ふと見た雷神は
いつもより若かった時の面影が通り過ぎる
その面影さえ若かった
何をそんなに失敗したかも知らない成功は
いぶかしげな表情で行方を探す
しかしいつものようにそれは不安気なく真理へ ....
ひかりといろの
おりなすうみ
たおやかしずやか
うちのうちにて
みなとつながる
ふへんうちゅう
あますことなくひろがりて

 瞑目すればもう只
 光溢れる眩し大洋 、

思考力動 ....
建前と本音の間揺れ動く、本音はあれほど醜かったか

私から言える助言はただ一つ、いいから服を着なさいとかな

悲しいと、なにもかもこれ悲しいと。アイムノットジオンリーワンだろ

僕が今、悲 ....
はらっぱにさいたなびかないみずよりとーく
熟した実がなりヒヨドリがついばんでいるを

メトロノームに穴があいたようなそら
菜にかえれば

かじかむほど
とおく
母のこころは
壊れかけているのか

まさかの年末に
家族で恐々と

父と妹と私
そして
九ヶ月の赤ちゃん

つたない動きに
つかの間
霧散する
母のこころと
不穏の空気
 ....
◆詩誌の役割はどこへ向かうのか

詩誌は、もはや新作を発表するための場所ではない。
少なくとも、その役割に固執し続けるかぎり、現在の言語環境において詩誌は周縁化していく。

作品の生成と反応 ....
今生この年末の私に、
全て削ぎ落としつつ
渦巻き回転し続け
無常を圧倒し突き落とし
骨格を洗う如き木霊絶えず

今宵、天空に上弦の月
雲間に綺麗に耀き浮かび
やがて満月へと充ちて
新 ....
枯れた枝をゆする風が 
夢を失くした鉛色の砂を運ぶ
砂は吹き溜まりに積もり
赤いガラスの粒が、 
虫の死骸や 
いつかの木の実、 
藁、
埃や毛玉とともに絡まる 

やがて畦道を転が ....
野蛮極悪の極み
未だ時として暴れ
魅入られながらも
野生の荒ぶる明るみ
意識の光り輝きに
蓮華炸裂する本能の
地下へ更なる高みへと
光り輝く意識で照射させ

想起の途を遡行しながら
 ....
+

 目のまえからきえちゃえ、そんな想いのしあわせなんて、なければいい。まっくらで暗い暗いいいながらも、電気もつけずにひとりきり泣いているみたいだね。



 ぼくは生まれついて、いな ....
 近年、日本の現代詩は「衰退した」「読まれなくなった」と繰り返し語られてきた。しかし本稿は、この通念に異議を唱える立場を取る。問題は詩的言語そのものの力の消失ではなく、詩が機能する社会的・制度的な場の .... +

 ぼくちんは、シナモロールに似ているらしい。盲信してシナモンねまきに袖をとおす。近頃のロールはポチャッコと一緒にお仕事しているところをよくみかける。ふたりとも爽やかな美少年系のサンリオのキャ ....
起こることの
起こるべくして起き

この地この営みに
時代の去来もたらし

冬に凍える墓石こつこつと埋め
透きとほる哀しみ残響最中にも

内なる宇宙の想い不断に在らしめて

私の ....
II. You do not know what you are asking.


第Ⅱ章のタイトルは、MATTHEW 20.22 "You do not know what y ....
「まつとおね」NHKBSプレミアムステージで吉岡里帆ちゃんが二人芝居を演じていた。会場は昨年被災した能登演劇堂だった。
放送の終わりに僕の大好きなクラシックのピアノ曲が流れてきた。題名を忘れてた ....
白雲の振る舞い天空の宴
ゆったりゆるやか
仰ぎ観る我に捉えられ

明日もまた晴れ晴れ冬一時の平穏
瞑目視界の薄紅に染まり冒され

死の際から引き戻される迄の光景
寒風に曝されぽっかり浮 ....
正門の所で
白濁した眼の犬が
伏せている
あなたの差し出す手に
少しじゃれて
午後にはやはり
日差しが似つかわしい
栄養のあるものを食べなさい
あなたは口癖のように言うけれど
 ....
耳が痛むほどの静けさの中
なんにもないことを
風景や、音階の隙間に
みようとしてた
きこうとしてた

和音が
一通だけ届き
雨に流され
みわたすかぎり
一つのポスト

ミレドが ....
傾きかけた夕日に
静かに染められていく放課後の教室
たわむれあそぶ影法師たち
その風景からひとりひとりを
輪郭にそって丁寧にきりとり
ノートに貼り付けていく

ふるえる手で
間隔が
 ....
 
(どうも~万太郎で~す。
 勘太郎です)拝礼 
※万太郎身ぶり手ぶりでいきなり歌いだす。 

 見覚えのな~い、テニスコート~
勘太郎 ~おい!ちょっと待て待て、それちゃうやろ、レイン ....
どれくらい
長い間
眠っていたんだろう
色々なことが
なくなり
色々なことが
現れた
この世

変わってゆくもの
変わらないもの
変えたくないもの
変えたかったもの
許せない ....
夜にせきたてられて
駅を追われて見る一筆書きのような
街の風景
「あんたさあ、どうして身投げしねえの?」
不意に声をかけられたことがある
「知らねえよ、そんなの」
ロボットが舞台から降りる ....
箱舟に頭を下げようと思った朝
本当にそれでいいと思えた朝
いく時間後には打ちひしがれて死を
見つめるやと悟り得て吐いても
ただいまは春の朝で在る平等に花の朝で在る
この清々しさのどこにも偽り ....
死、白い死
吹き付ける寒風
揺らぎ泳ぐ残り葉の
一枚一枚、また一枚
どれ一つ同じもの無く
それぞれのカタチ保ち
生命の宿りかそこそ
互い違いに想い交わり
枯れ果て朽ち生き別れ
ひらひ ....
頭の上から爪先まで
何を求めてるの
これが私の最終形態
あなたには何が見えているの

これ以上捧げようもない
全身全霊
私でいる

あなたの理想なんて知らない
全身全霊
私でいる ....
三丁目二番六号付近の路上に林檎を置いた
いつか君と出会うための魔術だ

御堂筋を渡る、四丁目のあちこちに足跡を残す

南船場四丁目をさらに巡回する

反復は呪われた想いだ
破れた地図の ....
日本は前科者です
先の大戦で

金で賄えないものがあります
人の命

僕が子どものころ見た戦隊ものの悪役で
金で解決できないことはないと叫ぶ者

反省の色は消え
またぞろ同じムーブ ....
母と父と娘のトライアングル
とっくに崩れながら
故郷喪失者として
それぞれがそれぞれに同じ身 

       、

僕らがやって来て何れ還りいく処
単なる組織宗教超えた精神奥処の力動 ....
この詩は、題名のみならず、その形式や文体も、また、この詩に引用された詩句のうち、そのいくつかのものも、西脇順三郎によって訳された、T・S・エリオットの『荒地』に依拠して制作されたものである。西脇訳の『 .... 自己紹介でいきなりマウント
返す言葉もない
へえ
それで?
って言いたいけど言えなかった

吐き出せない言葉が
腹の中で消化不良
できれば関わりたくない
自分のコンプレックスが
激 ....
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