すべてのおすすめ
就職支援センター
と云うところに
毎月行っている
無職だからである

就職支援センターは
仕事を紹介してくれる訳ではない
担当の人と
色々お話をして
最後ににこにこと
頑張ってくだ ....
帽子を覗くと
中には都会があった
かぶることも出来ないので
しばらく眺めることにした
頬杖なんてしたのは
いつ以来のことだろう
自分にも重さがあったのだと少し驚く
風変わりな光景があるわ ....
今日からちょうど一週間前
私は死にました
居眠り運転で突っ込んできた
トラックにはねられたのです
ビルの壁面に叩きつけられ
頭蓋骨骨折で即死でした
あまりに一瞬の出来事だったため
何が起 ....
献血に行ったら
貴方の血は夕焼けなので
輸血用には使えません

断られたことがある

16歳の頃の話だ


『血液奇談』


今は何の因果か
私は血液職員として献血車に乗り ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
今日もまた
放課後
シーソーの片側に座って
浮き上がれる瞬間を
待っている後藤くんは
自分を宇宙人だと思っているらしい

グラウンドには長く
影が伸びて

僕の生まれた星にも
 ....
きっと、知らない町なんだと思う
不器用に建ち並ぶ、高層マンションに隠れている
ありふれた日常だとか、錆付いたマンホールの下から
伝わってくる、救いようのない虚しさだとか
見慣れた信号の色と形で ....
誰かがウソをついています。

誰かが給食費を強奪したのです。
ちょうど意味が言葉に強奪されるように、
ちょうど言葉が解釈に強奪されるように、
給食費という、
私の管理下にあるものを強奪した ....
アリクイが逆転サヨナラ満塁ホームランを打つ
そんな夢を見た
飛び起きて冬の早朝に町へと繰り出す
目覚めた僕は豚になった気分で震えていたのだ

廃れ逝く町で
々、ような毎日で
退屈な僕は小 ....
朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす

照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける

光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく  ....
ふとしたきっかけで
王様と知り合いになった

漫画喫茶だった
王様は玉座に座るように
リクライニングシートにもたれ
隣のブースに居たわたしに
飲み物を取って参れ
と言った ....
おひょろ


こわいねえ、
こわいよう、
にんげんよりこわいの。
そりゃ、おひょろだぜ、こわいよ。
おひょろは、こころがないんだもん、こわいよなあ。
にんげんは、こころがあるから、わる ....
強い日差しが照りつける中 逆立ちで無重力ウォーキング 異星人の開脚 初公開
俺様が通る 踊り狂うこの都会の野原 様々な店舗を回り 我が社の商品を営業する
埋立地の上を歩いている時に 鯨の鼻歌が聞こ ....
錯綜している視神経の
からまりあった編み目の間に
ちいさい魚が
かかっている

つめたいつめで
そっとつまんで
涙腺の中へ
放してやろう
水草があれば尚いいが
涙腺の底には
 ....
半分の月を見ていた

半分の月を見ながら
僕は半分だけ眠りにおちて
残りの半分は現実にとどまった

半分の夢の中では
浜辺に立った自分が
遠くの景色を見つめていた

半分の月を ....
森の中を歩いていた
何かを探しているわけでもなく
何かに追われているわけでもない
ただ単に 森の中を歩いていた
しばらく歩くと ある空間に辿り着く
おそらくは森の中心なのだろう
大きく空が ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
わたしの中を
夜の明ける方へと飛ぶ
一羽の鳥がいる
同じころ
一羽の鳥の中を
どこまでも墜落する
わたしがいるのだ
その日最初の列車が
古い踏切を通過していく
建物の窓はひとつ
ま ....
駅前の寂れた広場
少年がギター片手に
この世の終わりを歌っている
死んだ魚の目をしている

完全だろうが不完全だろうが
事態はすでに起こっていて
動いていて生まれては無くなっていて

 ....
かわつらさんの奥さんは
精神を病んでいるそうだ
深夜
誰も居ないキチンで
皿を一枚ずつ割るそうだ
あの夫婦は
せっくすれす
だから
ってすずきさんが言ってた
そういうすずきさんに ....
賢い主婦はスーパーで
手前から古い牛乳を買うのだそうだ

