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金星 とっくに沈み
天使の風 吹き抜ける
この夜闇にして、

私より先に
思考力動の躍り
在ること 、

私の脳髄を使い
脳髄の向こう
思考スル声々、

自らの内に絶えず響き残 ....
自分が母親にフライパンで炒められ続ける
悪夢を繰り返し繰り返し観させられ続けて

遂に自分を自分で傷め罰し始め続ける
少女の右腕はパンパンに膨れ上がり
自ら罪を犯したのでは無く
母親から罰 ....
診断の後の朝 
くもり空の下に
駅へと足早に歩む
ひとひとひと
吹き付ける寒風、
在る者の輪郭を
もはや形造らず
一群れの隊列を
容赦なく凍らせ
吹き抜けていく

改札を潜れば
 ....
千里の浜の渚に寄り添い 
ひとりの人が海原をひらいた
開くべくもなく海の紺碧を開き
巨大な炎の渦を渚に打ち上げ果てた

浜辺の人々は息を呑み足をとどめて 
巨大な炎の渦が減速し窪みゆく一処 ....
自分というこの私なるもの、

生きた思考力動が自らの活動の
脳髄といういわば鏡に映され
その鏡像に力動の眼が注がれる瞬間、

この私という自己意識が初めて生まれる、

思考力動の主体と ....
《私》と云う、
わたしが
立ち合う
思考スル現を
意識奥深く
じっと眼差し
つつ在るもの、
少しずつ少しずつ
覚悟決め掘削作業進め
光当て照らし出さんとして居る
今の私に 夜な夜な ....
光の風に乗り
青みのみちゆく
この街角にて

すこしずつ時の過ぎゆき
みちみちた青みの吐息し

蒼白の波のうねり
重ねに重ねられ
この街角から

逃れゆく光の風の貝殻の
波打ち ....
このパノプティコン監獄ロックを生き切れ無いなら
空の青悲しいセンチメンタルジャーニー生きるべし

ただし、謙虚なフリして実は他者を見下してる
自己欺瞞のカタマリになって無い限りでは だ

 ....
出発だ
朝の家から
交わり戯れる
人や花や蝶々や
雪原に穿たれ進む
野ウサギの足跡にまで

   、

ひかりうずまく
廻る色々万華鏡
いしきのしかい

奥まり高まり波立ちな ....
赦すこと 
と他者に言いながら、
自らは愛する相手他者を
刺し殺そうとする・した
この自己欺瞞を軽く流す愚か者。◯
寄る辺なき一本の傘をしっかりと差し
冬空の透きとほる青をわたりゆく者の魂
都会の地にたおやかな会釈の影をおとした
忙しく行き交う人々の誰一人として足を留めることなく
影は寄る辺なき余韻を残しな ....
今朝はとても冷えるから
立ち食いそば屋に立ち寄って
月見でもしながら喰い温ったまり
そろそろ そろそろと出掛けるか

(お婆さんの雨傘が 
眼前でとても低く揺れて居る
顔は傾き僅かに覗き ....
人 ひたすらに瞑目し、魂の深みに佇み生き
自らの思考の動きを眼差し体験する瞬間、

あゝ静かだ 、内から光の伸び広がって来ながら

     私は自ら存在する私である

光の海の中で光と ....
半月、宙に輝き在り
肉体、疼痛の際に苦っ

あゝこんばんは今晩も

別れた妻も子ども等も
こんばん同じ半月見入る喝
自分という存在の剥奪、
自分という存在への恐怖、
自分という存在の絶望、

自分という存在が最初から 
見捨てられ遺棄されて居る
この呪われいるという強烈な実感 、

この場に根源的問 ....
郊外から久々に都心に出れば、
拡がり迫り来る無機空間の
白壁に聳え立つビルディング群、
それら狭間に伸びるアスファルトに
浄められる如く洗練された装い身に纏い
行き来する一律精巧細工な女の子 ....
空間を生きるものは、
光の中で存在を体験する。
時の流れを歩むものは、
創造行為の中におのれの力を感じる。
心情の深みの中にいるものは、
宇宙をみずからの中に見出そうとする。

空間の広 ....
しっくり白い雲間の満月
静か充ちるこの夜陰に 、

 貴女の手から既に解き放たれ
 自らの意志で貴女へと向かう

私というこの在り方を業にしつつ
(たとえ悪魔に呪われて居ようとも)
こ ....
太陽は私の心臓、
千切れ雲は私の髪の毛、
恒星は私の思考器官、

けれどこの夜、満月くっきり浮かび輝き

この私を地球大地にしっかり住み着かせ。
肉体の滅して
意識の保たれ在る

のならば 、

初めてその意識を
〈魂〉と云う

とするのならば、

肉体の生きて在る内に
生死の境域を超え得る意識

にして 、

初 ....
モントルーのボンゾ、
小刻みに大胆に
内なるキリスト
打ち刻み呼び起す
断ち切り横殴り
人の覚めた意識を
更に明るませ
白銀の視界へ
林立する黄金に
発光スル群れ数億、
混沌鉄火の ....
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