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あたしの踵にね
鈴が入ってるの

歩くたびにね
動くたびにね
すごく
いい音で鳴るの

お母さんがね

入れてくれたの

うれしいときは
すごく可愛く
なるの

怒って ....
カタカナの文字をでたらめに選んで
並べてみる
見たこともない言葉ができあがる
けれどたいていは
どこか遠い国の言葉を探せば
なにがしかの意味が見つかるだろうし
ネットで検索すれ ....
{引用=

一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
さびしさなんていう気持ちに押し潰されて
圧死するような死に方はまっぴらなので、
心の中で何かを爆発させ続けて
思考のスピードを倍ぐらいに上げてみる。
孤独という言葉のほんとう意味を
膝を抱え ....
旅人は唄をくださいと言った
それならばと
僕は悲しみの唄を
突き刺してやった
旅人はよろこび通り過ぎて
行った

また新しい旅人が来て
唄をくださいと
言った
それならばと
僕は ....
俺コンビニ入り口付近にある紫色の蛍光灯にバチッとやられた羽蟻
命って一瞬なんだな
煙草吸ってるおっさんその瞬間を見てたけど
おっさんボーっと宙を見つめるばっかりで何のリアクションも無かったな
 ....
複雑なことを単純にして、単純なことを複雑にして
丈夫な歯になるように、これでもかって言うぐらい噛む
噛むと旨味が口の中にじわじわと広がってくるから欲望を満たすけど
なんか疲れちゃって、顎が外れた ....
#31

 言葉は
 無力ではない

 あなたの
 言葉が
 無力なのだ



#32

 今日は
 どこにも行く気がしないし
 なんにもしたくないから
 携帯電話の電 ....
河原で雲を売ることにした
商売は一にもニにも場所だよと
商売などやったことのない親父が
いつも言っていた

場所は悪くない
多摩川は人気の多いところも少ないところも
選べるし
ぼくはど ....
ある晩
月の灯りをあびて
一匹のカエルが
言論の自由を主張した
そしてほんとうのことを言った

それはほんとうに
ほんとうのことだったのに
ほんとうに
ほんとうのことだったので

 ....
1、

ある朝起きたら母さんが
顔を剥がしていた。

止めようとしたけど怖かったから、柱の陰に隠れて見てた。

あちこち痒かったから(かいたら芽が出るわけだけれども)「痒い」に集中してお ....
幼いころからクレヨンに嫌われていた。
僕がクレヨンを握って紙にあてても
クレヨンは色を出すことをかたくなに拒んだ、
紙は真っ白のままだった。

僕のほうでクレヨンを嫌ったことはない。
鉛筆 ....
見るたびにラストシーンが違うという映画が、
場末の名画座で上映されている。
だけれどそれは感傷で、
いま街のどこにも場末などなく、
洒落た銀巴里の名画座などもない。
女は赤いパラソルをさして ....
梅雨入りの雨に打たれながら
掠れた音しか生まない喉で
ひとつ、
溜息を落としてみた
折畳み傘の骨が
海月みたく歪んで、溶けて
僅かばかりの猫背に
充分な質量を含んだまま
重く冷 ....
奪い合いなんだよ、
熱の

教えられたやり方
決められたルール
そんな
生温さに安住してると寝首を掻かれるよ

世の中っていうのは
恐ろしいところだよね
毎日生きているだけで肝試し ....
「神様 早く わたしを殺してください」

泣きながら そう祈ったら
頭がとても 透明になった
生と死の 両方の 入り口に立っているようで
物音ひとつしなかった
そのまま 
わたしは 薬物 ....
もしも
わたしが




もしも
私がそうだとしても
愛してくれる?

空はこんなに高いのに

緑がゆれて
間から光が挿すのね

私は怒りに溢れているけれど
 ....
あさがくる。
わたしはかがんだ姿勢で、静かに息をのむ。

空からおとされた、その夢から覚めきらず、
湖の底から、
裂けた形をした空を見上げる。
藻にからまり、
わたしは力なく、湖面をあお ....
加瀬さんの実家にイチゴ狩りに行った
シーズンが過ぎると職場の同僚とその家族を呼び
完熟して出荷できなくなったイチゴを取らせてくれるのだ
妻も娘も毎年その行事を楽しみにしている
昨年も一 ....
真夜中に
ペパーミントの匂いのするタクシーの
バックシートに身体を沈めて
焦点をずらしたまま
流れてゆく光の帯を
瞳孔の奥のほうで感じている

信号待ちで隣に並んだ深緑のジャガー
シグ ....
先生は何時だって正しかった
僕等は何時だって間違っていた
それでも僕等は僕等を正当化するのに精一杯で
何時だって先生を毛虫みたいに嫌っていたんだ

何もわかってねぇって殴られた

行儀良 ....
むかし、俺に親切にしてくれた人がいた。
初めて入ったそば屋のおばちゃんだ。
俺は浪人生でひどく痩せていた。
まるで勉強ができなかったので、
ひとつも大学が受からなかった。
どうやっても勉強な ....
たとえば

雨の音で目が覚めて
カーテン越しのグレーの光に
唾を飲んで
身体をこわばらせる

それが世界だ

背中に貼り付いた憂鬱を
引き剥がすように
歯を食いし ....
せっかくお風呂に入ったのに
自分のからだがすっかり無くなっていた
どこかに忘れてきたにちがいないけど
いくら思い出そうとしても
ここにいた時には確かにあった
という自信がもてない
 ....
電気信号によって動かされる心臓
によって体内をめぐる血液
手足が冷える末端冷え性
冷たい自分の手を見る
まるで女の手
机に落ちた髪の毛
思い通りにならないあれこれ

無呼吸症候群
近 ....
あの人はきらいって
言われてるらしい
私の

知らないところで
しずかな毒が
含み笑いで流される

私は
ビルの屋上で
ぼんやり街を眺めてる

きらい
きらい
きらい

 ....
つまらない時を過ごして
つまらないものを食べて
つまらない家族と
つまらないパック旅行
つまらない景色を見せられて
つまらないを連発する
そんな旅をしてみたいものと
つまらないの原料を作 ....
 
優しい顔の朝は嫌い

やるせない正午の空気が嫌い

やがてくる夕刻のわざとらしさが嫌い



夕焼けの終わりに

ゆらりと一瞬揺れる炎は少し好き



酔ったように戯 ....
 固定された都市。流入する者と流出する者。
その背中には皆一様に大きな鳥のくちばしが
あり、そして光沢がある。鳴くわけではなく、
また、捕食するわけでもない。ただそれは背
中にあり、そ ....
靴を失ったの

裸足で歩くとガラスの破片で切るわよって
母が脅かすから
早く走ることも忘れてしまった
外には怖い人が沢山いるわよって
母が脅かすから
一人で世界を見ることも忘れてしまった ....
健さんの自由詩おすすめリスト(1090)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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バチッとやられた羽蟻- 狩心自由詩8*06-6-21
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欠けら- 半知半能自由詩5*06-5-2
断片- たもつ自由詩806-5-1
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