すべてのおすすめ
わたしの空より
青い青いその先に
あなたの見ている空がある
夏から二ヵ月毎のカレンダーを剥がして
こころの奥まで秋が染みた日
それぞれの手に触れる温もりは
少し哀しい距離感 ....
空が灰色クレヨンの日
風邪をひいた詩人はゆめゆめ思った
詩人たるもの
移ろう季節を誰より早く
探して言葉にしなくちゃいけない
詩人たるもの
少しはむつかしい漢字くらい
す ....
あの日も汗を見ていたのは
水色のユニフォームと白い靴
時の詰まったタイムカードに
行儀よく刻まれた青紫色の印字
晴れた夏にタオルを投げ捨て
雪の日も半袖は変わらず
(腰に装備し ....
秋桜揺れる
秋揺れて
風の彼岸を見渡せば
時の遥かに思い出揺れて
塩辛い川面に光注げば
懐かしく
哀しく
かの人は手を振る
道を分かちて
生きた君
人のか ....
銀の針に
雨糸通し縫い合わす
宵の衣の白さ哀しき
空揺れる
ブランコ振り子に
時忘れ
むかしと今を行きつ戻りつ
約束も出来ぬきみ待つ日も翳り
小さき溜息
風にさらわれ ....
これまで
神といった神を
信じるでもなく
疑うでもなく
言わばあまりに無関心で
ありました
けれどもし
許されるなら
病に臥す若き母親のために
祈りを捧げたいのです
....
左に座りたい
(何?いいけど)
こっち助手席だから
(…ふふ)
何十年も経ってさ、
歳もとってさ、
またここに来たら
なんて言うのかな
(皺が増えたなって言うよ…笑)
約束じゃないから ....
まるで他人行儀な
挨拶で書き始めたのは
あなたの選んだ便箋が
何だか照れ臭く
上目遣いにさせたから
感情を露にせずとも
温かな文となるようしたためたい
そんな課題 ....