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溶けてしまいたい
何も考えず
生きていくのは簡単過ぎて
あなたが急いでうちにきたら
何事もなかったように笑うつもりだった
好きなものを好きと声を大に
欲しいと喚きながら手から奪って
泣きながら抱き締めて首を横に振る
それだけで あたしのもの。
戻れるのなら
どうか
醜くても 無様でも
....
濁った瞳孔の中で赤い金魚を飼っていた君
祭りの時出店の親爺に貰ったらしい
餌の代わりに角膜を貪る赤い金魚
くすぐったいと君が笑った
それはとても簡単な事なのだろうあ
なたが其処にいた事実もう既にない
のだから後は己次第だ忘れようとし
て記憶操作を行うも脳に染み付いて
しまったあなたの言葉や多くの嘘い
まも消し去る事できず ....
不必要ならそう云って
大人しく身を引くわ
不必要ならそう云って
大人しく家路につくわ
不必要ならそう云って
貴方といた証全て消すから
不必要ならそ ....
幸せになろうね
と
囁いたその唇で
幸せになってね
と
呟かれた
言わせたのは、私のはずなのに。
春の日差しに罪悪感を感じて
あの人の傍を離れたのは三年前
春の風に孤独感を重ね合わせて
ひとりぼっちになったのは二年前
春の花に空虚感を見出して
飛び降りたのは一年前
春は暖か ....
抱きしめてみたら
雨の匂いがした
何の苦労もなしに君に移り香を残せる
そんな雨にちょっと嫉妬したなんて
言える訳もなく