すべてのおすすめ
波にかき消され
あるく音も聞こえない
アヴェ・マリアもかき消され
カモメの白い羽音もかき消され
太陽をまっすぐに浴びて
誇らし気に弧をえがく

かすんでゆくまま波にかまれ
風船はつなが ....
そのみこなし、柔らかな幾何
そのあしあと、極短時間の化石

猫は固体でも液体でも気体でもなく
都会につきさす、猫の武装!

極彩色や鈍色
生き延びた影にただ延びた陰
絵画の ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
     1

漆黒の夜を裂いて、神楽の舞が、
寂びた神社の、仄暗い舞殿で、
しなやかな物腰を上げる。
右手は、鈴の艶やかな音色が、薫る。
あとを追う鳥のように、左手の扇子は、鈴と戯れる。 ....
湖心から湖畔へと

一艘の無人の白いボートが

静々と漂つて来る

寄せくる波に身を委ねて

従順な驢馬のやうに

いつたい何を乗せるつもりなのだらう

あるいは誰を
 ....
最近フェレットとか飼いたいオレは
割りにマニアなムーミン好き

ハートつけたってかまわないぜ
ムーミン大好きかっこハートぜ

そんなオレ見て薄ら笑いマイハニー
今日の話題もお仕事&他人の ....
誰かがウソをついています。

誰かが給食費を強奪したのです。
ちょうど意味が言葉に強奪されるように、
ちょうど言葉が解釈に強奪されるように、
給食費という、
私の管理下にあるものを強奪した ....
ゆっくりと頬を伝って流れる涙

悲しみの雪の中を体中真っ白に染まるまで

一人で泣きながらあるいた

風が吹いてサラサラと粉雪が空に登っていく

僕の弱さを心を伝って捜した
 ....
{ルビ都会=まち}のなかで

電線に絡めとられた満月がわたしを見下ろす
おまえは自由なのだとでも言いたげに

「ほんとうのしがらみは見えないものなんだよ」
とつぶやいて

蛍光灯のした ....
それでも、朝、目を覚ましてみたら、やっぱり君が好きでした アリクイが逆転サヨナラ満塁ホームランを打つ
そんな夢を見た
飛び起きて冬の早朝に町へと繰り出す
目覚めた僕は豚になった気分で震えていたのだ

廃れ逝く町で
々、ような毎日で
退屈な僕は小 ....
ほら
雪って、生きているのよ
空からここまで辿ってきた足跡が
真っ直ぐじゃない

一粒ずつみてごらん
そうしたら、ね
小さな顔がある
あ、いま 目線が合った
雪はそのむかし 薄紅 ....
大好きなのに・・・会えない
大切なのに・・・抱きしめられない

それがすごく哀しくて かなしくて

今すぐ会って抱きしめたいのに
その願いは叶わない

愛してる・・・だけどその言葉じゃ ....
疲れた顔したあなたの前に 
一杯のお茶を置く 

( そこにいてほしい 
( くつろいでほしい

長い間 
心に固く閉じていた 
{ルビ蓋=ふた}を開いて 
今までそっとしまっておい ....
俺がダライラマに会う日
澄み切った空の向こうから遠鳴りが聞こえる
ビリヤード状に突かれた宇宙天体から膿がこぼれた
それは細菌ではなく原子力だった
放射能のかなたに
あらゆる透過された事柄が
 ....
*風*

風がどっちから吹くのかなんて
知った事じゃないよ
知った事じゃないけど
どっちから吹くんだろうね


*花*

いいじゃないのさ異形の花で
それでも好きなんだもの

 ....
泣き出しそうな空から
冷たく凍ったみぞれが堕ちる
あなたの黒髪を容易く濡らして
あたしは重く垂れるその雫を飲み込んだ

体が冷たく冷えていたので
上手く手足も動かせない
代わりに ....
枝がしなって揺れ
扇状地になった
川が日本海に向かって走り
人が住み、田畑を耕し
町をつくった
神はこれを最上置賜地方と呼ばれた

オナンの裔はここに住んだ
漏らしたものが土にへばりつ ....
月曜日は新聞当番なので
いつもより一時間早く出勤する
業界紙も含めた各紙を切り抜き
部長室分もあわせて十三部コピーする
厳密に言えば著作権違反という議論も
今ではどこかに行ってしまった
そ ....
街灯の並んだ道を
一匹のかぶとむしが
低空飛行して進んでゆく

