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紙一葉の重みは
風に飛ばされるほどだけど
そこに詩が綴られたとき
人の生に響くほどの
力をもつことがある


詩よ
天の恵みを浴びて
我の中に実るもの
いつかはたれかの鳩尾深く
 ....
死にたくなる理由を
全部集めて
バケツに突っ込んだら
そいつをぶら下げて
ブンブン振り回しながら
海まで歩いていこう
凍りつくような真冬の海まで
右手にはバケツ
左手は君の右手と手をつ ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
軋む
一歩ごと
軋む
心ごと

逃げ込んだ森は
甘美な瀞が満ち
わたしは愛しい景色を
凍る爪先で犯してゆく


痛む
一言ごと
傷む
一夜ごと

明日を司る月が
昨日 ....
それでも朝は来るので
わたしはまた生まれてしまう
約束されていないことなので
途方に暮れている

わたしは手を持たないので
仕方なく
眺めている
ふりをしてみる
鳥の不思議な動きを少 ....
ガマの穂が天に向かい綿に覆われて立っている
安らかな秋
まるで別世界のことのように
自分のことを思う
帰りたいと願う
時間を戻してくれと願う
叶わない願い
わたしの歩く道から
ガマの穂 ....
信じていたものが
違っていたとき
ぎゅっと身が縮む

寒さに震えながら
両手で缶コーヒーを
強く強く握り締めたりする

あきれるほどにぎやかなパチンコ屋に入って
無感動に札を穴に入れ ....
私の中味なんて
ほんのちょっぴりだわ
昨日も少し減ったし
また出ていくんだわ

明日まとまった金が入るけど
あの男がまた持っていくのよ
しかも利子が小さいとか
ぶつぶつ言いながらね
 ....
不吉だと思って頂戴
とてもとても不吉だと思って頂戴
そう思ってくれればくれるほど
あなたの前を横切るのが楽しいから
咲き残る
幾重もの紅き花片は
誰人かに
散ることを留め置かれた

木枯らしに晒されて
「私はもう疲れたの」と

通りすがる男達に
哀しい微笑を投げかける
とにかく
何にも感じません
やさしくされても
自分でやさしくしてあげても
どうしてもどうしても

それじゃまずいの?
病気治れば大丈夫

そんなことありません
なんかこうグ ....
さようならー
さようならー
大声で
両腕を大きく回して
さようならー
さようならー

死んでいきたい

感謝も惜別もいらないから
ただただ
さようならー
という言葉し ....
宵の衣の澄む空に
水を含んだ
  月浮かぶ
果てを映したせせらぎに
火照る裸体を浸します
夢に染まった
  つめたさが
しずかに狂って微笑した
(すわ)
終りにそなえて 花が咲く
月は満ちる
音もなく

この光に
この暖かな光に
何度君を思い返し
何度願っただろう


月が欠ける
忍び寄る闇に覆われていく

その闇に
この暗い闇に
何度絶望を知り
 ....
世界で一番輝いているもの
それは夏の太陽でもなく
北風に瞬く冬の星空でもなくて
君が捨てようとしたもの
君がいらないと思っているもの



世界で一番輝いているもの
それはブルガリの ....
朝の
冬の
わたしだけの酸素分子が
冷たく、サラサラと
肺に触れてくれわたしは
震えました


少しの日のぬくさにも圧され
再び惰眠の目つきで
食卓に傾斜してゆく
 ....
ピュウピュウ北風吹けば
寒くて唇が乾くので
つい唇を舐めてしまう
舐めるうちにカサカサになって
赤く腫れ上がった
僕のたらこ


リップクリームを塗ったら
気にしないのが一番
だけ ....
此の地面は
匂いも、何も
残らない性質です


此処にいることを示せず
湧き上がること溢れることを戒めてゆく動作が
結果的には
瞬きです


此の地面は
風へと ....
鳴かぬ 小鳥は 
口止めされたのでしょう

ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく

このくちばしで
守るのは

明日の 春では
ないのです
ふわっと投げたよ
受け取ってくれなくてもいいよ
青空には軌跡が残るから
− 愛は確かに潰えた


  男の心に残っていた僅かな温もりを奪い去る良く晴れた或る冬の日の未明 月光に射貫かれた眠れぬ夜に 愛は国道246号線池尻大橋近くの交差点で潰えた 間断なく走り去るヘッ ....
0時を過ぎたら現れる
深夜組の君に逢いたいがため
貴重な睡眠時間を削って姿を探す
確証もなければ
確立もそれほど高くない
約束などあるはずもなく
連絡を取る術も持たない
いっそ、と素直に ....
メロスが走っていた頃
大半のメロスは
走ってなかった
セリヌンティウスが王に囚われていた頃
大半のセリヌンティウスは
自由に街を往来していた
少年の青白く細い指は
ページをめくり続け ....
きわめて無機質なショウケースは
その中が厳重な保護下に置かれていることを物語り
光の粒が華やぐ中に一際大きな輝きが鎮座していた

限りなく透明なラウンドブリリアントカットは
冷ややかな気 ....
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
飲みすぎたアルコールとともに吐き出した
苦しみも 悲しみも 寂しさも
苛立ちも 憤りも何もかもが
それはもう呆気なく
それはもう大きな渦となって
便器の穴から消えてゆく


吐き出した ....
その包むような声を聞いて泣いてしまうのは
弱っているからだと気付いて


爪を一枚だけはがして
あなたの前に差し出して
そして 泣けば
その白い指が僕を
殺してくれると思っていて
 ....
ばおばぶ ばおばぶ

奇妙な形の樹木の名前を呟きながら
帰り道は足元しか見ないで大急ぎで帰る

ばおばぶ ばおばぶ

自動改札で定期が向こう側に吐き出されるよりも素早く
改札を通り抜け ....
とても疲れていて目の前には男の子が5人
全員同じ顔をしていて
おしゃべりも大差ない
違いは
セックスのテクニックだけ
「上手」
「普通」
「下手」
「刺激的」
「つまらない」
ただ ....
言霊を何度も何度も零してみる
愛しい欠片を抱きしめてみたって
例えば、君が欲しい言葉をあげてみたって
明日になれば忘れてしまうなら
零れた先で君に言いたい

僕の欲しい言葉一つ
君の唇で ....
アマル・シャタカさんの自由詩おすすめリスト(405)
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