君の中に花はあるかい?
風に折れず
時に枯れず
君の中に譲れない花はあるかい?
{ルビ艶=あで}やかな色で
毅然と輝く
君の中に血を流しても咲く花はあるかい ....
叫びたい
本当は
私をかなぐりすてて
泣き叫んで
のたうちまわってしまいたい
そうしないのは
私のプライドだ
あんぱん満月の下
僕等は仲良く一個ずつ
ニッコリほおばろう
めろんぱん半月の下
僕等は仲良くはんぶんこ
大事にほおばろう
はらぺこ新月の下
ほおばるものはないけれど
僕等は仲良 ....
聞こえない歌
見えない旋律
確かに感じる
どこかから
流れてくる
それは
川の呟き
木々の囁き
....
星のようなお月様も
月のようなお星様も
それはまるで
するめでした
(エリック・キツネメ)
君の苦しみ、悲しみが 伝わるたび
私も苦しみ、悲しみは するけれど
君の一部を共有したようなつもりで
実のところは嬉しいのかもしれない
君の苦しみ、悲しみを もったまま
私も明るく ....
静かな夜更けにピアノが流れています
泣くように 或いはまた 笑うように
時計を失くした夜は
言葉を亡くした夜は
鼓動を無くした夜は
胸を三日月に晒し
....
またそんな見え透いた嘘をつくのか。
窓にもたれて、風鈴を揺らして、視線を上手く逸らすのか。
胸が、しくりとする。
青い魚眼を見上げる、この日陰の部屋で
こんな風に、輪郭だけ向き合う事で ....
いつか
星になれたらいいナ
いつか
ひとりじゃなくなったら
今の私が
星になれたらいいナ
叫ぶ声が聞こえるような
星になれたらいいナ
夢の面影を
青い空に映してみたり
償うことのできない
いわれのない罪を背負って
人は
悲しいぐらい忘れていく
何もかも失っていく
それでも
どうして生きるのか
悲しみの中からうま ....
さざんかが
ひっそりと咲いている
まるで
恋人を待つように
かんじかんだ指をのばすけど
触れられなかった
さざんかの花になって
そっと待ちぶせ
してみようか
寒いところ 帰ってくる君を
一番に出迎えてあげたいから
「おかえりなさい^^」
私の足の下に
小さな命が
幾千も幾万も
耐えている
つい踏みたくなるけど
そう考えて
今日はガマン。
あなたは
何も言わないけれど
手のひらから
聞こえてきた
あたたかい指の
ぬくもりが
わたしのからだ
いっぱいに
ひろがって
かなしみが
消えた
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木
あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
今日を飛び越えるのが
ひどく難儀だった
今日と明日の隙間に
いつも
....
ねえ おねがい
あなたが持っている
わけのわからないネタ帳の
一番大切な詩は
どこにも公表しないでほしいの
誰かが大きな声で
その詩が良いと言ってしまったら
きっとみんな同じ事を ....
茶色のセーターを着て
冬のひなたは 明るい
ひとりごとも
思いつかないので
窓越しに
たくさんの幻が
眠る道を
見ている
誰も いないので
....
かつて
きみの氷河を渡ったことがある、
十二月の、
空のない果てなき空。
北の地では、いまでも、
無いものは、つたわり、
有るものは、つたわらないであろう。
水辺のポストに、投函 ....
灰暗い店に立ち込める匂い
ビールとカクテルが笑い出す
煙草の煙は七色に泳ぎ
そうして私たちは手を
ちべたい ちべたい 水の底から
お空をつかもうとする
でも、おいらは手足が短いから、うんと伸ばしても届かない。
でも、いつか、絶対につかむんだ。
必死につかもうとして、ど ....
みんなと合唱しようとして
必死で声を裏返した
みんなから遅れすぎて
輪唱になってしまう
近所には小さな墓地があって
近所には野良猫がたくさんいて
墓地の奥は鬱蒼と暗く
木々が生い茂り
墓地を取り巻く壁は
どこまでも白い
その白さに毎朝
昇ってくる日の光が反射し
仕事に ....
さかむけの内に秘めたるファンタジー
五線譜に線を書き足すファンタジー
玄関が二重扉でファンタジー
教会に入れなくてもファンタジー
ブラジルで猫を拾ったファンタジー
....
神という存在が、虚像であるとするならば。
世界規模に存在する確かな「祈り」は、誰に届くのだろう。
いや、神という存在は、虚像だからこそ、生きているのであり、
実像として、存在できてい ....
流れ星に願いをかけるのは
マイナスとマイナスをかけたら
プラスになるように
儚い星と儚い夢をかけたら
叶うから
なのかな。
雨上がりの空
流れ星を見上げて
亡くした君の
夢のカケラ
砕け散った
夢のカケラ
今も私の心に
つきささったままで
赤い雫をしたたらせ
ふさがることを
知らない
果てなき夢と消えてく
すりぬけた腕に落ちる
ひとつぶの涙それさえ
幻だというのでしょうか
月揺れる海に
君の思い出
いつまでも続く
君への恋心
夢見る朝は星の中
君と泳いだあ ....
あの一歩が
貴女の全てを変えたなら
この一歩は
また誰かの全てを変えるのだろうか
この一歩が
そんなにも重大な事だとは思わなかった
あの頃
誰かの道を壊してしまうこの言葉
手 ....
追いかけることは好きですか?
あたしは好きだ。
届かないことがわかっていれば。なおさら好きだ。
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