すべてのおすすめ
ある場合、何かを
恐れることは
大事です。
大切な何かを
守るためには
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
信じること、
力を与えられ
識ること、
自由になり
人、世界に開けていく
薄い赤、濃い赤の上
遥か三角揺れている
絵筆の動き響き渡り
肉の刻印、魂の力動
感触し感受する
名 ....
教室のカーテンに
隠れた放課後
チャイムの音の間から
君の歌が聴こえた
小さいけど
傷だらけで
それは優しい
裏声の中に
住んでみたかった
何か言えば良いのに
何も ....
三角が揺れている、
陽の光
火の熱
直線が貫き入る、
造形の湾曲
遠さの感覚
ねばってねってこねくりまわし
造形力動し隆起し流動し木霊し
濃密な茫漠、茫漠の密度
....
アルデバランの人
夜気の澄み
情けは
人のためならず
輝く
なるようになる
と思いたい。その時に
私のいないその世界で
あなたは自分の誕生日を
迎える
死以 ....
虫を喰え、というのか?
それならば、霞をたべて生きろ
空気には窒素が含まれている
窒素は腸内細菌によってアミノ酸を合成する
特殊な呼吸と舌の使い方を覚えれば
水も夜露と朝靄から摂れる
飢 ....
耳をすます
と冬の足音が春を追いかける
探し当てる
木の根っこに絡んだ宝物のありか
溶け出していく
溶け出して流れて行き着いて沁みわたる
あの海に
この胸に
手を合わせて
触れて ....
だらしない悲しみが
寝そべっている
海までの通り道に
誰かほうきで
掃いてくれる人はいませんか
と呼びかけてみるが
返事がない
仕方なくそいつを
折り紙のように折り畳ん ....
OVER THE HILLS AND FAR AWAY。
●「なんていうの●名前?」●「なんで言わなあかんねん」●「べつに●ほんとの名前でなくってもいいんだけど」●「エイジ」●「ふううん ....
田舎のおばあちゃんの家に金魚がいて、外の手水鉢の中に、雪が降って、透明なしんとした氷が張って、金魚は沈んでいた、それが私の暖かな家の玄関の金魚鉢に沈んで、夕陽も沈んで、私は誰なんだろうて思った。餅つき ....
あるもの
ただ、
在るもの
この、
沈黙の取り留め無さ
名付け以前の異様な密度
ソレは、
ナニカに触れて
ナニカを浮かび上がらせ
保ちつつ、
あるも ....
君が見ているのは
雲から降ろされる光のはしご
不思議かい
それは君のノートが
白く見えているのと同じことなんだよ
そしてまた微かに笑った
....
京福電鉄嵐山本線が近くを走る
右京区の街の中
名前も知らない小道を二人で歩く昼下がり
小道には金網の張ってある敷地に沿って
大型プランターが路端に並び
主枝を伸ばし茂る葉と
....
晴れわたっている
水色の空へと上昇してゆく
虹のシャボン玉
大きな瞳を
くりっとした
ななめうえを見つめている
半透明に澄みきった
カラコンは
そよ風をより確実に転送させるために装着し ....
感触のよろめき息して
ミッキーマウス 笑う
ウルトラQ 渦巻き
沈黙の花束の贈られて
表層に居る かなしみ
ふるえ揺れ ふるえ滲み
節足動物の蠢いて
宙空の少年 踊り ....
他人の人生を
私には
どうしてやることも出来ない。
その人のほほ笑みを
思うことしか出来ない
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
命の外側で雪は軽やかに息をしながら降っている
どこからともなく、螺子を巻かれたわけでもなく、
静かに乾き、ひとつの可能性のために降り積んでいくかのように
しらんだ冬の
おっとりとした、
....
入場券だけ一枚買って
立ち入ってみたプラットホーム
あなたが好きな場所だと
教えてくれた
京都駅の新幹線のプラットホーム
鉄道駅でもここにいる
人たちの雰囲気、
....
君なのか 魚
遠い背中で
ゆっくり破裂してるのは
君なのか 空
花嫁を舟に列べ
沈むまで漕がせ
溶けるほど雨が打つ
細かな痛み
飽くことなく
雲を刷く夕べ
君なのか
....
この夜陰、
切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り
解き放たれ しずか、
待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と
立ち上がり あざやか、
沈黙 ....
この夜陰、
楽音の揺らぎ響き
無 掻き混ぜ
ふと また
在り、
む
泰然と
しずまりしずかさ
の 異様、
脈動し硬直する肉
再び 装飾なき鋭角の楽音、求め
ジ ....
凍り付く 空にかざした薄ガラス
ぽつ、ぽつり 浮かんで
じわり、じわ 滲む
淡色の灯
昨夏着られなかったままの
新品の浴衣の布地
それとも十年ぶりに焼いた
パウンドケーキ ....
或る日 小高い丘の草の間で
空まで貫く
甲高い叫び声がしたのです
「七十番と八十六番と九十八番が
逃げたっ!」
牧場の牛舎から飛んで出た
ファームのマスター ....
暗闇に
仄白く輝き
ぽっと浮かぶ
子供の顔の
輪郭を辿る線、
揺らぎ動き
闇に染まり
漆黒に溶ける
ティトゥス、
オマエという
存在の名
無を貫き覚醒し
存在という
永遠 ....
僕たちの距離が
この夜にさめざめと横たわる
月の光に傷つけられながら
この夜はあまりにも澄みわたるので
とめどない放射冷却――僕たちの
距離もまた冷えびえとして
けれど見つめている ....
うきあがって
あざやかに
りんかく
ひびかせ
すみわたる
それは其処に聳え立つ
弓形の翼ひろげ黒々と
遠い地平は何処の国?
背景の純白の空にて無
捏ね上げ練り上げる様
生動し瞬 ....
あゝあおぞら
ひろがったね
またあえたね
途 行けば
ひらり花びら、
赤々と地に舞い落ちる
わたし ハッと
立ち止まり、
掴まえる この一瞬
あゝあおぞら ....
得たから
失う
けれど
得たことが嬉しい
私の命もそうだ
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
大阪南港から三人でタクシーに乗りました。
あたしと後輩の女の子が後部座席で
かしましかったですね。
助手席に居る貴男のことを
「アクの強いじゃが芋」だなんて
茶化して笑いま ....
名無し人
名を取り戻す
時に
巨像 海に沈める
流れるように
刻み込むように
今の住み処
破壊し
新た 創り出し
巨像 海に沈める
流れるように、
刻み込 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32