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カップのそばで角砂糖が溶け出した

テーブルの向こうの景色が甘くゆがんで

青く透明な空気がゆれる

濃いめのコーヒーがくちびるにふれると

ひろがる香りとまざりあうことば

でき ....
何を考え無しに
不満を述べているの 

ざますか


手の届くところにないことを
他人に当たるなど
呆れるざんす

ほしいものは
いつだって
手の届かないところにあるのざます
 ....
恋のうたを私はうたう

恋には
希望があるからだ
もちろん
裏切りも
いさかいも
絶望だってある

だけど
傷つくのは
私とあなたで

その宇宙は
誰にもわたさない

 ....
ごはん

うまい

ごはん

うまい


きれい


わたしはまだ

だいじょうぶだなって思う
終わりそうで
終わらない10月

蹴っ飛ばしたい

嫌味な女に
詰らぬ男

私の背中に
いつも銃を突きつけて
びくついてるお前

誰だ

狭くて不便な環境で
眉間に皴つく ....
醜いものを見てしまったので
わたしも醜くなるところだった
気がついてよかった

間違っていなかった
わたしは

帰り道
見えていたのは
あの現場
聞こえていたのは
あの言葉
何 ....
一つ信じたら
一つ青い花が咲きます

しばらく想いをめぐらすと
こんぺいとうのようなその花は
かりんかりんと崩れます

一つ夢みると
一つ青い花が咲きます

何かを始めようとすると ....
彩りの木の葉 落ちて行く 季節の空 指の先に飛ぶ鳥 目で追って 木漏れ日は胸の奥 小さく 華 ほころんで 淀川のほとり
息子に川の名を聞かれた
ミシシッピと答えた
みもふたもないはなしである

漱石の夢十夜の第一話
おんなはあっさりと死んで行く
おとこは大きな真珠貝を手にとって
庭に穴を掘り埋葬する
死亡診断書は何処にある
埋葬許可書はもらったか
 ....
私の中に
深く 深く
埋められたものたちを
日々に 深く
掘り返している

とても
大きな穴が
あく
{引用=からだ
すこし熱くして
あなたは
立っていました}







だらしのない
ゆびさきがふれた
ちいさなしぐさで あふれてゆく浴場
朝が来て
また
あさのくる ....
二本のレールはずっと平行線
交わる時は必ず分岐点です

  言い訳の出来ない
  ダイヤグラムでは
  二つの時間だけが時折
  交叉していきます

ホームの対岸から差し入れられ
 ....
わたしのなかに うちゅうがあって

あの 青い空より遠くへ 遠くへと広がってゆく気持ちと
つま先で くるん くるん くすぼっている気持ちが お話ししている

そんな時間が いちばん 好き
 ....
季節にはまるで関係のない温度に
振り回されていた僕は

全てを吐き出せる場所を
作ることにした


それは近所のスーパー「オオゼキ」の店先に
特価980円で売っていた

 ....
会いたいと訪ねられても
指先に止まることさえ許されなくって
いつだって
危うげに空を舞う
今年も
冬は来る
夕暮れは
いつまで経ってもやってこなかった

川原に揺れる黄色は
菜の花のようにも見えたが
菜の花でないことはわかっていた
季節は秋

それでも遠目から見た黄色は
何となく春を思い出 ....
曇りでも明るい空だから
月が太っているのだろう

八日の間に
何となく用があってよかった


八日後に
逢えるだろう君と
束の間の時に

望むべきを
叶えるべく
毎夜
私は ....
いくじなしです

ぼくはいくじなしです

あなたへの想いに

両手も

ポケットも

鞄も

引き出しも

ロッカーも

口の中まで

いっぱいだというのに
 ....
嘘みたいな夜明けがきて
はしった


くちずさむうたは 誰もしらなくて
ベッドをさがしてるのに
誰もしらなくて
わたしの目じゃみつからない


猫のジロさんが言うには
「 ....
涙をふいた手を見つめて
胸を締める
責める


世間は
冷たいものだ

わたしが哀しくても
「うるさい」と
平気で言う

ものには
言い方というものがあるでしょう?