信号か何かの
赤い光を受けて
目玉も背中も
海老のようにぴかぴかしている

かぶとむしは
曲がり角で
ゆっくり ....
◇尾瀬ケ原


虹に遇ふ

もつとも

さやかなるときに



◇車窓より


白鷺は立つ

点々と



四、五枚の

刈り田に

一羽



 ....
陽だまりのベンチで
あなたの姿を見つけたよ
何気ない仕草のひとつひとつから
幸せのあり方を掬いだしては
これで良いのだと
ひとり頷くあなたの姿
大きな卵でも抱きかかえるように
胸の前で孤 ....
私が眠っている 界の隙間で
空がどんなあくびをしているか
そんなことが知りたくて
目を覚ますと、忘れてしまう

後頭部に焼き付くような
落日のあの色を
惰眠のみやげにしようと
まぶたに ....
温くなったコーヒーが 傷口から染み渡る

ホントはただの 泥水なんじゃない?

黒く濁って ドロドロで まるであたしの心みたい

カップの底なんて見えやしない

人間なんてそんなモノね ....
――悩めないのが悩みなんです。

そしたらあのフロイト派の藪医者野郎

――悩んでるじゃないか解決だあっはっは。

なんてぬかしやがったから
オレの悩みはフリダシに戻った

悩むって ....
唇についた生クリームと
コーラの泡を
知らないふりで、だからにやにやした
帰り道の電灯の下で
蒸発していく我々の影が
気づかれないうちにこっそり
合図したの

いまだ! ....
がらんとしたうさぎ小屋には
冬の一等星みたく
赤いまなこが
ひかっている

かなあみに近づくと
わずかに薄荷のにおいがした
君だったろうか

呟いた息が白い

夜空には
おおぐ ....
劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに


あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲ ....
公園に散歩に行くと
楽しげに飛び回る犬を横目に
足下のシロツメクサを見つめてしまう
あ、もしかして四葉かもと
思わずかがみ込んで
でも滅多な事では見つかりはしない
三つ葉が普通で四葉は ....
人肌のぬめり
満ち足りた舌

極彩色が
降り来る

清涼な 愛 
濃密な 霧
金色の 雲

漂いの快楽 
そしてその髪を濡らした

広まる  幽体
聞こえる楽の音

色 ....
もも うさぎさんの自由詩おすすめリスト(913)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
すなはまにて- soft_machine自由詩11*06-12-18
猫のオルテ- 10010自由詩206-12-16
君に会いに行く- 青山スイ自由詩4806-12-11
蒼茫のとき—死の風景- 前田ふむ ...自由詩32*06-12-9
ボート- 杉菜 晃自由詩15*06-12-7
ムーミン好きなオレ- 知風自由詩306-12-7
クラスメイツ・ブギ- ブルース ...自由詩6*06-12-6
雪だるまにさようなら- こめ自由詩1906-12-6
影踏み- lazy自由詩22*06-12-6
ベッドの右端- ________自由詩4*06-12-6
アリクイは何処だ- 士狼(銀)自由詩6*06-12-6
はつ雪の、舞う- Rin K自由詩32*06-12-6
うさぎ- 心愛自由詩206-12-6
お茶の時間_- 服部 剛自由詩19*06-12-5
俺がダライラマに会う日- 構造自由詩606-12-5
風花雪月- 虹村 凌自由詩4*06-12-5
不感症- ロリータ ...自由詩106-12-4
オナンの裔- 構造自由詩306-12-4
公務員なんかにならないでよ- たもつ自由詩14*06-12-4
かぶとむし- 吉田ぐん ...自由詩1206-12-4
小詩集__雪の扉- 杉菜 晃自由詩15*06-12-4
生きぬく力- 恋月 ぴ ...自由詩46*06-12-4
目覚まし時計を止めたまま- たりぽん ...自由詩16*06-12-4
泥水珈琲- 琉碧 翡 ...自由詩1*06-12-3
オレのトーテミズム- 知風自由詩206-12-3
君にキスをするよ- ________自由詩3*06-12-2
うさぎ殺し- 吉田ぐん ...自由詩906-12-2
はちどりの森- umineko自由詩12*06-12-2
*幸せの三つ葉*- かおる自由詩13*06-12-2
人肌のぬめり- アハウ自由詩4*06-12-2

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