色く乾いている
風邪ひいてないか、とか
おまえは季節の変 ....
きみにそっくりな犬が
くさりにつながれていた
きみの名前を呼びながら
頭をなでたら
涙がボロボロ流れて
止まらなかった
やっぱりきみが好きだった
ごめんね
君の前では、私は
「純粋な女の子」でいたかったの
笑って、怒って
少し、恥ずかしそうな顔をして
少しでも君の気を引いていたかった
私を ....
怖かったんだろうね
風が死んでたりしたろうから
ビルヂングが アロガントに まばたきもせずに
夜空を おまえを 無視したりしてたろうから
今日 ....
すごく おっきな言葉すぎて
僕なんかには 到底扱えない代物だと思っていたけど
そっと・・・
「 愛してる 」
って
初めて囁いてみたら 案外しっくりきた
....
半分の月を見ていた
半分の月を見ながら
僕は半分だけ眠りにおちて
残りの半分は現実にとどまった
半分の夢の中では
浜辺に立った自分が
遠くの景色を見つめていた
半分の月を ....
乞食が追ってくる
乞食が追ってくる
私は逃げ続ける
乞食が追ってくる
乞食が追ってくる
乞食は前にしか進まない
乞食は引き下がらない
乞食が追ってくる
乞食が追ってくる
乞食 ....
ほほえんで くれるだけで
シアワセをカンジれて
それが、きっと、
オレにとっての
すべての こたえ
こころ、
どのようにあればよいのか ....
隣のおねぇさんの目鯨が
大きな音をたてて南眼球へと進む
ドパァン
波にさらわれて、気が遠くなる
{引用=
いつまでも、ここにトドマッテイル}
パタタタタタタタタ
渋谷行き 南回り ....
一
さあ、食べるんだ )))
黒いベルベットの目隠しが
君の自由を、覆い
与える匙の 潰しイチゴ。
――甘いだろ?
海のように ただ果てしなく拡がる、
波打つ絹の ....
声を漏らさぬよう
唇を噛み締めたら 甘かった
なにせあたしの血は 苺シロップでできているし
あなたなんかに 舐めさせてあげない
ほっておけばすぐ すっぱくなる ....
新しい歌は歌わない それが
はなやかな街でぼくの耳に
はしゃいで聞こえてきても
その旋律を覚えない
歌うのは若いころに覚えた
三つか四つの歌だけだ
このごろ流行らない拍子は
どれも友 ....
出会った言葉はどれも退屈だった
例えばどんな視覚現象よりも不確かで
不明瞭で目的がなく、雰囲気だけのものだった
そして悪いことにそれらはみな死んでいた
彼女は走っていく
誰よりも正確な表 ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。
空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
少年ピエロがやってきて
今日もステージが始まるよ
ひとりぼっちは さようなら
空間を共有するんだ
ジャグリングにパントマイム
火とかも噴いちゃってさ
客もそこそこ集まっちゃってさ
....
○さん △さん □さん ×さん
ぶつかりあって
スクラムを組めない
日常の僕らの職場
たくさんの言葉で
自分の正しさを伝えるほど
はぐれてゆく
○さん △さん □さん ....
「最初で最後の、黙礼を交す」
いまはむかし
(この{ルビ宇宙=そら}もなかったころ)
それは無としかいいようのない、事象でした
そんな折に私は、
星占いをゆめゆめ零さぬようにと、 ....
指を絡めて、乾いた唇をそっと食む
カルピスの味、がする
喉にねっとりとべたつく原液を
そのまま飲み下す
甘いものでいっぱいになれば
傷から染み込んでたものは
溢れて流されていく?
....
夜道で
目の前を歩いている女性の存在に耐えられず
追い抜こうと早歩きをはじめた瞬間に
その女性が早歩きをはじめたので
追い抜こうと走り出したら
その女の人も走り出して
誰か助けてといった
....
葉っぱが舞う校庭
都心の小学校
少女は
アーバンコートの校庭に
いつも上履きで駆け出し
そして遊んだ
外履きに履き替えるのは
校庭の隅にある「自然園」に入る時だけ
自然 ....
さくらがみたいのと
おまえは呟く
けれども
おまえの為に
こんな時期に
桜は咲いてくれないのです
ようちえんにいきたいの
とおまえは呟く
しかし幼稚園は日曜日に ....
手紙 なら
彼の詩を
参考に すればいい
下準備を 終わらせて
お正月を
お雑煮を
待てば
いいのだから
しかし
この
二つ折りの
機械は
どうすれば
いいのだろう
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21