すべてのおすすめ
飛行機の降下
街外れの丘の上で
シャボン玉を生産する子供の頭上
地面すれすれの疾走
弾けていく無数の音は
つかみ損ねるよりも速く
私たちの隙間に落下していく


間に合わないというこ ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに

鶴を折っていました

それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき

その子 ....
私の獏は夢を食べない

捨て獏だったからかしら
母乳で育たなかったからかしら
理由はわからないのだけど
とにかく夢をさし出しても
ふんっと顔を背けてしまうから

長い長い格闘の結果
 ....
あたし達は多分
できかけのべっこうあめみたいに
ぐにゃ、ぐにゃ、してる

べっこう色、
きれいな固い肌も
もってないし

白い上白糖の、
さらさらした柔らかさも
なくしちゃったし
 ....
流れ星を見た。

うつむく彼の頭撫でながら
見ていたら
すっ
すっ、て

花火大会の余韻も
冷めやらぬ私の頭上
初めて見たよ。
2つも。

髪の毛をかきあげたら
鳴くんだよ
 ....
  イーサ・ダラワの七月の浜辺には
  遠い国の浜辺から
  いつのまにやら波が攫った
  いくつもの言葉が流れ着く
  

  嵐の後にそれを集めて歩くのが
  灯台守のワロの ....
どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
私は今感覚で言葉を発しています
言葉の意味
言葉の発音
言葉の真意

すべての感覚器官は今ほとんど機能していません
私の言葉は今動きたくても動けないみたいで
週3回ほどヘルパーの方が来て ....
{引用=
深夜、

線路を枕に
寝ました

駅のホームには

過ぎ去った
時間が、

停車して
いました



星が
綺麗でした

遠くから
君の声が
聞こえ ....
それはマサルとも劣らない
あなたはPPDでKCCな人だ
朝から晩までオレだった
闇を切り裂くバターナイフ
二文字で五行分ぐらい伝わった
だけど二秒ほどの恋愛
曇天なのにめちゃ暑い まるで ....
めらんこりーなんて
可愛いよ。

ほら、べっどの傍らにある
それでしょう。
ほら、ねこがにおいを嗅いで、でも離れた
それでしょう。

つまみあげ、捨てようとしたその時に
ひろわれるの ....
{引用=
足並み揃えて、心を揃えて、左右左、俺達は崩れ落ちる
そう、まるでオモチャの兵隊みたいに


誰が狂ってるか何て知った事じゃない
自分を正当化するので精一杯だ
自分が間違えなけ ....
霧雨の降るぼやけた朝の向こうから
「夢の国行き」と{ルビ記=しる}されたバスが近づいて来る

後部座席の曇りガラスを手で拭くと
数ヶ月前に世を去った
認知症のゑみこさんが住んでいた{ルビ空家 ....
「いらっしゃいませ、ありがとうございます」
レジスタァの前に沢山の女の人が並んでいる

僕は美人のお姉さんには、優しくお釣りを返す
ナプキンは袋を二重にして入れてあげたりしている
綺麗なお姉 ....
きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
 ....
泣いていいんだよって言ったって
あなた泣けないもんね
優しいぶんだけ傷ができる
大好きだよ、がダイキライなあなた

ぽつんぽつん
また ぽつん
隠し切れないのは 君がall blac ....
雨上がりの舗道
駆け抜ける小学生
蜜蜂の
飛び交うがごとく
けたたましく
雲間から
射抜くように
陽が照らし
水たまり踏んで
飛び散る光
笑い弾け
輝く
村でいちばんの器量良しで
口笛が上手だったその娘は
母親が死んだ晩に
喪服のままで森の奥に消えて
二度と帰ってきませんでした

道に迷った旅人が
森の奥で口笛を聴いたという
そんな噂も ....
かあさんは裏庭にチガヤを植えなかった。
壁を緑に塗らなかった。
とうさんは健康的に山を登り、
かあさんは家で本を読み、
かあさんはおもての庭に紫陽花を植え、
家の壁は地味な灰色に塗られた。
 ....
わたし
猫好きやねん
本間に
大好きやねん

