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明け方のカラスの声も
遠く聞こえる電車の音も
駅の雑踏も
私を癒しはしない

向かいの席で美しく眠るあの人も
競馬新聞のこの おじさんも
階段を駆け上がるミニスカートの女 ....
自身の低次の自我のおもむくまま
あれがいい これもいい いやこっち
感覚のおもむきの 流れの先に

一つの部屋がある
モノライトの下で
カケラを集め 復元中
在るべく 在る 自身に向かっ ....
ユニコーン
あの人から私を守って
ユニコーン
心傷付く前に

その蒼い瞳で私をみつめて
おまえのやさしい胸に抱かれながら
永遠の夢を見るのよ
汚れ知らない{ルビ処女=おとめ}のまま
 ....
私は未だに足枷をはめられている



でもいつか自由に羽ばたける日が来ると信じて

地上から天を見上げる



天からの眩しい光

楽しむ事

生きること


 ....
何でも消せる消しゴムがあったら
何を消しますか?
みんなに問いかけてみた

妹は“猫のひげ”と言った
理由はチクチクして痛いかららしい
僕にはなついてこないので解らないが
“痛いのな ....
昨日浮かんだ君へのことばは、
朝になったらはじけていた。
部屋の隅には、かけらが浮いていた。

部屋の隅に浮かんだかけらを、
手を伸ばしてつかもうとしてみる。
拍子に空気がふわりと動いて、 ....
めずらしく静かな夜
疲れた体を横たえて
左手を眺める
夜の匂い
似ている指先

右手で包んで胸の上に乗せる
キリギリスの鳴き声
蛍光灯が切れかかっている

小川のせせらぎが聞こ ....
スピーカーから流れる、
音と唄。

流れる涙。

強い意志のせいか、
弱い心のせいか。

流れてく。

真っ暗な、夜の部屋。
ベッドのなか。

誰も見てないから、
流してよ ....
世界の権力! マクドナルド!
略称:マックあるいはマクド!
だって権力じゃないか
121もの国に店があって
たくさんの従業員がいて
そして何よりも俺たち庶民に親しまれている
これは立派な権 ....
春からひとり
流れてきた
おまえ

こんこん冬と
墨染めの宵の川は
さぞ冷たかろう

月様には出逢うたか
さぞ澄ましていたろうに
あれは誰かを
好いている

一に ....
 若き頃
 道なき道を歩いたな
 誰からも相手されずに
 涙{ルビ眼=まなこ}で恨みっこ
 自分の未熟さ所以だね
 今だから分かる若き微熱
 こうしてる今も
 振り返る日がくれば
 ....
雨が降ると
紫陽花の咲くあの場所を思い出す
カタツムリは今日も
葉っぱに隠れて雨宿りをしているのかな

高校生の頃
雨が降った日には
よく二人で放課後の音楽室で時間をつぶした
君の奏で ....
さっきの言葉を繰り返す

まだまだ全然言い足りない

きのうの言葉を繰り返す

言い過ぎたのはどっちだろ

あの日の言葉を繰り返す

世界は二人のものでした

いま ....
雨はまだ降っている

何があるわけでもないが
窓の外を
ぼんやりと眺めている

雨はまだ降っている
ぼくはまだ眠らない

窓ガラスを打つ雨音が
不思議と体に響いて
ぼくの呼吸と合 ....
誰か来てよ
黙ってても良いから
傍に居てよ
言葉はいらないから

お願い 私に言葉を喋らせないで
お願い 私に笑みを作らせないで

共鳴する誰かと融けあいたいだけ
私とあなたが
星砂の浜辺を歩きます

くりかえし
打ち寄せる波は
過去から未来へと
永く続いている
時の呼吸です

波に乗せられて
次々と浜辺に
打ち上げられる
星の形をした砂 ....
白い石畳
その一マスの上で
青い猫は欠伸をする
昼の残月が
揺れる水面を撫でながら
水平線に沈んでいく
足音を拾いながら歩き
日陰のヴェールをかぶりながら
潮風の衣を纏う
影が靴 ....
食人鬼の俺にも
規定通りの「最後のディナー」。

刑務官も、そりゃ悩んだろう。

笑われてもいい、と頼んだのは
シリアルとミルク。

三十年振りに泣いた。
 私は一人、円を描き
 つま先でリズムを取りながら踊る
 
 夕暮れ時の空は頬染めて
 つま先まで 染めあげて
 私はは震えを押し隠し
 未知の世界に挑むべく
 くるりくるりと回り続ける ....
 すみません。
 すみません。

 あなたのお持ちになられている。
 切っ先鋭いそのナイフ。

 どうぞ私に貸して下さいな。

 え。どうしてって?
 いやー。あのね。

 どう ....
シェリル
まぶしいな、区切られない場所は


名前を持つのかどうかも知らないような虫が
指先をつたってきて
それはぼくになにも響かなかったから
そっとしておいた



シ ....
詩集をね、つくるんだ
みんなに渡せるからね
少し黄色い紙ならね
目もちかちかしない
はずさ
知って欲しいからね
僕のことを
これから伸びてゆく詩人だからって
今知ってほしいのは
僕が ....
誰よりも高く飛ぼうと
助走つけすぎて
転んでしまった

誰よりも早く走ろうと
フライングして
スタートできなかった

ボクはいつも
不器用なのを隠そうと
嘘ばかりついて

いつ ....
苦しい足を引きずって
今日も歩いて行く
地上の楽園はどこ?
愛は魂を癒してくれる。

一人で想う
一人で起き
一人で笑い
一人で飲む

愛は世の中に
色を付けてくれる
楽しみが ....
今の自分がすることは
今の自分を壊すこと

今の自分を壊さなければ
今の自分のままだから
今の自分を壊さない限り
新しい自分が生まれない

今の自分がすることは
今の自分を壊すこと
 ....
空にかかる、一筋の虹は
七色の光で
人を引きつける。
君はきっと、きっと。
虹と一緒なんだね。
遠くから眺めることしか出来ない、
遠い。遠い。
かけ離れた人なんだね。
いつかきっと。
 ....
頭の中の言葉が
たくさんあるというのに
捕まえることができない
つかもうとする手と言葉とが
磁石の同極同士のように
退け合ってゆく

言葉が拒んでいる
言葉をつかめない
そうではない ....
あの曲がり角を右折すると
あなたのステージは燃えてしまってるわ



火の粉が
ひとつ、またひとつと
逃げてゆく

今度は一度にいくつも

あなたは
愛しい場所と野次馬たちと ....
景色が揺らぐ春の午後。
あなたの音は途絶え、何も聴こえなくなった。
悲しみだけが私を支配し、喜びは消え失せた。

誰も望まない未来が来ることは、ずっと前に知っていた。
だけどこんなに早く来る ....
              僕
               俺       た
          こんなにも大きくなった  く
                   く   さ
      ....
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言葉をつかむ手がほしい- ぽえむ君自由詩16*06-12-13
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