ここにいない死者のために

未来
まだ生まれこぬ子供らは
つまり
まだ死者の国

私たちは循環する
古い牛乳を破棄する ....
わ  た  し  は  、  す  ご  い  で  す  。
あ  な  た  は  、  す  ご  い  で  す  か  ?
一  体  何  が  、  す  ご  い  で  す  か ....
学校の階段を
えらそうに前転しながら降りていくわたし(わたしたちは)
新品の
たわしをいつも持参しているので
タイミングを計っては
開きっぱなしの窓に向かって
たわしを力まかせに放り投げる ....
ラジオをつけると
聞いたことのある曲が流れていて
愛とか希望とか自由とか
そういったことを叫んでいた

壁に掛けてある絵は
何の絵であるのか解らなかった
右下の隅に小さな文字で
ユリネ ....
泥棒のような前傾姿勢で
妹の洋服を
箪笥から引っ張りだして纏った
ふわわ、と甘いにおいが漂った

わたしは服を持って居なくて
だから何時も裸で暮らして居るのだが
この頃はとみに寒く
や ....
このアパートに住み着いている猫の話では
世界はすでに終わってしまったらしい
猫は目を細めて悲しそうにしているが
世界がいつ始まったのかまでは教えてくれなかった

仕方がないさ、と猫は言う
 ....
君が糸電話を作っていた
夕暮れまで
まだ時間があるというのに
いったい誰にかけたかったのか
小学校の図工の時間のように
器用な指先で紙コップの底を切り取り
セロハンを貼っている
 ....
うばすてやまについて考えている
祖母をそこへ連れてゆきたい
訳ではない
昼下がり
冷えた湯呑みが二つ
並んでいる

祖母が歩くと
割烹着のポッケットから
何かがこすれ合う音がする
 ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
十月の昼下がり
ガードレールに寄りかかって
ゆっくり喫煙をすると
内側にある熱いものが
とろけるように放出されてゆく

確か理科の時間に習った
高温のものと低温のものを並べると
熱 ....
健さんの自由詩おすすめリスト(1094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
就職支援センターのこと- 吉田ぐん ...自由詩4306-12-30
都会- たもつ自由詩2206-12-29
まだ生きています- 若原光彦自由詩406-12-21
血液奇談- 蒸発王自由詩14*06-12-19
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
後藤くんのこと- 吉田ぐん ...自由詩1506-12-12
君に会いに行く- 青山スイ自由詩4806-12-11
クラスメイツ・ブギ- ブルース ...自由詩6*06-12-6
アリクイは何処だ- 士狼(銀)自由詩6*06-12-6
DAY- なかがわ ...自由詩6*06-12-5
王様- 吉田ぐん ...自由詩2006-11-29
おひょろ- m.qyi自由詩706-11-24
会社員の憂鬱- 狩心自由詩9*06-11-21
涙と魚の相関関係- 吉田ぐん ...自由詩1606-11-18
半分の月を見ていた- ベンジャ ...自由詩13*06-11-15
ハローグッバイ- 青山スイ自由詩1606-11-8
北と南のあいだ- とうどう ...自由詩28*06-11-6
夜明け- たもつ自由詩2906-11-5
祈り- 青山スイ自由詩1306-11-2
近所のひとたち- 吉田ぐん ...自由詩1406-11-2
今ここにいない死者のために- umineko自由詩13*06-11-1
神様は単独で存在できるそうです- 狩心自由詩10*06-10-30
わたしたちの前転- 捨て彦自由詩4*06-10-29
ユリネプララの人- 青山スイ自由詩2206-10-28
すみちゃんのセーター- 吉田ぐん ...自由詩1706-10-27
ブルードロップ- 青山スイ自由詩3006-10-25
図工- たもつ自由詩1406-10-21
うばすてやま- 吉田ぐん ...自由詩1306-10-18
図書館に通う- 吉田ぐん ...自由詩3706-10-17
熱移動- 吉田ぐん ...自由詩506-10-13

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