この前
小学生が木の上の猫に石投げててん
許せへんから
わたし石拾って力一杯投げたってん
そしたら小学生の前歯と猫
一緒に落ちてきてん ....
君の涙が
それを教えてくれた

君と

ぼくの間にある
絶対的な距離

君の涙が
そこを覆っていった

ぼくは小舟で近づこう

もう少しだけ君に
近づくために
殺傷能力を高めるために
釘のようなものを入れました
ことばを

ことばもいつも同じなのです

爆発するか
しないかの違い

世界に投げ入れる
膝を抱えて
  
  
  
 ....
ぼくがテッテ的にわかっていない
それがともだちを苦しめ
或いはそれが友達をそらにとばせることもあるという

西武新宿線の座席であしを高く組みながらぼくはスケジュール帳をながめて海に行きたいとい ....
遠くはならない
それ以上はどこへも
窓辺に並んだ椅子は
白く塗り変えられていた
捕まえ損ねた手は誰のものか
白く塗られる前も
その前も
そこに在るだけで
忘れていくことばかりで
遠く ....
友達と仲直りをした娘は
昼食を食べ終え
さっさと青空の下に飛び出していった

子供同士っていいね
うん

娘たちは今ごろ
どのあたりを走っているのだろう
昨夜の小さなほころび ....
この東京に久しぶりに降った雪の後の空は
どうにもいつも見ている空と違い溜息が出る。

こんなに綺麗な空にも関わらず
山手線を走る電車は今日も止まった。
それはつまり、また1人この世界からいな ....
ぽつりぽつりと
街に明かりが灯りはじめる頃
点々とするビルの窓を見上げて
君が

まるでほたるが飛んでいるみたいね
なんて呟いたから

僕もいっしょになって見上げた
ほたるなんて ....
アイラブユー

「アイラブユー」なんて遣わない
日本人として遣えない
恥ずかしすぎて遣えない
「愛してる」
もっと遣えない
遣えるヤツは日本人じゃない

アイラブユーってなんです ....
家具屋に行った
広いフロアを丹念に見て歩いたが
家具はどれも高くて
困ってしまった
結局小さな置時計をひとつだけ
買って帰ることにした
また時計を買ってきたの?
呆れ顔でそう言う妻に ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 ....
ヤギさんの自由詩おすすめリスト(682)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
疾走- 霜天自由詩805-7-5
千羽鶴- ベンジャ ...自由詩68*05-7-3
偏食- 落合朱美自由詩21*05-7-3
べっこうあめ- とうどう ...自由詩14*05-7-1
予兆- とうどう ...自由詩23+*05-6-27
イーサ・ダラワの七月の浜辺- 嘉野千尋自由詩14*05-6-27
空の形- tonpekep自由詩45*05-6-25
言葉の老衰- ポンテク自由詩1*05-6-25
テンピュール- 043BLUE自由詩505-6-25
世界詩- マスイジ ...自由詩10*05-6-24
めらんこりー- かのこ自由詩405-6-24
思考戦車- 虹村 凌自由詩2*05-6-23
消えた背中- 服部 剛自由詩8*05-6-23
ブス大爆発- 虹村 凌自由詩11*05-6-23
シャボンの陰- A道化自由詩1105-6-23
責める雨降る日- くるす自由詩1*05-6-23
雨後- 大覚アキ ...自由詩205-6-23
口笛星- 大覚アキ ...自由詩205-6-23
目覚めよと呼ぶ声の聞こえ- 佐々宝砂自由詩405-6-23
猫を救った日の事- 月山一天自由詩15*05-6-23
DISTANCE- 043BLUE自由詩105-6-23
- umineko自由詩9*05-6-23
ファイブ- 馬野ミキ自由詩9*05-6-23
そこに佇む- 霜天自由詩505-6-23
青空- たもつ自由詩1405-6-21
蒼の槍- yuma自由詩2*05-6-21
ほたる- ベンジャ ...自由詩6*05-6-20
アイラブユー- 加藤泰清自由詩405-6-19
- たもつ自由詩1105-6-19
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18

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