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この夜は戻らない、錆びれた運動場のフェンスに巻き付いた蔓の記憶のように、検知出来ない場所で発酵した感情を生み続ける、それはどこにも行かない、蓄積してやがて漏れ溢れ、内側から肉体を侵攻してゆくだろう ....
秋が重い腰を上げて、ようやく日も少しずつ短くなり始めた、空には一文字に切り裂かれたような雲が浮かび、そいつらを見下ろすように鱗雲が多足生物の足跡のようにぽつぽつと揺れていた、秋に生まれたせいかこういう ....
それはどこかにあるのか、それともどこにもなかったのか、違うやり方をすれば手に入れられたのか、近くにあったけれど見落としていただけなのか、要因なんて探せばいくつだって見つかるものさ、でもそんなことに ....
そんなもんだよ、なんて分かったような顔したって、飽きもせず生きていくことなんて出来るわけもないし、俺がやりたいのはただ、現時点での俺を更新し続けることだけなんだ、昨日よりもほんの少し違うことをしたい、 ....
越えてはいけない線の先の方がずっと生き易い世界だった、厳しさが両手を広げて迎え入れてくれた、妥協なんか存在しない世界、それこそが俺の求めるものだった、たった一人でその日の最良を目指して躍起になる、 ....
チャコールグレーの夜、ローヒールの足音が窓の下を通り過ぎる時、インスタントコーヒーが少し喉を焼いて、イマジネーションのすべてに一瞬血が混じった、それはある意味理想ではある、ただ望む血じゃないという ....
現代そのものを浴びるほど飲んで酩酊し続けている、根幹の抜け落ちた人間どもが俺を不愉快にする、そこで生きざるを得ない以上仕方のないことだとはわかっちゃいるけれど釈然としないよね、ぶっちゃけた話、なん ....
瞳孔に刻まれた光景は必ず陽の当たらない場所だった、建物に張り付くように生え広がった羊歯、身を屈めで様子を窺う野良猫、酔っ払いの小便の臭い、行場を失くして蓄積する湿気、誰かが捨てて行った悲しみの名残 ....
狂った夜は俺を、悪夢に誘おうとする、俺は唇を嚙んで、流れた血の味で正気を取り戻す、出口はいつだって自分で作ってきた、不可能だと思えるような夜にもやってみるとなんとかなった、だからもういいんだ、闇の ....
欠けた刃物のガラクタが
陳列された
壁紙の剥げたじめついた地下室で
グラム・ロック、あれやこれや
わずかに
外界と繋がる
窓に
朝が
遠慮がちに訪れるまで
二匹目に通り過ぎた ....
陽向(2躯-30~35)さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
自分をも欺くために、すべて
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
24-10-8
今日の証拠
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ホロウ・ ...
自由詩
4+*
24-10-5
それはきっと初めから出来上がっている
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
24-10-2
地の塩に乾杯しよう
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
24-9-30
結果や結論に付着物など無いものだ
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
24-9-22
誰かの為に鳴らされる音はすべて歪んでいる
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
24-9-20
革命なんか笑い飛ばすんだよ、実際の話
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
24-9-18
指先の足跡
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ホロウ・ ...
自由詩
6*
24-9-16
寝苦しい夜は牙を研ぐのに向いている
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
24-9-8
透過の雨
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
22-6-9
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