雪が降って
寝ている間に
ひそっりと
雨が降ったらしい

朝起きてみれば
魔法がとけて
春が来ていた
幸せになってください

生きていた頃よりも

数え切れないぐらいの幸せを
私は貴方から受け取りました

身を削って紡いだ幸せを
貴方は私にくれました

どうか幸せになってください
 ....
「好きです」

その一言がどうしても言えなくて

言葉でふくらんだ私の風船は

音を立てずに割れてしまった。
雪の降る中の
街角の公園で
花のつぼみと
恋のつぼみと
少しずつほころびながら
誰かが来るのを待っている
別れは「辛い」けれど
ちょっと旅に出るのだと思えばいい
たった「一つ」のことを見つけるために
ちょっと旅に出るのだと思えばいい
一番大好きな人には
一番「幸せ」になってほしいから

私は ....
水仙のラッパ
ファンファーレが聞こえるよ
寒い季節だから聞こえるよ
「出ておいでよ!!」
「一緒に遊ぼうよ!!」
聞こえるよ

北風のピッコロ
水仙のラッパ
コタツのもぐり姫の私に
 ....
雪が降る朝
こたつにもぐりこんで
みかんなど食べていると
外で誰かが
“あ”と

こんな寒い朝に
誰だろうと
障子を開けば
雪ともつかぬ
白い梅のつぼみ一つ
“あ”と
ほころび ....
もし恋が
何の証拠も残さずに
燃えつきるものだとしたら
いくつだってしてみたいけど
これはなかなか難しいこと
どうしたって何かが残る
それが苦しいものだと知っているから
私は恋なぞするも ....
夕焼けは赤いばかりではない
夕焼けは時々青く見える
悲しい夕焼け 青い夕焼け
はっきりとでなく ぼんやりと
はるか遠い夢は輝く

悲しい夕焼け 冷たく輝く
流れた涙は過去へと消えていく
 ....
伝えたいこと 山ほどあるのに
言いたかったこと まだあったのに
あなただけを 見ていたのに
何にも言えない 私の心
折りたたんで 折りたたんで
紙ヒコーキ つくりました
真っ白な紙ヒコーキ ....
あなたの理想にむかって
私は
息を吸うみたいに
少しずつ
少しずつでも
進んでゆきたく
思います
いつか空へと還りたい

ねえ
あなたなら
私の背中に
白い翼を咲かせてくれる?

人はね
昔 天使だったんだよ
だって ほら
こんなにも空が恋しい
空が夜に包まれる頃
月は私に句読点
束の間訪れる
休息の時
全てを月にまかせて
闇の中へと眠りいる
安らぎを
心をこめて つむぎつつ
澄みきった青空に
白い帽子が
よく似合う
まぶかにかぶった
はずかしがりや
冬の朝にそびえる
富士山 どでーん
空高く 雲間に濡れる 月の{ルビ陽=ひ}に 心{ルビ抱=いだ}かれ ひとり夢見つ しんしんと続いてゆく ふゆのゆめ に
        薬指はしばれるばかりです
私の中で
溢れかえる
歌の波
止まらない
止まらない

この心が
つむいでゆく
言の葉たち
次々と
次々と

忘れられない思い出と
今も消えない傷跡

私はただ歌う
誰 ....
秋の{ルビ陽=ひ}を そっくりそのまま はね返す オレンジ色の 宝石ひとつ 秋深く 山を染めにし {ルビ紅葉=もみじば}に 涙も忘れ 想ひくれなゐ

今日限り 失うものと 思ほえば 愛しくもある もみじの散るも
夕焼けに 流れた涙 過去に落ち 微笑みながら 消えてゆく

空寒く 想いをのせた 流れ星 君の心へ 落ちてはくれない?

交差点 すれちがうのは 甘い風 恋の迷い路 どこまで続く

淋しさ ....
できるだけここから逃げたい
外は雨模様
すべて流されてゆけ、
ぼくの逃げる必要がなくなる

明日は晴れるかい、と聞いたけれど
足跡すら何も答えない、
さようなら、
言葉では簡単だけれど ....
悲しさと 淋しさを
試験管に注いで
反応させたら
恋になるかしら?

手をすべらせて
ビーカーを取り落とすほど
白い煙をたちのぼらせて
恋になるかしら?
三日月の竪琴をつまびいて
夜空のカーテン揺らします
恋はゆらゆら月の色
帰らぬ心 ひとかけら
さらさらと落ち 流れ星
さらさらと落ち 涙星
私から風が生まれる
気まぐれな風が生まれる
一瞬 あなたの風に吹かれて
少しだけ 大きくなったみたい

風は吹き止まない
時が決して止まらぬように
目を開けても見えないものは
目を閉じても見えないと思った

神よ
と一言呟く
相変わらず外は風が吹いていて
夕日が刻々と消えていく
明日への祝福だ
夜を迎える準備をしよう

神よ
 ....
・夏休み だけど気持ちは ホ短調
・葉の先に 色を落として 夏去りぬ
・星色に 輝く空を 見る日まで
・憧れて 流す涙の 速さかな
・白百合の 真珠連ぬる 丘に立ち
本当の空を知らず
生まれ死ぬる人

それでも心は
空だけを見ていた
永遠は流れ星
恋という宇宙を
ついとかけぬけて
儚い夢へ消えてゆく
意味など
何もない世界に
今 私たちは
生きている

もしかしたら
この世界は
誰かの夢の中でしかないかもしれない
もしかしたら
この世界は
何かの本の中でしかないかもしれない
 ....
未だかつて
私は新鮮な驚きを知らない
昔 {注大きな船=黒船}を見た人のような
新鮮な驚きを私は知らない

私達はどうでもいいことを
知りすぎた
高度な文明の中で
そうして忘れたもの  ....
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