滴る血潮からは
羽を持つ馬と


赤い花が生まれた


『母の日のメデューサ』



母にとって
父の面影を落とす私は
恐怖の塊でした

父が何をしたのか
母がどんな目 ....
プレハブの 
休憩室の入り口に 
日中の仕事で汚れた作業着が 
洗ってハンガーにかけてある 

ドアの上から照らす電球の 
茶色いひかりにそめられて 
干されたまま 
夜風にゆられる作 ....
彼女は死んでいる
悲しくはない
はじめから光などなかった 
彼女は死んでいた はじめから
なにもかもが闇だった 
なにもかもが星でも なにもかもが糞でも同じことだ
彼女は包んで欲しいと言う ....
あの娘の事が好きですか
いいえ好きではありません

あの娘と共に生きますか
いいえ私は逃げだすでしょう

ならば何故その身を焦がしたのです
何故想いをたけたのです
それがどれ程酷い仕打 ....
小さな虹色の空の下で
あなたがこっちを見ている気がしたの
昔見た映画みたいに
どこか知らない遠くの町を見ながら

とっても大きな雲が流れた後で
あなたが少し笑った様な気がして
何処かで出 ....
雨に打たれて考えてみた
意味とか理由とか

例えば私が
消えて失くなったとしたら

あなたは泣いてくれるのかな?
それとも
笑っていてくれるのかなぁ?






 ....
          2007/05/25


賞味期限の
切 れ た
賞味期限切れの
カマンベールチーズを
冷蔵庫から取り出して
見る
そんな儚い連想をしながら
21世紀末を思う ....
 さようなら
 言葉は一つ 想いは二つ

 最後にこんな言葉が言えたのは
 僕には幸せだった
 君のため
 独りよがりのダンス

 続きはない
 だから辛いってこともある
 だ ....
朝起きて冷蔵庫を開けたら
祖母が入っていた

さみくてさみくてなんだかも
生ぎてぐのがいやんなっちま
なんて言うので
そんなに寒いのなら
もう死んでしまったっていいんじゃない
と思った ....
散文というもの自体、まともに書く事は初めてです。
と言うことを先に述べておきます。いや、前に一度書いた気もする。
ま、その程度です。

詩において恋愛のポジションと言うのは割と大きいものである ....
誰かを好きになって
結婚して
こどもを産んで

ごく自然ななりゆき
なんだけど
それを人間らしさと言えるのだろうか

赤ちゃんを抱いた
お母さん
しあわせそうに見えるけど

割 ....
目を逸らさずに、君の隣に立つ。
苦笑いせずに、君の名を呼ぶ。
そんな日が、いつか、いつか来るだろうか?

嘘吐きと、君に言われるのが怖い。
強く約束できない、自分も怖い。
予測で ....
あなたが急いでうちにきたら

何事もなかったように笑うつもりだった
ねえ、ねえ、ねえ、

ねえってば

こんな感じに甘えたのは
あなただけ

生きることの大切さと
初夏の清清しさを教えてくれた
忘れられない優しい笑顔

こねこのように
ベッドの ....
クジラが静かに僕の横を通り過ぎて
僕はその尾ひれの渦に巻き込まれた
気がつくと上も下も分からなくなっていた
だから明かりのあるほうに行った
どうやら少し水圧が高かったのだろう
世界は少しもぼ ....
理由など欲しいとはおもわない

おちてゆく桜の色が、なにいろであってもいいように
いつかきえていく、わたしたちに理由はいらない

別段、理由でもない

あなたへ向けた顔と、あなたとは違う ....
  虚しい言葉は砕けて夕暮れ
  灰色とオレンジの世界に
  丁寧に磨かれた白い月
  僕は僕で僕を歩いている
  もうすぐそこまで来てる
  君がそこまで来ている
  自分を追い ....
目の前で
人が人を突き放している
突き放した人は
その汚れた手で
また誰かを抱いている
 
偽善の海に
溺れている
 
怠惰の波に
飲まれている
 
*
 
ついさっき
 ....
溺れることに溺れて
夢見ることにさらに深く

君はロマンチスト


溺れる自分に酔い
酸素の泡にさえ夢を見て




ただただ君は深く沈む
夜中
水道から
ぱたぱたとなみだ
海になんか辿りつかないのに
机の上で
しまい忘れたサラダが
哀しい彩りで居場所をなくしてる
きれいに一人分だけ残して
あたたかみをなくしたイスが
部 ....
君の詩がすき。
ひとりじゃないよって
そっと
教えてくれるから。

