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またね
春風から一番遠いところで
皆でそうつぶやいたら
誰かの下唇に
名前の知らない花が咲いた
なあ、せっかくだからさ
もうしばらく
楽しいおしゃべりをしよう
脂肪がもーえるー
つーきよーの夜にー
バーカ男は歌をうーたいますー
(巨大なカピバラごそごそ)
空はひろーくてー
星はきれーいでー
でーもカーテンが邪魔なんですー
(巨大 ....
きっと怖かったんだ
一人になるのが
嫌われるのが
避けられるのが
笑われるのが
泣かされるのが
のけものにされるのが
僕はだだっ広い海の小さな無人島にいた
周りには島の影すらない
....
アタシのなかに
阿呆の子が
住まわれる。
力のはいらん
気のぬけた
阿呆の子。
口は 半開き、
足は はだしで、
パンツもはかない
阿呆の子。
妻と二人で梅干を漬ける
台風が近づいている
空はまだ晴れているけれど
窓から入る風は生暖かく蒸し暑い
梅の実の良い匂いがする
水洗いした梅の実をタオルで一つ一つ拭き
ヘタを楊枝でほ ....
江國香織は書き綴った
どっちみち 百年たてば 誰もいない
あたしもあなたも あのひとも
(すみれの花の砂糖づけ)
ZABADAKは唄った
永い時がたてば あなたのことさえ
誰も知る人は ....
ガラス窓の向こうに
君の影をみつけて
行かないでって手を伸ばすけど
決して届きはしない
行きずりの旅人のように
「お世話になりました」って
頭下げて重いバックを両手で持ってる
名 ....
キックしたら死にそうな犬が路上で流行っている
キックしたら死にそうな犬
死にそうな犬
死にそうな犬
死にそうな犬
閑静な住宅街では週1ペースで人が ....
おいおい、そこの若者よ
悩むなかれと諭しはしないが
死んで花実は咲かぬもの
死んだ気になれ
減点2
こらこら、そこの色男
....
痛みを痛みとして見つめながら
あなたは眼差しを地には与えず
自分だけの痛みだと言って、
誰かに分け与えることさえしなかった
花びらは凛として
項垂れること ....
バカ男、三色ボールペン、バカ男、全自動洗濯機、バカ男
現代用語の基礎知識、バカ男、ポケット、バカ男、ポケッ
トの粉、バカ男、クマのぬいぐるみの右目の傷、バカ男、
ポスティング、バカ男 ....
娘が泣いている
泣きながら
ピアノの練習をしている
泣くほど嫌ならば
やめてしまえばよいのに
と思うのだが
娘は泣きながら
ピアノの練習を続けている
泣くほど嫌ならば
やめてしまえよ ....
{引用=冬の終わり、
時雨模様
描かれるいくつもの輪のなかで
消えてゆくだけの悲しみがあり
雪にはなれず
かすかな温かさにふれたなら、
降りつもることすらできなくて}
一瞬だ ....
携帯電話で話しながら
「近くのはずなんだけど、、、わかるようにスッキップしてみて」
と言われて正直にスキップする僕は
どうしょうもないバカだ
そんな僕を見て
君が笑ってくれ ....
もしかしたら、バカ男の正体はカメかもしれないよ
おっきな甲羅を背負ってさー
現代詩フォーラムにログインしてカタカタとキーボードを打つ
おおっきなカメ
おい、バカ男、それ何のダジャレだよ ....
指先であそぶ旋律がピアノの鍵盤の上を流れて
部屋に溢れるやさしい音階のすきまに
天球図は青くひろがってゆく
東のかなたの
さそりの心臓は自ら発火し
そのきらめきは引き出しの奥で眠るルビー
....
バカ男、女の人が好きだよ
男の人も好きだよ
人のことはみんな好き
でも、やっぱりもう春だから
女の人に恋をしなさい
って、偉い人が言ってた
道を歩いてて
裸の女の人が落ちてたら
....
俺、バカ男
今朝、電車食った
人の骨、のどに刺さったよ
だから人、電車から降ろしておいて
って言ったのに
バカ男、痛いのいやだよ
痛いの嫌いだよ
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
{引用=今も変わらずに花の名である人へ}
きっと気紛れに入れたのでしょう
桜の花びらが
はらりと、
不意に零れ落ちたので
もうどうしようもなく立ち尽くしてしま ....
春はコンニチワのリボン
君と私とをつないでく
Spring has come.
想いがふくらんで
今
イッキにバクハツだ!
ほら ほどけはじめた
花のリボン
木々を結んで
虹 ....
レー、ドー、レー、ミー、ソー、ミー、レー、
ミー、ソー、ラー、ソラ、レー、シー、ラー、ソ、
ミー、ソー、ラー、
レー、ドー、レー、
ミー、ソー、ラー、ソー、ミー、ソレー、
ラー、ドー、レー、 ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか
正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった
今日 ....
こごえる
声の
淋しい温度
舌は口の中に引きこもり
のぼってくる苦い味にじっと耐える
やわらかく
ただやわらかい音のままにこごえる
もえることのない白い声
たとえばここで
たとえばそ ....
たのしい
あめだまを なめているだけで
たのしく うつくしく くうそうが ひろがる せかいに
きみはなく
きみはそう あのそらや ほしになった
めにみえないほこりや つめのみか ....
冬には空が降下する
みんな誰も見てないし
奪えるものがあるなら
私から奪って構わない
(雪霧の向こうに浮かぶ
あれは管制塔の光源だ
低い轟音を響かせて
離陸す ....
時計が夕方の四時を回る頃
夕餉の支度のため
買ってきたシジミを水に漬ける
しばらくして覗いて見ると
貝が口を開け水のなかで息をして
ゆっくりとくつろいでいる
窮屈なパッケージからガラガラと ....
「これを採るにはこうするんや」
と
口を大きく空に開けて
走り回っている
おとうと
おおきすぎるそれがちょっとこわい
私に
「これ、わたがしの味がするでぇ」
と
たくさんの
....
音もなく
光もない部屋の中では
煙草の火だけが時を刻むの
時折
あかい閃光は
あなたの一部を映し
くぐもったかおりがするの
手探りは
あなたを捉えることができるけど
目線は
....
ダヒテ。
ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
僕の魂は重みにつぶされたりはしない
青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
そうなったら
....
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