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隣部屋から漏れる電話の呼び鈴に
ふと現実に立ち返る瞬間を感じる
さっきまでホテルの窓から見えた
電光掲示板の宣伝文句を
眺めてばかりいただけだった

月が見えるほど暗くなく
星が瞬くほど　.... 文字面をいかに心地よく整えたところで
性根の卑しさを隠す事などできやしない

やけにくっきりと見える山と空の境で
手を伸ばしてみたいと嘆く現在
俺は俺自身を手始めに
軽々しく詠う輩を殴りた　.... ｛ルビ飛沫＝しぶき｝を浴びた眼鏡を外し
まだ見えている右目を｛ルビ瞑＝つむ｝り
ほぼ見えてない左目を｛ルビ顰＝しか｝め

道行く人にはどう見えるのか
そんな愚問を過ぎらせながら

信号が　.... 夜空
風を蹴り
雲を渡る

星を薙いで
時を越え
思い出を抱いて

届けた先に
何も無くても

飛んで
飛んで

涙が溢れ
視界は霞み
呼吸は荒れて

想いは潰え
　....

もも うさぎさんの松本 卓也さんおすすめリスト（4）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
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