か ....
エメラルドグリーンの
カーテン越しに
月におやすみ
泣いていた瞳は
滲んだ月ヘ飛ぶ

アイボリーの日記を閉じて
埋葬される文字たち
お別れの祈り
余白から文字を
包み込む

宝 ....
前を歩く背中
このまま私がいなくなっても
貴方は気づかないんだろうか

それでも
それを実行に移す勇気は無くて
無理して早歩きをしながら
その背中を追いかけた

やっと近づけば
遅 ....
手さげ袋の紐は
ぶらさがったまま
ずっと重さに耐えていた

手に
さげてみてわかった

手さげ袋が
耐えられる重量を
明記しておくべきだ

突っ張って耐えていた紐を
はずして
 ....
ぴりか ぴりか いつかの空の あなたは知らない
敷き詰められて 赤い木の実
啄んだ日に 消えた

ぴりか ぴりか 最果ての木の実は 甘い ほろほろ
ほろほろ漂って染まる
茜の水面に 消えた ....
シリンダーから彗星がほとばしり
縄跳びの軽便鉄道は
宵の明星を目指すんだ

薄暗い星雲を踏みながら
ほら日本海、漁の送り火が
暗闇に星空をまねる

おなじ目的地の
 ....
この星この時に生まれた
このからだが私
煙と骨になる日まで
私を運んでね

今日も歩けました
蝶を見ました
自転車に乗れました
ヒヤッとしました
お食事できました
しあわせです ....
放置自転車を片づける人
放置する人を叱る人
放置自転車に跨る人

自転車が無いから歩く人
放置自転車にぶつかって
自転車のように倒れて
起きあがれない人を
何台もの車が
エンジンのつ ....
憧れが
ささやかな私を満たす時
ひとつの幸せを見る

あなたは
時間とともに
美しくなってゆく

朗らかに広がる樹木から
眩しくはない光が差すように
あなたがいる場所には
精霊が ....
苦しい仕事が終わると
何もなかったように
喫煙室

戦友でもあり
敵でもある


要は
上手くいけば
上手くいく

アルコールが蒸発するとき
一緒にすべて
消してくれれば ....
千波 一也さんの未詩・独白おすすめリスト(706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
角砂糖- mayaco未詩・独白6*05-10-31
ざます- 蒼木りん未詩・独白6+*05-10-29
恋のうたを私はうたう- umineko未詩・独白10*05-10-29
ごはん- 蒼木りん未詩・独白5*05-10-28
りんさんご機嫌斜めお天気下り坂へそ曲がり- 蒼木りん未詩・独白2*05-10-26
まだ_見下すのがお好き?- 蒼木りん未詩・独白3+*05-10-25
一期一会- mayaco未詩・独白4+*05-10-25
なごり_秋- ひより未詩・独白1*05-10-25
教育- 米倉瑠学未詩・独白5*05-10-24
この馬鹿野郎!- あおば未詩・独白7*05-10-24
- こむ未詩・独白4*05-10-24
女生徒- はな 未詩・独白9*05-10-20
ローカル線で携帯をスクロールする- たりぽん ...未詩・独白7*05-10-19
すき- ひより未詩・独白5*05-10-19
- 松本 涼未詩・独白4*05-10-18
おとづれ- ひより未詩・独白6*05-10-18
川原にて- LEO未詩・独白5*05-10-17
八日間- 蒼木りん未詩・独白4*05-10-16
カウンターの落書き- たりぽん ...未詩・独白10*05-10-16
マゼンダを流して- オオカミ未詩・独白105-10-13
10月11日は過ぎてゆく- 蒼木りん未詩・独白9*05-10-12
旅の支度- 未詩・独白10*05-10-11
背中- dew未詩・独白205-10-11
知らなかった- 蒼木りん未詩・独白305-10-10
えとぴりか- ひより未詩・独白5*05-10-10
銀河_鉄道- たりぽん ...未詩・独白6*05-10-10
星の時計- 未詩・独白17*05-10-9
放置自転車- あおば未詩・独白3*05-10-8
憧れ- 未詩・独白9*05-10-8
苦しい仕事- 蒼木りん未詩・独白4*05-10-7

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