君の歌がすき。
なによりも
大切な
メロディー。

君の唄がすき。
どんな唄よりも
一番心に
響くから。
 ....
まっ赤で
おおきな歌に
くだかれた夕暮れの
かけらをよせあつめて
ぼくはトルソーを
つくった


奄美の島ざらめを
たくさん、うみにながしたら
おおきな涙に ....
恋するたびに砕けた欠片を
涙でそっと集めて抱いて
鋭利な言葉で裂かれる思い
すべてこの手で集めきるには
わたしの心はあまりにも拙い
誰かの世界に埋め込まれたあなたの愛は
今日もわたしを彷徨 ....
最寄り駅にあるキヨスクでは
店員のおばちゃんが詩集を売っている
おばちゃんの書いた詩や
駅員の書いた詩や
ホームの柱に落書きされていた誰かの詩が
そこには載っている
地域住民の出した詩 ....
キュー
首が絞まる
そのままいけたら
幸せなのに

タラリ
血が垂れる
このまま死ねたら
幸せなのに

自殺行為

一人



目が合う

お前は誰だ
この黒い塊に火をともせば
星空にくゆる灰色の煙で
ふたり。息苦しくて
思わず咳き込んでしまいそう

エンジンを切った
深夜の車内は。ことさらに寒くて
あなたの手のひらだけが
あたしの温 ....
長い間 
独りの囚人は
牢獄の
冷たい石の床上で 
両腕を垂らし 
立ち尽くしていた 

弱い我が身を守ろうと 
幾人もの人を 
闇の底へ 
蹴落として来た 

背後の窓から  ....
夫に邪険な扱いをうけた。
いや別に殴られたり蹴られたりしたわけではないのだが、
妻に対してその態度はちょっとあれなんでは、という程度の邪険さ。
だからたいしたことではないのだが、
この間カウン ....
メガネをはずした
わたしの素顔
おとこのひとにはじめて見せた

胸ボタンの間にネクタイを押し込め
腕まくりした。あなたは
同僚を叱咤激励して
そんな。あなたに恋焦がれていた

それで ....
開いた股の上で 
上下する{ルビ顎=あご} 
薫る黒髪の間から見上げる 
{ルビ女猫=めねこ}の瞳 

( にくが、唇に、すわれてゆく 

天井に
重なるふたりの影 

仰向けに横 ....
朽木 裕さんのおすすめリスト(413)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
母の日のメデューサ- 蒸発王自由詩9*07-5-29
夜ノ電球_- 服部 剛自由詩15*07-5-29
抱擁- 氷水蒸流自由詩507-5-29
花には夏の朝に水を- プル式自由詩5*07-5-29
うん、もう、いいんだ。- プル式自由詩6*07-5-27
風見鶏- 優飛自由詩7*07-5-25
戯曲- あおば自由詩12*07-5-25
繋がっていく言葉- doon自由詩5*07-5-25
悩ましい朝- 吉田ぐん ...自由詩35+07-5-24
詩と恋愛- プル式散文(批評 ...5*07-5-22
- 恋月 ぴ ...自由詩25*07-5-21
「優しい人になりたい」- 和 路流 ...自由詩1*07-5-21
あのとき- 自由詩607-5-3
- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-5-2
水月は銀色に光るのか太陽を映すのか- プル式自由詩4*07-4-30
Reason- たにがわ ...自由詩807-4-12
待ち合わせ- 草野春心自由詩807-4-12
貶め連鎖- 山中 烏 ...自由詩107-4-12
水没ロマンチスト- 零椅自由詩6*07-4-11
アスパラガス- 夕凪ここ ...自由詩1907-4-11
きみのうた- 和森朱希自由詩707-4-11
トルソー- はらだま ...自由詩44*07-4-11
たとえばそれが幻でも- アマル・ ...自由詩7*07-4-11
キヨスクと詩集- 楢山孝介自由詩24*07-4-10
夜二時- kei99自由詩107-4-10
- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-4-9
囚人- 服部 剛未詩・独白8*07-4-8
怒っているのです- weed & s ...未詩・独白6*07-4-8
- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-4-7
恍惚の部屋_- 服部 剛未詩・独白9*07-4-7

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