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鳥は
自由に羽ばたく姿こそ美しい
私如きが
その軽やかな{ルビ踝=くるぶし}に絡みついて
ともに堕ちてはならない
いつか
大きな空になりたい
そんな、さよなら


相反する不確かな ....
僕が握っている
ボールペンの
インクの中に
君が詰まっていたらいいのに

朝ごはん食べる
フルーツヨーグルトの
フルーツといっしょに
君が混ざっていたらいいのに

にゃんが時々つか ....
暮れかかる
陽の手は伸びて
居ならぶ雲を
染めあげる
夜の扉をひらくため
灯された
あかりのように

瞬き、
という行為の
間に間に見える
人と人を結ぶ
曖昧な影
「優しさ」 ....
水が流れる
水車が回る
水が回る
僕は僕の血液で回る

風が吹く
風車が回る
風が回る
僕は僕の呼吸で回る

陽が昇る
地球が回る
陽が回る
僕は僕の意志で回る

星が輝 ....
滴が。
朝の、


窓枠を二つに分けるようにして落ちていく。
今も手を伸ばせば壊れてしまいそうな足跡。
遠くなっていく風景写真をいつも隣に置いている。
あの日、行方知れずの人が今も笑いか ....
角を曲がると
小学校
目の前に
小さな文房具店
信号が変わるのがいつも遅い
大きな道路への抜け道
自転車も足早に過ぎ去る
空は青く
遠い
いくつもの別れ道
何度も間違った
家に帰 ....
偽りを欲した時、私はまだ幼くて
月夜の美しさも、怖ろしく感じていたのでした

しかし幼いとはとても都合のよいことで
私はそれゆえに今よりも遥かに
残酷でいられたのでした

偽り ....
夜、冬空の下に魂は凍る
武器を持たない戦士は
凍りついた魂を削り
剣を作る

悪魔の肉を切り裂いて
真っ黒な血が夜を濃くする
凍りついた魂は
月に照らされ
黒々と輝く ....
隣に座った
109番目の男
最後の番号を振り分けられた
私の隣で
じっと前を向いている

彼はどの煩悩の担当からも外された
「一緒にいても楽しくない」
他の煩悩担当者たち ....
屠る粉を撒き散らす新聞配達少年のスキップ
硝子蝙蝠は陽だまりのなか彼岸花を摘んだ

泣いているよ!
烟る紫煙の向こうで悪魔が嘲笑うから
漆黒で顔を洗えば何もかも消せるのか?

首切る猿 ....
輪の裏で
小人の群れを掴み
握り潰す
手の端から
零れる体液を頬に塗ると
始まりと終わりの境界を見ることのない
私たちが
夕日を捕らえ
夜に
引きずり込んでいく
えりくすま、え ....
「明けましておめでとう 
今年もよろしく」

と キーボードに打ち込んだつもりが

「小鳥もよろしく」

と 打ち間違えてしまった。


何回やっても
小鳥、小鳥と、小 ....
ましろい表紙の中心に
産み落とされた
原石の塊
見えない核に宿る(詩)に結ばれ
六つの方角へと 
自らの背を伸ばそうとしている   

( 遠天の夜空に燃える太陽 
( あるいは明け方 ....
ドアをあけたら
新年はじめての
ひんやりした外気が
メントールのリップをぬった
くちびるに染みて
まだ夜も明けきらない街灯りへ
飛び出していく


銀河鉄道のように
走っていって
 ....
いつまでも 
ひとりでいるのはさみしくて 
旅先で 
出逢ったきみに会うために 
遠い雪国へ
ぼくはゆく 

金はなく 
新幹線にも乗れず 
長いトンネルを抜けた
夜行列車で目覚め ....
寂しくなって
歌う場所がなくても
森が舞台になってくれているよ
そっと行ってごらん

悲しくなって
歌詞が思いつかなくても
鳥が平和の歌をさえずっているよ
そっと聴いてごらん

孤 ....
暦と呼ぶ刃物で
区切られていく時間
人はやはり
階段でなければ上れない

翼にあこがれるのは
ないものねだり
僕たちはこの与えられた
二本の足で歩かなければならない

登り方は ....
今日ミ○ドに行ったらサンタさんがぐったりした顔でコーヒーをすすってたので、
「お疲れ様でした」
って声かけたら、
「お前んち行ったのにおらんかった。なにしとったんや」
とふてくされた顔 ....
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
ためらい傷
みたいな三日月
彼方で雲の風紋
ついやされる言葉
私という
熱を届けるため

