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どんなに難しい本を読んでいたとしても
喜怒哀楽
たった4文字に人のこころは捕われて
(それってほんとだよ
いつになったら大人になれるのかな
つまらないことに腹を立て
投げつけたことばの痛み ....
風が吹いている
この胸をくすぐるように
どこか時の蒼い彼方から
やわらかなレースのカーテンを抜けて
あなたは夜へと駆け出してゆく
裸のつま先で踊るピエレット
夜露に濡れた草を踏みしめて
 ....
目の前をみつめると 
十字架は橋となり 
わたしの明日へと架かっていた

振り返ると 
両腕を広げたまま 
横たわる人の体の上を 
気づかぬうちに踏みながら 
産声を上げた日から今日ま ....
放射冷却の夜に
ひとりでいると
冷えすぎて困る
ふたりでいると
せますぎて困る
自転車操業の夜
瓦版を刷ったと
横町のご隠居が
素っ頓狂な声を
壁に貼っている
下手な声も貼る

 ....
真新しいランプで
秋の波を
どこまで照らせるだろうかと
また、
鳴き砂の浜辺で
波泡のざわめく
境界線を見つめている
小さな音を立てるのは
そこに居たという証で
胸の奥に
忘れ ....
あなたの「ごめん」は
伝わってるのに
言い争って
拗ねているから
肩に置かれた手さえ
払いのけてしまう
嫌いになんか 
なれないくせに
抱きしめられるのを
拒んでしまう
本当に
 ....
緩やかな曲率で
道は行き止まりまで続いていた
そこより遠い場所を
知らなかったので
墓標はその岬に、と決めていた

漁火の整列する底には
冷たい海流があって
行き止まりの
もっと向こ ....
どうして兄弟でもない男の人と
いっしょに暮らさなければならないのか

結婚前に、たずねた

そういう決まりになっているんだ
と 彼氏は言った

あんまりあっさりと言うので
笑ってしま ....
ただ 届けたかったものが届かない
けれど 届けたことだけ 思い出して

いつか私は 暖かいものがあったと
眼しかつむるものがないこと
瞑る眼が それでもあることに
感謝して

数は ど ....
夜の長い季節がめぐって
今年もまた
潤んだ果実の薄皮が
あなたの細い指先ではじけて

  枯色の穂の律動

その春のようなくちびるに
すべり込むのです


かわききった大地で
 ....
壁に{ルビ掛=か}けられた 
一枚の絵の中の蒼い部屋で 
涙を流すひとりの女  

窓からそそがれる 
黄昏の陽射しにうつむいて 
耳を澄ましている 

姿の無い誰かが 
そっと語り ....
     愛は無償で尊いもの

     疑いは黒く重たいもの

     憎しみは根を張り縛るもの

     安らぎは人との関わりに不可欠のもの

     生きるとは力強くあ ....
もう
会う機会があっても
多分 何もしゃべれない

なのに
会いたい会いたいって書く
好きだ好きだって書く

ほんとは
なにひとつ解決しようなんて
思ってない

ほんとうのこと ....
草のしないだ後が 私の靴後
手の中にある と思うものだけ
鍵だから いつまでも開かない

ふさぐ風だけ 私を知ってる
つぶれない 心の輪 とじない宇宙

弾く ひくく
触れさせ ....
輝くものはいつも
はるか遠くに置かれる
届かないとわかっていても
暗闇の中で
求めてしまう
温もりのない光とわかっていても
そこで燃えているものを知っている
そして永遠を誓ったりする ....
まどろんだまま
深く吸った息で
体中に雨が透る

