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目を閉じて
目を閉じて再生する

晴れ渡った空の深い青と
瞼の裏側に焼きついた残像

風に散った桜の淡いピンクと
足元に積もった枯葉のグレー

晩冬の風の冷たさと
陽 ....
コンビニのある風景の中で
あたりまえのように生きている

交差点に立って周りを見渡すと
視界に5軒ものコンビニが存在する
そんな生ぬるい便利さと手軽さに
日々愛撫され続けている生活を
無 ....
藤永健さんの『もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11のレコメンド(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=283829)』に触発されて、ぼくも .... おしまいの向こう側に
光なんか見つけて
ほんのすこしドキドキしても
そんなのはきっと残像

瞼の裏側にしか存在しない映像がある
って
前にも使ったことがある言い回し

だけど
それ ....
まっしろなひかりと
吐く血の赤の
混じりあうところに
のみこまれるようにして消えたい
16グラムの毒を
透明な真空に溶かして飲みほしたら
色褪せてしまうことばは
もう必要ないから

 ....
白い塔の表面を
カッターナイフで削ってみると
そこから
赤い血が滲んできたので
包帯を巻いてやった

それが正しいやりかたなのかどうかは
知らない

コンビニのゴミ箱に捨てられていた ....
心の闇
なんていう安っぽい言葉ひとつで
人殺しの気持ちを説明できた気になるなよ



薄っぺらなプラズマテレビの向こう側で
薄っぺらな現実が不意打ちみたいに暴発する

眩しい
眩 ....
壊して
確かめる
この気持ちの意味
そして
終わったものに
ひとつずつ順番に
名前をつけて
それで
安心する
陳腐な構造で
思い込みの螺旋を
縺れながら滑り落ちる
交感
ある ....
#81

 やさしくしてほしい

 あたまをなでてほしい

 ぎゅっとだきしめてほしい

 ことばはいらない



#82

 土の中には
 たくさんの死体が埋められてい ....
「遠くまで来てしまった」

そういう感覚は

地方都市への出張で立ち寄ったコンビニで
訛りの強いレジ係と短いやり取りを交わす瞬間でもなく

海外の小さな空港のロビーで
トランジットの待 ....
無からすべてが始まったというのは真っ赤な嘘で
始まりなんてそもそもなかったのだろう
すべては元々そこにあったに違いない
ただそれではあまりにもだらしがなく
物語の語り手としては都合が悪いので
 ....
あの人
昨日の真夜中に
「ここではないどこか」に
行ってしまった
展示品現品処分19800円で買った
ちょっぴり傷のついてるセミダブルのベッドに
私一人を置き去りにして
 
煙が消える ....
#71

 ありきたりな憂鬱に
 絶望なんていうおおげさな名前をつけて
 誰も見たことがないペットみたいに
 かわいがって育ててんだろ
 そんなのどこでも売ってるぜ



#72
 ....
ちぎれ飛んでゆく

ちぎれ飛んでゆく
それぞれの痛みを

誰もがみな
語りうる限りの言葉を使って
それぞれがぶっ放しあう

あらゆる方法を試みたところで
結局は
痛みを分かち合う ....
夕方。

昼過ぎから降り続いた雨は思い出したように止み
濡れたアスファルトに朝日のような夕日が射すと、
ちょっとくたびれた世界は
透きとおった群青色と鮮やかなオレンジ色の輝きで覆われる。
 ....
傷つきやすい
ということは
他人を傷つけやすい
というのと同じこと

地雷原のど真ん中で
諸刃の剣を振り回す
全裸の子ども

彼(あるいは彼女)が地雷を踏む可能性
踏んだ地雷が爆発 ....
ペットボトルの中の液体が
あなたの喉に落ちてゆく様子を眺めながら
みんないつか死ぬのだ
ということをあらためて確認する

悲しみよりも大切なのは
明日の朝食べるパンで

切なさよりも大 ....
血まみれでスキップする
お母さんを真似して
とりあえず血まみれになる
その子ども

血まみれの足跡で
コンクリートの上に
楕円を描く
血まみれのお母さん

一定の速度で
キープ
 ....
さびしさなんていう気持ちに押し潰されて
圧死するような死に方はまっぴらなので、
心の中で何かを爆発させ続けて
思考のスピードを倍ぐらいに上げてみる。
孤独という言葉のほんとう意味を
膝を抱え ....
#31

 言葉は
 無力ではない

 あなたの
 言葉が
 無力なのだ



#32

 今日は
 どこにも行く気がしないし
 なんにもしたくないから
 携帯電話の電 ....
奪い合いなんだよ、
熱の

教えられたやり方
決められたルール
そんな
生温さに安住してると寝首を掻かれるよ

世の中っていうのは
恐ろしいところだよね
毎日生きているだけで肝試し ....
真夜中に
ペパーミントの匂いのするタクシーの
バックシートに身体を沈めて
焦点をずらしたまま
流れてゆく光の帯を
瞳孔の奥のほうで感じている

信号待ちで隣に並んだ深緑のジャガー
シグ ....
たとえば

雨の音で目が覚めて
カーテン越しのグレーの光に
唾を飲んで
身体をこわばらせる

それが世界だ

背中に貼り付いた憂鬱を
引き剥がすように
歯を食いし ....
道に迷って途方に暮れて
そんな自分が哀れで
みすぼらしく思えたの

しゃがみこんで
うずくまって
いっそ
この血まみれの足が
地面と同化するまで
ここでじっとしていようかしら

 ....
新しいページは
触れただけで指が切れるほどシャープで
真っ白いページは
あっという間に血まみれになる

歴史が一度終わって
すぐにまた
次の歴史が始まったのだが
あまりにも鮮やかな手口 ....
「森」というには小さすぎて
「茂み」というには大きすぎる
だが「林」という感じでもない
そんな中途半端な場所が
M公園の奥のほうにあって

その中途半端な場所のさらに奥に行くと
「広場」 ....
「どうだいこれ、すごいだろう?」
 そう言ってスヌ夫が自慢げに取り出したのは、とても立派な双眼鏡だった。
「テストで100点取ったごほうびに、パパが買ってくれたのさ」
「わぁースゴイねえ! 見せ ....
│  │  │  │  │  │  │  │  │


すれちがいざまの
レーザー光線のような
視線


│  │  │  │  │  │  │  │  │


ビーム
ビーム ....
綿飴のような雪が降る
真昼間の御堂筋を
デモ行進の労働者たちに紛れて歩く

肩に 髪に
降り積もる雪が
おれたちの影までも
白く塗り潰してゆく

そういえば

子どものころ
登 ....
終わりがくるよ と
毎日まいにち大騒ぎ
でも 終わったとたん
すぐに次がはじまるのでしょう

大騒ぎの後片付けを
どこから手をつけたものかと
ただ おろおろと
立ちすくんでいるうちに
 ....
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