麦藁帽子に 白いワンピース
ブランコに 揺られて

夏の雲を
見上げたら
鳥が飛んでいたね
 
木漏れ日のなか
燦めく緑と 君の白い影

 せせらぎが聞こえる
 川べりの道に ....
予想外だった
こんなにも簡単に爆発してしまうなんて

 *   *   *   *   *

掌の中に包み込むようにして隠していたグレープフルーツは
レンタルビデオ屋の万引き防止センサのゲ ....
母の小さな手が
ざわさわと高菜をもむ
塩と合わせる音が
その歴史を刻むリズム

器の底に横たわる思念
そこには計り知れぬ
脈々とした息遣いがある

その高菜を味見した母が
{ルビ辛 ....
 僕は季節の花を知らない
 風に乗って飛んでくる 
 その日その日の荒波の日常
 生きていくのに四苦八苦

 でも死に憧れるほどでもない
 それほど深刻でもない
 共有する時間だけが ....
光が 走る為
私の 光源は
泣かないで
戯言の 偽善

泥に 撒かれた
泥を 撒いた
花が 咲く
石の 花だ

光が 走る為
妄想上の 虚偽
笑って
悪人の 言動

泥の ....
贅肉のついた比喩を乗りこなして
ぼくの頭は蛍光灯に刺された
きみをミリ単位では計算できない今宵
骨に染み付いたほほえみ

知り合いもしくは友人らしきひとに
強要される愛想なんて5円くらいか ....
メールでは返信を促しているようで
そんなことを期待しない今日の私は
便箋に走らせてみようと思うのです


書き出しは、季節のことや天気のこと
やわらかに二人がつながっている
なんてことを ....
手さげ袋の紐は
ぶらさがったまま
ずっと重さに耐えていた

手に
さげてみてわかった

手さげ袋が
耐えられる重量を
明記しておくべきだ

突っ張って耐えていた紐を
はずして
 ....
あるところに王様がいて
誰もが幸せになるよう祈ってた
高いところで右手を振って
誰もが幸せになるよう祈ってた

この世はスープ皿の中
そこに浮かんだニンジンに
全てがあると思ってた
こ ....
よく世の中では「人生の勝ち組・負け組み」だとか
幸せになれる数は決まっているだとか、不幸な人のほうが多いだとか
なんかよくわからない結論が飛び交っているけれど、ボクはそんなの全部全部
嘘っぱ ....
むすめは なきました 。 おおじさまの ことを 想って なきました 。おおじさまは 独りでは 活きられない ヒトです 。おおじさまも  なきました 。二人は ヒヤシンスに なりました 。  もしもし雨よ 雨さんよ

いつまで降るの?

もうすぐ

わたしの誕生日なですけど..


空から

お札が降ってきますように

道端に

いい男が落ちてますように

 ....
彼女の中では
自分がヒロインなんだろう

困ったおねえちゃんだ

あなたは
頭が良くて
仕事もよくできるけど
その口と性格は
「さい、あく。」

足掻くだけ
自分の首絞めてる
 ....
幼い妹の髪を結いながら
長い髪を結いながら
きっとこの髪は
風に{ルビ凪=な}がれて
哀しみを絡みつけているんだろうなぁ
なんて思う

それでもあんまり
真っ直ぐしているから
私には ....
黒いドレスの少女の目差は
夢を射貫いて遠く羽撃く

永遠に透けた墓場へと
涙のあとが堕ちてゆく

約束のための雨垂れが
含んだ土へと帰る

私は時を経て
最果てに芽吹く

お早 ....
空が灰色クレヨンの日
風邪をひいた詩人はゆめゆめ思った


詩人たるもの
移ろう季節を誰より早く
探して言葉にしなくちゃいけない


詩人たるもの
少しはむつかしい漢字くらい
す ....
朝方にヒマを持て余したトカゲが窓からふいにやって来て
「僕とワルツを3曲ほど踊ってくれませんか」
と言った

寝惚けた私は夢と間違い
「ワルツは上手くないけれど 面白そうなのでいいですよ」
 ....
印度で ヒトが しにました 神様 もう 充分 です 。  灰をまさぐって 泣きながら
名前のない場所に みどりを
まみどりを植える  
花が咲いたら その下で 
きみと むすばれる
なんだか わたしに とってこの サイトハ おおきなかうんせらー の ようだ。ずっと ぼーいふれんどもこいびとも ともだちも いなかった わたしに とっておおきな 受け手 の かうんせらー 恋人 友だち .... わたしには 一匹 いぬがいた 。 とても かわいい いぬだった 。 まーぶるといった 。 キング ちゃーるず すぱにえる という犬種で しかも ほんとうにかわいい わんこだった 。 よく さんぽに い .... 幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
掌からうたが溢れ
あおいそらに吸い込まれていく
天上人の哀しみの衣を揺すり
流れ星がひとつ零れて散った

足下からうたが生まれ
あおい海原に 滲んで消えた
深海魚の喜びのざわめき ....
3階建ての小さなおうちの
屋上にはたくさんの巨木
桜、こぶし、メタセコイア
もうすでに巨木
ねえいつか潰れてしまうよ
そのいつかは今かもしれないよ
中に入れば階段は細く長く
途中にはたく ....
なんだかとっても寒いので
財布の中をのぞいたら
やっぱり寒い

ころりと100円玉
音をたてることもなく居て

街角の自動販売機
120円という表示が淋しい

一昔前なら缶コーヒー ....
(行ってらっしゃい)
宇宙の森で生まれた あなたと

あなたは今頃どの辺
七丁目の角かしら
目的は果せた?
わたしは洗濯をすますところ

留守のはざまで
不透明な静けさを淹れて飲むと ....
適当なゴミを40日間蒸留しながら
誰かの帰りを待つのだ
逆光で見えなくなったワルツ
言葉など
肺から消えていく
さざなみよ そのまま静かに回ってくれるなよ
かき消されていく
限りなくすれ ....
あまり過保護になっては
ひとり立ちできないなどと
父母が 孫の話をする

だんだん 友人との付き合いが
目の届かないところまでいき
不安そうだが
あまり しばりつけても
本人のためにな ....
ヒゲが生えている。地面に。
まぼろしだとしても、ふいに
奪われるとこまってしまう。
剃刀を持っているのだ。
近頃の僕は―
 さぁ のろしを上げろ
 俺達の真夜中の祭りの始まりだ

 踊れ 踊れ さぁ踊れ
 食え 食え もっと食え

 ここでは常識なんかいらない
 誰にもとやかく言わせない
 自由にやり ....
知さんのおすすめリスト(324)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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