僕の好きな井上陽水は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の替え歌と言うより、返歌「ワカンナイ」を作っている。
雨にも風にも負けないでね
暑さや寒さに勝ちつづけて
一日、すこしのパンとミルクだけで ....
こんなに月がきれいな夜に
わたしはオオカミ
人を殺した。
*
すれ違いざまに去っていくので
背中に向けてぶつけた、
言葉、と
言葉の。
その間のお話。
*** ....
あなたの肩にあるものを
わたしも一緒に背負いたかった
あなたが歩くその道の
景色をともに眺めたかった
でもどうぞご安心を
わたしは理解しています
あなたの力になれるのが
決し ....
杏仁豆腐がとろけそうなころ
舌の上はエラーです
空の上は Lalala
舌はずるい
空想に
一番近い気がしたから
....
バスにゆらゆら夢をみたの
バスはぬくぬくだから夢をみたのよ
誰もが幸せで誰もが不幸せ
誰もが幸せでとっても不幸せ
青空一面のジグソーパズル
一生懸命取り組んだけどピースが足りない
ピースが ....
静かに という言葉を 使いすぎてはいけない
そこには たしなみ が あるから
多くを語らずにいても 多くが漏れる
ので さいだいげんの 多くを 語る
よそ者のなんにんかは いじけてしま ....
■宮澤賢治
さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
にこにこコスモス
木枯らしに揺れ
ピンクの笑顔で
お日様見やる
にこにこお日様
別れを惜しみ
赤く赤くなりゆきて
山並みに沈む
にこにこフクロウ
音も立てず飛ぶ
夜長の季節 ....
帰る家がない ほんとうに帰る家がない
廊下しかない 部屋がない 電気が点かない
真っ暗な廊下しかない 歩いていても帰れない
帰る家ではない
動物が居る 百万匹居る
五月蝿くて仕方ない
....
あかん。
もうおしまいや。
胸が痛くて、
心が壊れて、
揺れてしまう。
なにがあっても、
なんねんたっても、
おもいだしてしまう。
笑ったる。
笑ったるねん。 ....
冬のくじらは島になりたかった
椰子の木を一本 背に飾って
あの人のために家を建て
そして浜辺を用意した
一人きりの夜に 歌を歌う
夜の海に ....
私がその 何でも生み出せるような手に焦がれて
それなのに何を悩むことがあるのかと思うように
また君にも手に入れたい指先があるのだろう
君がその指を
いまいましげに潰してしま ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
読もう。というのは結論ではありますが、その前に私的事情を・・・
ワタクシ、恋愛と読書がドクターストップになった女でございます。
「恋愛は分かるけど、読書!?」という声が聞こえてきそうですね。
二 ....
あまりにお前哀れだから
羽根を描いてやったんだ
だけど俺はへたくそだから
ぶかっこうになってしまった
とべなくてもいいありがとう
お前言った
あんなに星が大きいのね
あれがきっと ....
使いにくそうなきつねが
やいやい話しかけてくる
どうやら自分の使い勝手の良さを
アピールしてるようだ
あんまりうるさいので
試しに使おうとしたら
「使うな!」と怒り出した
仕方が ....
きもちをつたえようと
ことばをえらぶたび
むねのおくがずきずきいたんで
むねをかきむしるうち
かたいものがゆびにふれた
おもいきってひきぬいてみると
くすりゆびくらいの
てとらぽっと ....
知りもせず、癒すと云うな、バカタレが。
おもちゃを買ってあげるから、
駄々をこねてはいけないわ。
お気に入りのドレスを汚されては堪らないの!
ほら、わくわくするでしょう。
夜中に食べるプリンのように。
ひとつ聞きたいことが ....
去年の子猫は
もうおとなになった
おととい
二匹の子猫を
産んだ
小高い丘の
天文台の脇をすぎる
風のように
夢はいつでも
ゆっくり醒めてゆく
「若い女がいい」、と思うのは、
きっと、わかいうちに、日の目をみたり、
何かを決定して、今、そこに立っているのだろう、ということへの
....
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