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帰り着いて、パソコンを開き、眺め、水を飲む。
明日に残らないよう、ぐいぐい飲む。
窓ぎわにぴたっと頬をあて、熱を吸い取られる感触に浸りながら、街灯をぼんやり眺める。

一人の侍が、
街灯の下 ....
ここに
銀色のエンジンがあればそれと

あと太陽の動きのような一時間半があれば

ぐるりを周りきれるほどのちいさな島
四方からの潮風にさらされ続けていて

そこで何本もの縄を編んではほ ....
擦り切れている背表紙を
後生大事に持ち歩く
付箋に躓くことを繰り返してしまった

左手には一束のシャレード
紐解いている間に
夏の森は
微笑や涙やトキメキを頬張って
色彩を奏ではじめて ....
こたつの中で
何本もの足たちが
陣地を取り合っている

 
まどろみはそっと
瞼をノックして
心地好い終わりに
私を包もうとしている
 
 
目をしばたかせて
現実を直視
 ....
           2007/04/25


木漏れ日の郷
足軽の猫たち
群れをなして
ミャウミャウ
みゅうみゅう
みゅーみゅー
MewMew
mewmew
ミ ....
 夕べの机

つまらぬ世辞をいい
つまらぬジョークを飛ばし
人は生きてゆく
つまらぬほど人は笑い
つまらぬほど満足する

今日も日が暮れる
今宵も妻帰るを待つ
鰈を二匹 ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
整列、点呼

僕の車しか止まっていない駐車場から
大きな声が聞こえてきた
一、二、三、四・・・
きびきびとした張りのある声が響く

一匹の猿が厳しい目で
小猿たちの点呼を確 ....
今日のくもり空は
えらく暗くって
とても明るい夜みたいで

ボクらは
夜みたいな話をして
一日を過ごした

つまり他愛もなく
とくに緩急もなく
おちやひねりもなく

かといって ....
                 1978年作

私は寂しいのに
私の頭は少しも同情しない
軽い興奮の波に乗り
踊り続ける娘達を見ている

波頭が砕けると
鋭い放物線が落下して
少年 ....
好奇心が連れて行く
マカロニの穴の向こう側
あなたが筏を浮かべる海は
塩っ辛い
涙のように溢れ出し
沸き立つその中へ
マカロニを放り込む
あなたの胃の腑めがけて
ことばは
かけらだ
かき集めて
かき集めて
つくる砂の城が
ひかりを浴びて
窓に飾る花の叫びだ
レースがひるがえり
それは、かけらだ


宿酔いだから
洗濯に行こう
宿酔 ....
桜 満開の

木の枝に

ひっかかってしまった

バドミントンの羽

白い花が

もうひとつ

あたらしく 咲いた
ただ、空ばかりが暗い

照明ばかりが明るい

そこだけ白くて

他は黒い



朝、目を覚ますたびに泣いた、と君は言った
僕はその言葉を重んじてうなずいた


 ....
好き
好き
大嫌い
心は移り気だわ



暑い風
二人で誓ったのよ

好き
好き
大嫌い
心は移り気だわ



遠い雲
思い出は何処かしら

意地悪なあ ....
むきになって
取り繕った一雫、が
忘れ去られた今
ようやくチクチクと
棘を
発生させて
 
忘れるな
忘れるな、と
声を上げている
 
(ように、感じる)
 
 
洗濯機に ....
お人形がほしかった
なんて時期が
このあたしにさえあったんだけど
いまはいらない
あなたはまさか勘違いしてないよね
女は
少なくともあたしは
「そうだわ」だなんて物言いをしない
「ねえ ....
{ルビ飛沫=しぶき}を浴びた眼鏡を外し
まだ見えている右目を{ルビ瞑=つむ}り
ほぼ見えてない左目を{ルビ顰=しか}め

道行く人にはどう見えるのか
そんな愚問を過ぎらせながら

信号が ....
白い壁に囲まれ
静かに鳥肌と
真っ赤に染めよう
手首からさすがに綺麗な綺麗な鮮血だね
古いさびた鉄バケツで十分
表面張力の水平に波が立つ
何?
あぁ焦げ茶の蛾か
自殺の蛾なんだ ....
愛想笑いをしない
お世辞でも美しくはないのだから
微笑むくらいすればいいのに

美しいのは 言葉
不器用な唇から
ぽつぽつと零れ落ちる 荒削りの言葉

美しいのは 仕草
いいえちがう ....
その 始まりは
 
愛の『流出』でも
ビックバンの『開闢』でも よろし

ガンジスの砂粒より 多い星々と
生きとし生けるもので
この宇宙ができていて

仏・菩薩は 
この宇宙の旅人 ....
コーラやガンジャが
ふみ潰されたコンクリートの上で
カーテン越しの光も
橙になってはだか

コニャックの上等も
空になっちまえば
抱かれ果てた
おんなの腰の辺りみたいだ

そう、あ ....
無差別に並べられた玩具達 その中心には僕
そうやって思い知った とっくに気付いていたんだ
自由なんて どこにも ないんだ

まるで毒を盛られるように 掌の上で転がされているよ
手足は 思った ....
うちの最寄り駅は
大笑いなことに愛野というのだ
駅にほどちかい工場の連中は昔バンドを組んでいて
そのバンドの名は
大笑いなことにラブフィールドといったのだ
そいでもってうちの近所の
つまり ....
熱がある

からだのふちを{ルビ象=かたど}るように
白く明滅する波
その中に
おぼれている
ひかる 虫
いくつもの
目を瞑れば
しんしんとうなされて
 寝汗


小さく ....
そうね例えば、
あたしがブリトニーなら、
あたしのもったいぶった言い方も、
あなた、
関心持ってくれるのかしら。
あたしがどうしてこうなったのか、
あなたも ....
時々生きている事を

忘れてしまっている様な気がするんだ


来るぞ死がやってくるぞ

避けるんだ回避するんだ

そんな事もう忘れてしまったんだ


その代わりに蝕む ....
             2007/04/23

牡丹が咲くと
必ず風が吹くのです
誰かがそんなことを言うから
今日も不機嫌そうに
風が舞い降りて
牡丹芍薬百合の花を
へし折ってやる ....
約束の時間になっても
あまがえるは姿を現さなかった

もうすぐぽつぽつと青苗が植えられる水田は
今日の雨を十分に吸収して
ちょっとした池の様だ

ゲコゲコ

申し訳なさそ ....
イチコが僕の家にやってきたのは
今から十年余り前のことでした



四月の暗い雨の日でした

皆が雨で桜が散ってしまうと
嘆いていた日でした



当時住んでいたアパートの玄関 ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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夕べの机- 生田 稔自由詩707-4-25
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夜の駐車場にて- なかがわ ...自由詩7*07-4-25
夜みたいな話- 水中原動 ...自由詩107-4-25
海岸- あおば自由詩8*07-4-25
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雨の効用- 松本 卓 ...自由詩207-4-23
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雨、尽きた後に- なかがわ ...自由詩3*07-4-23
イチコが死んだ日- 自由詩16*07-4-22

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