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{引用=
雪睫毛、って言葉を
貴方に送る手紙の冒頭に書きたくなって
意味も勿論分からないままに
便箋を箪笥から出してきました


「雪睫毛」


二〇〇六年 十二月 三十一日 大 ....
息をすって
息をはいて
それを一緒に
森の中で

雨にぬれて
森の中で
息をすって
息をはいて

おまえのこころ
いばらのとげに
息をすって
息をはいて

 ....
         「こんな灰色の世界じゃ夢なんて見れない」
          そう吐き捨てベッドに倒れ意識をなくす



           ぼうっとした頭に言葉が降ってくる


 ....
晩春の街は夏を目の前にして
薔薇の蔓払いに追われる
柵越え屋根越えレンガの隙を縫い
年中伸び続ける野薔薇の蔓を刈る

畑も牧場も家も寝床も
ここでは薔薇と領地の奪い合い
特に最近は冬を経 ....
椅子の形の墓標だったらいい
二人がけ
いや
ベッドみたいな

そこに俺は眠っているか
掘ってみなけりゃ分からない
だが
椅子の下を掘る奴なんていない

俺の墓標に愛し合う二人が座り ....
何を思い出せば
幸せになれるというのだろう


始まりは
遠い海の底の夢でした
船底を擦るようにして
人は、人は旅に出て行くので
いつか大きな音を立てて
傾いていく私たちのために
 ....
見える道が消えて
喧騒が笑った

生活の反復で
裡が淀む

「楽しい」を連ねても
言葉は削がれ

見えるものは
感情に潜む

刻々と走る今

探し物が見えて
文字に蓋をし ....
暇をつぶす相手がいないなら
僕と遊ぼうよ
彼ほど上手く喋れないけど、話を聞くのは得意だよ

海に行くのは遠いから、大きな湖に連れて行ってあげる
港の夜景は無いけれど、小さな喫茶店でコーヒーで ....
かつて憧れと不安の色に澄んでいた若い空

いつから俺は俯いてばかりになったのか
いつからちっぽけな石を蹴るだけになったのか

黒い願い

黒く腐った願いを吸い取って今や濁り果てた俺の空
 ....
音楽室の
Yちゃんの真新しい椅子の後ろに
Yちゃんの埃を被った椅子
その後ろに
Yちゃんの足が折れた椅子
その後ろに
ばらばらになった
Yちゃんの椅子
その向こうは
床が崩れて
そ ....
誰もいない
鳥の声もせず
花粉ばかりが熟れて

待ちわびるのは
ただ明日
コンクリートのかけらを見ていたら
子どもの頃を思い出しました
川で拾った石を交換した友だちの
重みが伝わりました
輝いた面影を
頭の中で追いかけました

自転車を見ていたら
青春時代を ....
どこにでも入り口があって
どこにでも出口がある
きのう お腹からプール
の水面に落ちていった少年は
生まれる前の夏に
明け方の海岸を低空飛行で飛んでいた

殆ど真っ暗になった庭口では
 ....
バイトに行くより  
パリに行きたい
この国で育てた情緒が
すごい武器になったよ
昼は芋ほり 
夜はカフェテラス
凱旋門へ凱旋
もっと大きな
責任感を果たすために。

みずたまり蹴 ....
揚げ物で
飛び跳ねる 油
あなたの
爪 切り

結構
いい勝負
ここらへん

なんて言う曖昧な言葉を

覚えてしまったから

いつしかそれが氾濫して

妙な心地よさを覚えてしまった

今日もここらへんがくすぶってる。
とってのこわれたカッター
囲まれたからおとなしく
折れたら折れた先で
汚れていく
自分と自分以外の事

時々 ねだるように
捨てられないだろうと
机の隅で 灯りから
はみでる

 ....
僕は人生を愛する

それは、時が僕の人生を有限にしたからだ
それは、苦しみが僕の人生に訪れたからだ
それは、苦しみを幾つかやり過ごしたからだ
それは、喜びを時折噛み締めるからだ
それは、僕 ....
死にたい奴から勝手に死ねばいい
と受話器に書き込んだ朝は
乾いた雪が派手に舞い上がっていた
ちっとも積もりやしねぇ
誰かこの世界を面白くしてくれよ

そんな事を言う輩は死んだ方がいい
と ....
ことばが あふれだしたのでそっと ひとさしゆびで とめた 。  呆然としているだけで流れていくものを時と呼ぶな。わたしたちの
いちばん大きな乗り物は、生まれてきたときの速度を保とうとして
いるだけで、あなたの生き方とは関係がない。冒険せよ勇気を持っ
て自らの ....
あなたは計量スプーンの使い方は知っている?
ただ ただ これですくえばいいだけではないのよ

液体と固体とでは 使い方が違ってくるのよ

たとえば{ルビ味醂=みりん}のような液体のときは
 ....
牛乳の海から鶏ではない鳥が生まれた
実際に見てはいない
人づてに聞いた話

本当のことを言うと思うな
善人面した悪人がお前の芯まで食いつくし
真実なんか見えなくしてしまう

笑顔の向こ ....
私は今こそイナバウアーしようと思う
一年間この時を待っていたのだ
君はあの感動を思い出せるか?
君は感動したことを大切にしているか?
私は流行というものに対して今こそイナバウアーする
これで ....
カーテンを頭からかぶる、冷えたぬくもり
いつも思い出してしまう
ぼくの好きだった女の子は、ぼくの嫌いだった男の子と
ふたりで、教室の真白なカーテンの中でくすくす笑っていたんだ


いま、ぼ ....
フーリーはすこしおばかな女の子
じぶんのこと、あたまがおかしいって思い込んでる
ひとりぼっちにとじこもって
空想ばっかしてすごしてる

フーリーはみんなが口々に言う「たのしいこと」が、よくわ ....
その女は
爪先から
生れ落ちてきたので
岬の先端の
切り立った崖から
飛び降りるときも
やはり
爪先から
落ちていったそうです

波頭が捲れ上がるように
荒れた岩場に
打ちつけ ....
手すりのない屋上で
そらをとりもどす、わたしがいる
{ルビ限界線=ちへい}に浮かぶ遠い筋雲の
気流の音に耳をすます
わたしがいる
まぶたの裏に
真昼の月を新月と焼き付け
まぼろしではない ....
食べる物があり
寝る場所があり
やりたい事があり
少なくともそれに触れ
五体満足に風邪もひかず
昔より少し親密な友達と
少し酒を呑める

僕は自由になりたい
わがままだけれど
そう ....
冬の雨が上がって
しっとりと潤った空気に
小さな蕾が目覚め始める

春と呼ぶにはあまりに早く
陽射が弱々しく届いて
蕾の外側だけがほんのり白く染まる

冷酷な北風には
他愛もない出来 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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