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半歩、まえをゆく
あなたは
鳥の巣を見たいという

つゆの前日
うすみどりのかぜが
わたしたちのあいだをゆききする
わたしの部屋へ ゆくみち
みみを澄ます
ゆるい
花火


 ....
「肌が白いね」
 といわれた男が
「いやいや股間は黒いですよ」
 と答えた
 
 何故なら家で自慰行為に耽って
 そのまま寝てしまった所
 窓から差し込む日の光によって
 そこだけ焼け ....
陽のあたる坂道で
ふと立ち止まる私を
だれも見てはいない。
木々のさやぐ音だけを
聞いている。

此処にはなにもないけれど
ゆらゆらと揺られて
生きてるんだと思った。

ゆるい風が ....
Tくんと喧嘩した日の夜
お風呂に入ってやるちくしょうっ
とパンツの引き出しを開けたら
白雪姫みたいに横になって
女神さまが入ってらっしゃった


女神さまはあたしの腰くらいの引き ....
春は きえた

ゆうだちの匂いがやわらかなあわになり
すこしずつ

あたしのつまさきと
乾きかけたしゃつに へばりついて


いもうとのうたうはなうた
おとなりからひびく いたりあ ....
「パチンコ」 とネコは言った
「きみの名前?」
「いや、ただの『パチンコ』という名前だ」

自動車が通る
どんなにひとりぼっちでも
自動車はいつも僕の側を通るんだ

「パチンコ っ ....
エリンギとはなにか
考証してみた
いや
考証しようと考えた

名前の
瞬発力からは
超能力のある
伝説の占い師の名前であろうと考えた
古来、占い師は
男である場合が多い ....
「おお、神様、いったい何故、誰がこんなことを!」
「お前が犯人だ」
「ど、どうしてそんなことを。何を言っているのかさっぱり…」
「まだお前しかいないんだよ、アダム」

            ....
命をかけて
白い花を咲かせ
あおいあおい実をふくらませたピーマンを
たったひとつ生ったピーマンを
もいで
今夜
私の拙い手料理にて
いただきました

裏切らない
みどりいろの味がし ....
生まれ変わったら何になる?
いつかそう聞いたのはあなたです

あなたが
パンダになるのなら
わたしも
必ずパンダになります

あたたかい陽だまりで
あなたに寄り添って
新しい命を育 ....
母さん僕は
あなたの子供であることを何度
嫌味っぽく言ったかしれない

似ていると感じるほどに
それを振り払うような喧嘩を何度
繰り返したかしれない



そんな母が
「田舎に帰 ....
「お前をつれていくことはできない」
とネコは言った
「お前はこの旅に耐えることはできないからだ」
と言った
「それほど過酷なのだ」

凛とした目で遠くを眺めるネコ
何かを決意した ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
頭がおかしい人でいいのだ
そう呼んでるんだろう
誰かが
一言
あれは変だと言えば
変なように見えてしまうもの
誰かが
一言
あれは凄いと言えば
凄いのかなと思えてしまうもの
世の中 ....
すすんでゆく先には 
行間が待っていて
いつも 立ちどまってしまう


深呼吸、する 
 ( ふかく、ふかく、吸って、
 ( ゆっくり、ゆっくり、吐いて、


ふりかえる
ふりか ....
動物園は
いつも雨降りの気がする

透明ビニール傘とカッパ着て

雨の動物園で
大きな鳥を見よう

都会に放したら
死んでしまうかな

あんなのが
ビルの谷間にいたら
素敵だ ....
何も言わず黙々とやっている人の一言と
何もやらず黙々と言っている人の一言が

僕の心にはまったく別の言葉として認識されてしまう
つぶやきみたいなものです。去年も書きましたが、また変わってきたかも。

○私にとっての詩

私にとって詩は、言葉では表しにくい、なにかを感じられるもの。
読んだとたんに、さーっと風だか時間だ ....
人間のパーツは一つでも失うと他を補おうと成長していく
人間の感覚や感情も一つ失うたびに強くなるのだろう
傷つき裏切られる事により思考パターンがどんどん力強くなるのだから
写真の中の
あなただけですね
まっすぐに
わたしを見てくれるのは

