めらんこりー
かのこ

めらんこりーなんて
可愛いよ。

ほら、べっどの傍らにある
それでしょう。
ほら、ねこがにおいを嗅いで、でも離れた
それでしょう。

つまみあげ、捨てようとしたその時に
ひろわれるのよ。わたしたち

そうしていつも
笑ったままで死ぬ夢をみる。
そうしていつも
部屋をぬらしてしまう。

めらんこりーさえ
この世から消えてしまえばと思う。

でも本当は
ちいさい頃にむしった花とおなじ。

めらんこりーなんて
可愛いよ。

めらんこりーは
青い夢。

それはそれは泣けるほどに
可愛いよ。


自由詩 めらんこりー Copyright かのこ 2005-06-24 10:44:55
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