すべてのおすすめ
最近、よく喉を詰まらせる。それも食べ物ではなく、飲み物を飲んでいる時だけ、詰まらせるのだ。何故なのかわからないが、そうなってしまうと一分以上、咳が止まらなくなる。最初のうちは苦し ....
ベランダ
階段
ミドリガメ
ブランコの鬼
かくれんぼ
自転車置き場
洗濯機
隣の子達
チョークの落書き
君は笑顔
誰もに笑顔
誰もに君は好かれたい
芝生 ....
ぼくたちはもう
損ばかりして生きていこうよ。
二頭のかばが
インダスの河辺に大きくよりそい
美しい夕焼けをみた。
たかる蝿さえ静かになった。
はなれていくひとびとの足も止まった。
....
息を
わたしたちは潜めて
東の空の彼方から
春がやって来るのを
待ち侘びていた
夜明けに
うすい紫の風が
わたしたちの
頭の上を撫でながら
通り抜けてゆくとき ....
降る雪の向こうに舌先があり
ひびわれたくちびるをなめている
黒に囲まれた空の道を
砕けては砕けては照らす風
花のからだの鳥がめざめて
空を羽の仕草になぞり
うつら うつら
空 ....
ワールドアパート
酢酸
失われたハサミの片方のもう片方
イチローの背番号51のように
音も無く降る雨の形
ワールドアパート
共通しない扉で
耳を傾けるスパイス・ガール
俺の掌の ....
土の中は真っ暗で
空気も悪いし
じめじめしているね
土の上に住む人は椅子に腰掛けて
ふんぞり返って言いました
今日は、土の上に住む人を家に招いたのですが
土の上に住む人は、家に着て ....
ハンバーグに夢を
ぎゅっ と詰める君の手は
ほんの少しだけ小さすぎて
はみ出したその部分が
なんだか美味しそうだなあ
なんて
思った日から十二年
未だに夢は減らないらしく
....
私は、何処へ行くのだろう
やらなきゃならないならない
お墓に入ったからって終りゃしない
だからってその後は知らない
失礼だわねぇ
カラスの伝導師
あっちむいてほい
眼鏡をかけなおす
夕 ....
こけこっこーで、
お目覚めっぽ。
お天気晴れたら、
お散歩っぽ。
窓の向こうを、
ちょっこり覗けば、
お外はとっても、
ご機嫌っぽ。
おべんとおむ ....
薄いピンクの
霊安室に
寝そべった
わたくしは
脇に挟まれた
ドライアイスが
あまりにも
ここちよいので
朝食から
夕食までの
普遍的
日常を
付加疑問的に
考え直す ....
寂しくはありません
だから、振り向かないで
晴れてよかったですね
風が冷たいですね
花の季節まであと少し
手が離れても
あなたなら大丈夫
私も大丈夫だから
羽ばたく時は今
....
ひらひらり
ひらひらり
なんと翻る
雫に映る視線
あざやかに澄んで飛び立つ冬の真中へ
スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる
自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
....
ウレシイ感じでビックリしたリスの顔の練習をしてみる
一人きり
朝
春が近づいている
だんだん
だんだん
春になる前
冬の終わりのほう
今日
リスは何をしているだろう
またその話か…。
正直、私はうんざりする。何度同じことを言わせるんだこの人は…。私は、兄と一緒にほぼ絶望的な説得を続けていた。
私たちの言いたいことはひどく単純だ。足を悪くしたその人に、こ ....
ズガーン ズガーン ダイナマイッ♪
ズガーン ズガーン 雪男♪
戦う男は雪男♪
銀色の世界で、明日を守るぜ孤高の男♪
唸れ、叫べ、振りかざせ♪
お、れ、は お、れ、は
ダイ ....
病室前のバス停に
貼られた時刻表を覗き込み
金曜日には帰れるんだよ
お母さんが来てくれるんだよ
取ってあげたイチゴのへたを
おはな、と言って微笑うのさ
....
わたしが 骨壺に なったとき 全ては 赦される ノデショウカ ちいさな 骨壺の中で 繰り返し おもいだします あのときのこと この ときのこと もしも そうなったら なら なかったなら でも 骨壺も ....
一番良いのは
引き付けて引き付けて引き付けて
最後に足でも蹴り払って落とすこと
でも
それにはかなりの場数とテクニックが必要なので
テクニックの無い人は
古典的ですが
「押しの一手」
....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある
前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした
「死んでやるー!」と何度 ....
おまえが一人でメイド喫茶に行くのは
あまりにもリアリティが濃すぎて見苦しい
だから俺たちも行こう 大挙して押しかけよう
おまえの浮かれ具合を観察するためじゃない
おまえのモテなさをごまかすため ....
あたま
まるがり
かぜ ぴぃぴゅう
はなが じんじん
みみ ちょぎれる
じっとしちゃう
じっとしちゃう
うごかな よけい さむいのに
無言電話がかかってきたので、無言で待った。
遠くから、海の音がした。
消えてしまった夏の日のサーカス
なにもない草原に現れては溶けていく
夏の夕暮れはどこか嘘のようだった
煙のようなもの
で、構成されていると
なんとなく信じることにした
わからないこと
適 ....
冬の芝生の上で
小さなスズメ
たくさん
冬の風 吹いて
小さなスズメ
たくさん
枯れ葉と一緒に
ころがって
風に舞って飛んでった
小さなスズメ
一生懸命
....
(喪失の物語)
森の奥深くにひそむ家で
少女は長いあいだ一人きりで暮らしてきたが
一生に一度くらいは
だれかに囲まれて ....
東京は
私たちの隠れ家だった
誰も私たちを知る人などない街で
なにもかもを忘れたふりをして
ただのオトコとオンナになるための
狭くて大きな隠れ家だった
東京タワーも水族館も
....
幹さん、
どうでもいいですけど
高円寺のキャバクラで詩人っていう名刺配りまくるのはやめて下さいよ。
大将二号店で2本目のつくねをほおばりながらキムがつっけんどんに言い放った
どうでもいいけどキ ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた
「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
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