   無数の
   海に降る雪
   水平線をかき消し
   どこにもつもることもなく
 ....
窓ガラスにくちづけを
吐息がこぼれたら
やさしいあのひとの時間
ミルク色の月に
紅茶をこぼして
頬を寄せて眠るひざまくら
好きといって
嫌いといって
憎むといって
どうか
きれいな心の人が書いた
きれいな詩は傷つく

死ななきゃいけないって言われてるみたい

あいしても
濁らないひとがいるのはなんでなの

何が違うの


心のきれいな人が作る詩
 ....
見上げると 
ひらひらと北風に舞う 
たましいのかたちをした 
まあるい葉が一枚
落ちてきた 

{ルビ煉瓦=れんが}の{ルビ椅子=いす}に座ったぼくは 
腰をかがめてそれを拾うと 
 ....
自分の名前を
忘れてしまいそうになる
遠いとおい旅路なのです
だけれども
決して忘れない
名前もあるのです

あの月と星をいただく塔の上で
そらに吸い込まれる
ただひとつの呼び名のよ ....
通過電車が
高音の向こうに消え去り
どこまでも
正しいラインを描く傷跡のような
線路上の余韻を見やる


風と白線の内側に
残されたわたしは、ひとつの
丸められた ....
チェーレ
君の長い睫毛から
真珠がこぼれる
チェーレ
あまりに無垢すぎて
僕はひとつもこぼさないよう
手のひらで受け止めようと


振り向きざま
君の髪がやさしくなびく
歌を歌っ ....
月がポキリと折れてゐる
誰かが失恋したやうだ

静粛に!
静粛に!
詩人が失恋したぞ!
あいつめ、どんな詩を書くだらう?

恋が終はりかけると、きっと彼が現れる
優美なアンドロギュノ ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
いくつかの橋が
思い出せないでいる
名前を覚えなかった川の
こちらとあちらを
思い出せないかたちで
きっといまもつないでいる

完全なものが美しいと
君は言うけれど
不完全なものは
 ....
見渡せば、{ルビ紅=あか}のパノラマ
岩肌の背を辿り
風紋の営みに耳を澄ませば
褐色の陰影、陽炎の揺らぎ

彷徨えば、蒼のカルデラ
火照った靴を脱ぎ
静寂の層流に{ルビ踝=くるぶし}を垂 ....
アマル・シャタカさんの自由詩おすすめリスト(405)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鳥の唄- 佐野権太自由詩17*07-2-23
蜜柑- とうどう ...自由詩18*07-1-22
あかり- LEO自由詩31*07-1-17
僕は僕の夢で回る- ぽえむ君自由詩15*07-1-16
あの日、行方知れずの- 霜天自由詩1207-1-14
奇跡- チアーヌ自由詩1007-1-13
偽夜- なかがわ ...自由詩5*07-1-12
魂を研ぐ者- なかがわ ...自由詩5*07-1-11
109番目の男- なかがわ ...自由詩7*07-1-11
気狂いサイレン・ス- 白寿自由詩4*07-1-5
美しいミサイル- いとう自由詩3107-1-5
小鳥もよろしく- まほし自由詩22*07-1-3
「_反射熱_」_〜創刊に寄せて〜- 服部 剛自由詩16*07-1-3
あの丘へ- まほし自由詩17*07-1-2
雪原の足跡_- 服部 剛自由詩15*07-1-1
君の心の世界の中に- ぽえむ君自由詩12*07-1-1
切り取られる、暦という名で- たりぽん ...自由詩11*07-1-1
サンタさんだるそうでした- とうどう ...自由詩14*06-12-31
就職支援センターのこと- 吉田ぐん ...自由詩4306-12-30
三日月、波の背中に- たりぽん ...自由詩9*06-12-29
窓ガラスにくちづけを- 石瀬琳々自由詩15*06-12-29
フェンス- とうどう ...自由詩13*06-12-17
たましいの葉_- 服部 剛自由詩18*06-12-17
誓い- たりぽん ...自由詩18*06-12-17
ラブレター- A道化自由詩1406-12-14
チェーレ_真珠の涙- 石瀬琳々自由詩14*06-12-5
詩人の恋が終はる時- 三州生桑自由詩7*06-11-13
北と南のあいだ- とうどう ...自由詩28*06-11-6
沈下橋- たりぽん ...自由詩17*06-10-27
心象探訪- 佐野権太自由詩19*06-10-25

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