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 道端には新雪のふかふかな布団。
 そこに顔面から身を投げて
 飛び込み死んだふりする中学生。
 ムクリと立ち上がって
 顔と体中の粉雪を払い落とす
 その子の微笑み。

 今年の山 ....
そっと触れたフイルム
息を漏らせば
歪むモノクローム

濁りはじめた瞳に
顕れるのだから
風の露光不足
硝子性の画角
色を引き摺る喚声が

割れてしまうのだから
影の自己記録に
 ....
足付かない水底の異様
ひろがり
平常心、喪失し
たちすくむ


胚種の成長そのもの、
宇宙の諸事象の流れ

その力動、巨大に透きとおり
細やか層状の響きの交錯
形成され練り上げら ....
●コップに入れた吉田くんを●空気が乾燥した日に●風通しのよい部屋に二日のあいだ放置しておくと●蒸発して半分になっていた●これは●吉田くんが●常温でも空気中に蒸発する性質があるからである●コ .... なんにもない
もうなんにもない
これ以上なんにもない

あらわれた あらわれる、

沈黙の豊穣
響きの含蓄

たもたれる間、
たもたれる魔、

つらぬかれ

開く瞬間
無 ....
バターの日
強ばった手足に蜜を塗り
小鳥たちに愛を与える

ナイフ、なにも
切らないでいられるうちは
美しく澄んでいて

でもわたしたちには生活がある
パンもバターも熊の夢も ....
ひとり山道を歩いていると大蛞蝓に遭った
私は呼吸も荒い中、足を止め
元気ですか――と、声掛けした
彼は特に気にするでもなく、じっとしていて
じっとしていることが最大の防御ですと言わんばかりに
 ....
朝に、

流動する微細に
粘りつく
巨大な
極彩色の
おもちゃ箱

ひっくり返す

アパートの部屋、外に出れば

無意味の大河流れ
時間を引き裂き響かせ

そらはあいかわ ....
更新される混沌の時に
今、新たに生きて

ジャイアントコーン、
噛み砕き
味わい

歪む脳髄に耐えながら

溢れる言葉、
掬い拾い集め

無 波打つ響き

耳 澄ます この ....
揺れる三角
貫入する線

ねりあげくずれ
のびゆくむげん
色のひびきに
うらがえり

懐かし
すきとおる
揺れる三角
陥入する線

私は知らない
未知の意味

増殖する ....
細い角があった
磨かれたひろい螺旋
立つ者の額にも尖る

薄い翼があった
連続する空間への
感情の無理解を愧じる

持ちあがった身が
鳥の群れとなり羽ばたく
指をおった乾いた窓が
 ....
漆黒に青銅の響き、在り
ぽっかり開いた穴、広がり

忘却される在ることの去来
ワダチ確かに途上に刻まれ
不断に崩れ落ちる祈念の海

私たち、常に途上の人
叩き漂いエンジン吹かし
憑依 ....
冬の太陽は 孤独だ
冷え澄み渡る蒼天に
ただ一点、燃え盛る

雪 降り積もる北の国から
届いた手紙
毛筆で書かれた文字は黒々、
その実在感に
しばし目を見張り 私は
ゆっくり立ち上が ....
 空がおわる

 その日きみと鳥になり
 おわった空をわたる

 海がおわる

 その日きみと貝になり
 おわった海をすう

 嘘がないことば
 或いは
 研ぎすまされた嘘か
 ....
流れる 大白雲
ゆっくりのっそり
奇異なこと
動きそのもの
意志を観る

消えてしまう
流れ白雲、忽然と
ひっそりひろがる
青空に 地球廻る
音すら 聴こえ

空、あかね
日 ....
冬に一度だけ訪れる夏
ぬいぐるみを窓の外に向ける
雨だったから誰も気付かない
坊主よりも優しく
木魚を食むネコ

水の出ない蛇口
庭の雪の珈琲

あなたは消える蝶々を私にくれた
 ....
三色ボールペンの
赤は忙しいから
青になりたい
黒は寂しいから
青になりたい

必要とされる日が
少しあれば良い

赤みたいに
強くはないし
黒みたいに
怖くはないし

涙 ....
五線がある
君はそこに音符を置く

   それは仄昏いどこかからやってきて
   君の感覚を通過するとき
   音符のかたちをとったもの

君は識っている
その音符が
鍵盤と指とを通 ....
●捜さないでください●現実は失敗だらけで●芸術も失敗だらけ●ちゃんと生きていく自身がありません●ハー●コリャコリャ●突然●自由なんだよって言われたってねえ●恋人没収!●だども●おらには●現実がいっ .... たましいの
まえをよこぎる
くろいかげ
こしょうした
にくたい
はやくも
とこにつき
こおり
ぎりぎり
かみくだく

