すべてのおすすめ
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
二日酔いだった

目をつぶると昨夜集中して見たエロサイトの残像が浮かんだ

くだらないバナー

朗読会の準備は着実に進行されたが

肝心の朗読はだめだった

セックスも生活も破綻し ....
時を刻むより他に
自分にはすべきことがあるんじゃないか
時計は思った
けれど何をしようにも
手も足も出るわけがない
ただ柱にぶらさがって
そこはそれ時計の悲しい性なのだろう
正確 ....
まっさらなノートを買った
でも
それだけでは
所有にならない

光のようなシャツを買った
でも
それだけでは
所有にならない

汚さなければならない
涙が出るほどに
渾身の力で ....
何故かホームレスは街に棲む
しょざいなげに地下道に
初夏の花咲く公園に彼らは居る
両手いっぱいに袋を下げて
おきまりのレゲエ状態のヘアスタイル
かの国でも何故か彼らは
ショッピングバックを ....
友達と仲直りをした娘は
昼食を食べ終え
さっさと青空の下に飛び出していった

子供同士っていいね
うん

娘たちは今ごろ
どのあたりを走っているのだろう
昨夜の小さなほころび ....
丘の上の大木は
夏には皆に清風を
雨の振る日は雨宿り
雪の降る日は傘になり
誰にも優しい安らぎを
与えて生きているのだと
皆のために役立って
皆を守っているのだと
木は自負して立ってい ....
頭上一面に広がる
果てのない青空
雲も 霞も 霧もなく
手を伸ばしても届かない
高みに
もっと高みに
果てのない青空
抱えきれないほどの
太陽光の乱反射

中空に浮かぶのは
ピン ....
トキくんはバリヤーをつくった

トキくんはあたしのためにバリヤーをつくった

あたしがどんなに危険な目にあっても大丈夫ってバリヤーをつくった



トキくんがつくったバリヤーは ....
ハッピーバースデー
ほんまにおめでたいんかな
ハッピーバースデー
生まれてきたことが幸せだったかどうかなんて僕にはわからん
ハッピーバースデー
仕方ないね 死んだことないんだから

けれ ....
終わりの時には
しっかりと眼を開けていたい
そこに見えるすべてを
記憶に焼き付けて行きたいから

おとといの午後
娘と二人で近所のスーパーに行って
お菓子売り場でかれこれ30分近く
ハ ....
仕事から帰ると
ぼくの部屋からは、なにもかもなくなっていた

電話台の上に電話はなく
テレビ台の上にテレビはなく
洗濯機と冷蔵庫は
黒っぽい埃の四角形だけ残し
スチールのベッドだけはなぜ ....
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
吸いこんだ空気
に含まれた
酸素をひとつのこらず
わたしの体は
吸収しているんだと信じてた
全身の二酸化炭素を
呼吸するたび
すべて酸素と置きかえるのが
生きている証拠だって

 ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
 押し黙る夜の堤防の下をおれは黙って歩き
 明滅する観覧車の明かりを地面で確かめる
 全部知ってる色だから
 おれはとくに何も言わない
 地面に食い込んだおれの影が
 近 ....
 ハンバーガーセットを注文すると
 工場のベルトコンベアに乗せられ
 出荷される電子レンジみたいな気分になった。
 ハンバーガーが出来上がるまで三分かかると
 店員の女 ....
1.

かみさまは、どこですか。



2.

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
 
 朝
 おれはパンを食べながら新聞を逃がしてやろうと思う
 寒いというほどでもない朝だ
 黄色のニット帽の老人が
 今朝も部屋の前を通り過ぎた
 畳屋の隠居だがもう畳屋 ....
扉しかない部屋で
君は朝焼けを食べている
朝焼けを食べ終わっても
朝焼けはなくならない
俺が隣で朝焼けを描いているから
なくならない朝焼けを食べ続け
そして君はまた扉を排泄する ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
さわれそうなほどの青、空
心音の近くで
水の流れる音がしている

少し、痛い


大気圏の底辺で沸騰している僕ら
水を注いでみると、遮断機が下りて
通過していく何かがある
夕暮れに ....
朝 目を覚ますこと。 明るい陽が僕の顔刺した。痛いと悲鳴を上げる瞳
   の
   見える窓は僕と他人を繋げてる唯一のモノ
      か
      らは、楽しそうに遊ぶ子どもが見えます
            ....
虚無をまとって闇を隠せば
それは限りなく深い透明のように見える

あなたは
自分を見せることなく
優しさを浮かべた瞳で見つめる

僕は
その優しさの結晶に自分を映す
一つの優しさ ....
茶色がとてもきれいな
マンションだった
フローリングも
壁も
キッチンも
なにもかも

わたしのマンション
自分で見つけて
自分でなにもかも整えた
わたしの居場所
わたしだけ ....
病院の長い待合い廊下に坐って
考えている
私の気はたしかなのかと
時々 呼び出しに応じて
いくつかの個室のどれかへと
人が 入ってゆく
そしてやがてまた出てくる
入ったまま
出てこない ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
健さんの自由詩おすすめリスト(1094)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
2005.7.7- 馬野ミキ自由詩9*05-7-7
時計- たもつ自由詩3205-7-4
白の所有権- 千波 一 ...自由詩11*05-7-1
ホームレス- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-6-29
青空- たもつ自由詩1405-6-21
- ひろよ自由詩5*05-6-6
ひとり暮らし- とうどう ...自由詩9*05-6-3
トキくんのバリヤー- Monk自由詩1305-5-30
ハッピーバースデー- リヅ自由詩3*05-5-16
ジェイコブス・ラダー- 大覚アキ ...自由詩13*05-5-11
ない- 望月 ゆ ...自由詩10*05-5-8
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
- アンテ自由詩4*05-4-26
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
周辺- カンチェ ...自由詩205-4-13
平衡- カンチェ ...自由詩1205-4-11
かみさまについての多くを知らない- 望月 ゆ ...自由詩43*05-4-10
ユニットバスで肩まで浸かろうとする。- カンチェ ...自由詩705-4-6
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水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
浮上未遂- 霜天自由詩1005-3-27
最悪の習慣- 吉岡孝次自由詩305-3-23
陽採り- 完食自由詩11*05-3-18
水晶の人- ベンジャ ...自由詩1005-3-15
茶色- アンテ自由詩205-3-13
外_来- 塔野夏子自由詩11*05-3-5
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩127*05-2-27
なにか- アンテ自由詩20*05-2-12

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