そんな優しい目で
じっと見つめられたら
なみだが出ます
帰る場所のない人こそ一点に留まる
寂しさを解体して
目を瞑る
うつむかない
前を見ない
定まらないこれは
警鐘なのかもしれない

孤独とは
つながらないことではなく
むしろつな ....
泥棒が全て持っていってしまう不安な話に花が咲く母


そんなことあるはずないと言うほどに母の泥棒リアルさを増す


隣人もサイレンも犬も幻聴となりて王国平穏無事に


繰り返ししつこ ....
切花

牡丹は
いま
ただ花開くために
命かけているのに

私は
いま
無理なことばかり
要求されるんですよ

所詮
あなたの道具です

切花

この牡丹の花と
ど ....
言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
争いは銃からではなく
言葉から始まることを知らなくてはならない

言葉で武装してはならない
言葉を武器にしてはならない
言葉の扱いが ....
きーたんが笑う

きーたんが笑うと
みんなも笑う

笑わないと
だれかに撲たれる

強いきーたんが
楽しそうに笑うから
安心して笑える

きーたんは怒らない
いつも愉快そ ....
感情が表に出やすいのは
母ゆずりだ

そんなところだけでなく
顔も話し方も似ている
考えていることも何となく
わかってしまうのだ
けれど

母は僕の拒食を理解できない

夕食どき ....
ひとが死んだ

そして
その後にひとは
死んだひとをまたころしている
もう血も流れないから
ひとはなみだを流せないのか

そうやって

いちど死んだひとのいのちを
にどもさんども ....
夢 とか
朝日 とか
キラキラ とかの
ことばがわたしの
語彙から消えて

抱きあって とか
そら とか 
帰れない とかの
ことばが増えた

セックス
という単語を
使える ....
冬の海が好きだ
できれば真冬の海がいい
雪が降りしきる海は
まるで
この世の果てのようだ

地球が丸いなんて本当だろうか
実はそんなの大嘘で
平坦な地平線はここで終わり
この先は果て ....
生まれたのは海沿いの町だけど
その町で暮らした記憶なんて殆ど無いぐらい
幼いうちに引っ越したのに
記憶のどこかに染みこんでいる故郷のイメージってやつには
いつも必ず潮の匂いが漂っている
たま ....
千波 一也さんの未詩・独白おすすめリスト(706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
待つ温度- はな 未詩・独白8*05-6-12
自慢の黒い股間- 近之藤未詩・独白105-6-7
心療内科へ。- かのこ未詩・独白305-6-5
引き出しの女神さま- フユナ未詩・独白4*05-6-5
枕もとのうた- はな 未詩・独白10*05-6-5
パチンコ- Monk未詩・独白505-6-4
_彼女はエリンギ中毒- あおば未詩・独白4*05-6-3
寓話_殺人事件- クリ未詩・独白6*05-6-2
みどりいろ- 蒼木りん未詩・独白2*05-6-1
生まれ変わりの説- フォマル ...未詩・独白11*05-6-1
始発に乗って母は田舎に帰る- ベンジャ ...未詩・独白9*05-5-31
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クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
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行間の、過ごし方- 望月 ゆ ...未詩・独白15*05-5-26
雨の動物園で- 蒼木りん未詩・独白2*05-5-23
言葉の中身- ポンテク未詩・独白1*05-5-21
詩について思うこと_その2- ふるる未詩・独白12*05-5-20
思考戦車- ポンテク未詩・独白3*05-5-17
止まった時間- フォマル ...未詩・独白2*05-5-17
やみまつり- いとう未詩・独白1205-5-16
ココロノヤマイ- ふるる未詩・独白7*05-5-14
切花- 蒼木りん未詩・独白1*05-5-13
武装放棄- いとう未詩・独白63*05-5-9
きーたん- あおば未詩・独白3*05-5-9
母の背中- ベンジャ ...未詩・独白6*05-5-8
のこされたひとは祈りなさい- 第2の地 ...未詩・独白505-5-5
語彙- umineko未詩・独白5*05-5-4
海について(2)- 大覚アキ ...未詩・独白305-5-4
海について(1)- 大覚アキ ...未詩・独白205-5-4

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