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背が高いとは限らなかったよ
ちいさいやつもいた
まあちいさいのもでかいのもばかだった
さわらなきゃいいのに火にさわるのはやつらだった
火傷したくなけりゃ
火からすこしだけ離れていたらすむ ....
リスカする少女は
美しい海鼠を生むだろうか
海は流産ばかりしていて
今夜も凪いでいる
荒れる波の記憶はもはや遠い彼方
リスカする少女の腕は今夜も乾く
悲しい歌を名づけるもの悲しい行 ....
お人形がほしかった
なんて時期が
このあたしにさえあったんだけど
いまはいらない
あなたはまさか勘違いしてないよね
女は
少なくともあたしは
「そうだわ」だなんて物言いをしない
「ねえ ....
うちの最寄り駅は
大笑いなことに愛野というのだ
駅にほどちかい工場の連中は昔バンドを組んでいて
そのバンドの名は
大笑いなことにラブフィールドといったのだ
そいでもってうちの近所の
つまり ....
いいトシこいて
朝の5時にヘロインなんか聴いてるわけだ
効いてるわけじゃないよ聴いてんのだ
おらおらおらおら口があんなら怒鳴れ
耳があんなら尖らせろよ
カエルどもが土から出てくるまえに
長 ....
夜だけひらくその店の
すこしよごれた扉をあける。
煙草のにおい。
ソーダ水。
チョコレートと紅茶。
「スピカちゃんは来てないの?」
「さっきちょこっと来て帰っちゃった」
「そっかー。 ....
かたうたの対のかたうた何処にありや
かたうたよかたうたであれ対を求めよ
春萌し君に見せむと文書きやりつ
文書きて君に送らむ手立てなけれど
うたかたのかたうた逢はで宵を過 ....
春浅き野に花あればいざいでゆかむ
珈琲の苦さを我に甘さを君に
よる波に通ひ路あらず夢にもあらず
きさらぎの朝なほ暗く星すでに夏
お嬢様、今は寒う御座いますが。
雪虫舞う空は御納戸色で御座いますが。
お顔をお上げ為さいませ、
やがては春が来ましょうとも。
お嬢様の指の白いことと申しましたら。
全く蝋燭の様で御座いま ....
眠りこけていた君を
ふとみると
蛹になっていた
ジャコウアゲハの蛹に似て肌色の
妙になまめかしい蛹だ
蛹の下部の
やがて尾になるであろう部分だけが
ぴぴんと動くが
だからといっ ....
ある年の秋
青空に爆炎のあがる映像を見た直後
私は外に出て夜空をみました
九月の半ばでした
ひくい空に
みずがめ座がじんわりと広がっていました
みずがめ座の星サダルスードは
大地に幸 ....
もも うさぎさんの佐々宝砂さんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かわいいやつら
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佐々宝砂
自由詩
11*
09-5-9
海鼠の味
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佐々宝砂
自由詩
7*
08-6-19
Be_My_Baby_(Poor_Poet's_Love_S ...
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佐々宝砂
自由詩
6
07-4-24
愛野讃歌
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佐々宝砂
自由詩
6*
07-4-23
自分自身への命令
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佐々宝砂
自由詩
5*
07-3-25
二十六夜
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佐々宝砂
自由詩
5
07-2-23
旋頭歌習作_うたのきざし
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佐々宝砂
伝統定型各 ...
5*
07-2-15
片歌習作
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佐々宝砂
伝統定型各 ...
6*
07-2-10
人皆若狂
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佐々宝砂
自由詩
5*
07-1-15
蛹
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佐々宝砂
自由詩
2
06-5-22
サダルスードの星の下
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佐々宝砂
自由詩
1
06-5-22
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