窓辺においた手紙が
濡れているのは雨のせい

滲んだ青いインクの
消えかけた名前を呼んで

雨の一粒一粒が
体の中で弾ける
ソ ....
真夜中の街
儚い灯りを縫い合わせて
君はいくつも
星座を作ってみせ

物語がわからなくても
知ったかぶりで綺麗だねと
僕は何度も
言うのだろう

  地上の流れ星はいつも
  赤 ....
月のようでもなかった私は
君にうすぼんやりとした影を
もたらしたり
することもなかった

輪郭を
持ちはじめた気持ち
境界を求めてはいけなかった
あいまいなまま

分針が何度、 ....
思い出は
あの貝殻の中に
封じておきました


想い出は
あの海の下に
沈めておきました


車窓から覗いた景色は
にじむようにゆれていた
ヘブンズドアー
が開くその光を見て
真夜中
君の煩悩の融解を疑わない

許されるものだから
許されるものだから
って許されないものなんて一つも無いって
ヘブンズドアーかしら

その ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった

    時計は無慈悲に
    時を奪っていく装置
    刻んで ....
君のおもかげを
他の人に探してしまうのを
やめようと思って。

やめよう、やめようと思いながら
そう意識すると
なおさらまとわりついて。

疲れてしまった
人と会うのは。

今日 ....
見えない風で
街を満たしていく
それは流される疑似餌
のようなものではなく
濁流の中で耐える小石にも似て
揺らいで見えるのは
まぶたの裏の潤みの中で
抗う魚の影か

   立体駐車場 ....
詩は酒やポルノよりもたちが悪い
人間を本質的に覚醒させてしまふ

人間に感情など芽生えさせるな
夢を見させるな
恋に酔はせるな

詩を味はったばっかりに
楽園を追はれたといふのに

 ....
雨雨雨

春の別れだ

図々しい夏がやってきた

今年の夏も赤ん坊が殺される

炎天下
パチンコ屋に停められた車の中で赤ん坊が蒸し殺される

もう疲れた

毎年毎年

も ....
歌舞伎役者は
立っているだけで美しい
その凛とした立ち姿は
長い鍛錬の賜物だ

私の言葉よ
おまえは立っているか?
インターネットの言葉の荒野で
おまえは立っているか?  ....
抱きしめると
あなたが
ガラス玉の寄せ細工に
思え
はじけ飛ぶ
その寸前を確かめたくて
そっとぎゅっと
力を入れる

と、
あなたは
小さな咳をするので

腕をゆるめて
顔 ....
あなたが大声で「ロバの耳」
とか叫ぶ意味が判ったわ
解き放つのね 何かを
解き放ちたいのね 何かを


あなたはこの町一番の床屋
それは誰もが認めていて
あなたが決めた髪形に
誰も逆 ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
アマル・シャタカさんの自由詩おすすめリスト(405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残り物の詩(うた)- 恋月 ぴ ...自由詩29*06-10-21
白いドレスの夜- 石瀬琳々自由詩13*06-10-20
道_- 服部 剛自由詩12*06-10-18
放射冷却- あおば自由詩2*06-10-14
満ちる、まで- たりぽん ...自由詩14*06-10-13
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風、とまどう鳥よりも- たりぽん ...自由詩14*06-10-8
救い- 砂木自由詩26*06-9-30
刻限- 砂木自由詩10*06-9-27
春の葡萄- たりぽん ...自由詩18*06-9-23
絵の中の部屋_〜姿なき人〜- 服部 剛自由詩14*06-9-23
貴方へのおもい、私の言葉- 逢坂桜自由詩4*06-9-18
ユダのくちづけ- とうどう ...自由詩4*06-9-14
星雲巡航- 砂木自由詩16*06-9-10
今夜、輝くものは遠く- たりぽん ...自由詩1606-9-7
雨に目覚める- LEO自由詩15*06-8-12
夜景、そして- たりぽん ...自由詩17*06-7-24
月のようでなく蜻蛉- たりぽん ...自由詩12*06-7-17
夜行バス- ラプンツ ...自由詩706-7-9
ヘブンズドアー- たけ い ...自由詩2*06-5-18
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湿った夜の回折格子- たりぽん ...自由詩15*06-5-13
氷睡蓮- とうどう ...自由詩11*06-5-12
風触- たりぽん ...自由詩906-5-10
詩人を撃て!- 三州生桑自由詩406-5-10
立夏- 三州生桑自由詩106-5-6
詩論以前- 佐々宝砂自由詩12+*06-5-5
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ときはなつもの- 恋月 ぴ ...自由詩14+*06-5-3
まき_火- 砂木自由詩9*06-5-2

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