ひとのたましい
いろんないろいろ
それぞれのときを
い ....
広いスーパーの店内を
カートに寄りかかりながら
物を探し探しゆっくり進む
「あのーポリデントはどこね?」
店員に尋ねながら回る
レジへ向かうと長ーい列ができている
今日はポイント5倍の日だ ....
あぁ勝手に
うごめく思考の内
痛む眼 硬直する脳髄

ひたすら氷噛み砕き

溢れ出す
言葉、表し

耐える
今宵この時、

熱 呼び戻せ
熱という実体

固体液体気体の
 ....
蟻の宇宙
時が入ったり出たり

木、倒され
葉、しげる
夜の夢
どれも欲しがる児

滲みぬものはない
あがないもない
ただすれ違う

近づかなければ見えない
そして近すぎる
 ....
叫びながら舞う女
光の庭に
ひとり居て
ことば
渦巻き喘ぎながら

喉を震わせ吐き出される声に
意味はたじろぎ光に呑まれ
舞い狂う女の
光の庭
時 失う

感覚の光
思い出の ....
過ぎ去りゆくもの
囚われず

力動するもの
捉え

悪魔の手のひらで踊る、
神の懷に入り澄み渡る、

貴女の醸し出す
吹き荒れる熱、

巻き込まれ力みなぎる心魂に

わたし ....
暗闇のなか
戸棚上の天井傍、
わずかに開いた扉から
のぞく闇の奥、
蠢いて蠢いて蠢いて

なんだろう?

暴力的な亀裂、入っていく
白壁は躍り呻き毒を吐き出し
どよめくような粘着質 ....
やっと海についた
こうやって見ると海は広いな
海へと続く階段を降りる
砂浜に脚がつく
さくさくという音がする
サンダルだから砂が足に入ってくる
海に太陽の光が反射して
つぶつぶの光が目に ....
熊たちは夜をかみ砕き
蜂蜜の朝を得た
意味の羅列を踏みこえて
あたらしい夢をみるんだ

配管 像 通勤ラッシュ
茜色 ポリタンク 出されない葉書
僕の隣は空き続ける
なされなか ....
ひーこら、ひーこら
引いていく
この痛む肉、硬直する肉
千の耳鳴り
あえぎながら嘆息の声漏らしながら

  *

「この病気、眼瞼けいれんですか?神経障害性疼痛ですか?それとも薬の副作 ....
こころの奥底、
眠るふるさとは
誰もがやって来た処
記憶という不思議なもの、
どんどん遡ってふっと浮かぶ
ぼぅとひろがる子宮の向こう
言葉の以前、言葉の以降

緑の草原に赤い花、ぽっと ....
ちぇりこ。さんの自由詩おすすめリスト(951)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪女の娘- リリー自由詩1*23-1-17
エンドロール- soft_machine自由詩223-1-16
未知- ひだかた ...自由詩3*23-1-16
FEEL_LIKE_MAKIN’LOVE_。- 田中宏輔自由詩10*23-1-16
夜想10- ひだかた ...自由詩323-1-14
バターの日- はるな自由詩623-1-14
蛞蝓と私- 山人自由詩6*23-1-14
おもちゃ箱- ひだかた ...自由詩823-1-13
夜想9- ひだかた ...自由詩423-1-12
むのことば- ひだかた ...自由詩323-1-12
ある画- soft_machine自由詩223-1-12
途上の人- ひだかた ...自由詩323-1-11
燃える、燃える- ひだかた ...自由詩3*23-1-10
檻人- soft_machine自由詩323-1-10
五行歌、推移- ひだかた ...自由詩323-1-10
ふゆあかり- mizunomadoka自由詩723-1-9
青になりたい- ミナト ...自由詩323-1-9
楽_譜- 塔野夏子自由詩5*23-1-9
Jumpin'_Jack_Flash。- 田中宏輔自由詩9*23-1-9
たましいのうた- ひだかた ...自由詩3*23-1-7
買い物ふらふら- zenyama太 ...自由詩2*23-1-6
夜想7- ひだかた ...自由詩323-1-5
公園- soft_machine自由詩323-1-5
狂女- ひだかた ...自由詩723-1-5
夜想6- ひだかた ...自由詩4*23-1-4
潜むもの- ひだかた ...自由詩4*23-1-4
海にて- 林 理仁自由詩423-1-4
パンの朝、蜂蜜の朝- はるな自由詩823-1-4
リアル、今の僕の- ひだかた ...自由詩323-1-3
ツラヌカレ- ひだかた ...自由詩323-1-3

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