すべてのおすすめ
ドーナツを選ぶのが難しくて
私の背中に行列が出来る
ハズレのくじを引くような気分で
ショーケースに指紋を残して
次の人は美味しいのに当たるよ
全ては好みの問題だけど
デパートの屋上 ....
両指先で
卒寿を過ぎた ひたいを 撫で
深くなった 皺を 揉む
なんのことはない
臨死の岸部が
さざ波を 打っているのだ
....
一秒後に世界が終わるとしたら
何をしようか
何を言おうか
考える間に世界は終わった
機を逃して
言葉を呑んで
目を逸らして
踏みとどまってばかりだな
流れ星に掛ける願い事も
....
空をズタズタに切り裂いてしまいたい
真っ青な空を
空をズタズタに切り裂いてしまえば
細かくちきれて
落ちてくるのか
絶望に歪んだ心には
それはふさわしい景色
ナイフより尖ってしまった ....
あぶない川の上にあぶない橋を架けてはいけない
勿論だよ
わかっているさ
わかっているのに
あぶない川を跨ぐあぶない橋が目の前に現れると
衝動にかられてあぶない橋を渡ろうとした私だ
安定 ....
夕暮れ時間
謝る姿勢がなっていないと
夜中の二時に怒鳴られて
周波数は応答せず
じっと見ていれば
何だその目はと言われ
気がつけば
必死に声を絞れば
聞こえないと笑 ....
今日はピアノを弾きたい気分。
音楽を聴くんじゃなくて奏でたい気分。
今日はあなたに会いたい気分。
自分のほうから会いに行きたい気分。
○「理解」
理解しようとしない人たちに
いくら言っても
疲れるだけだ
言う前にまず
理解しようする人たちかどうかを
見きわめなければいけない
理解してくれそうな人たちなら
根気よく言う ....
人は何を憶え、何を忘れるべきなのだろう。
小学生だったある日。英語の授業のとき。先生が「時間が余りましたね。じゃこの話でもしましょうか。これはノートにとらないでくださいね?」と言って、黒板にこう ....
みんなとちがってもいいし、
まちがったって、みんないい
でしたっけ?
人とちがうってしんどいし、
つらかったりするけど、
わるいことではないとおもう。
むっかしから、
....
ああああア
いいいいイ
ス
食べたい
食べた 胃 を
ああああア
椅子が 食べた 異
素が 食べた
意を アイス る
迷火 和を昇る 巣
流名 川を昇る スルメ
異化 輪を ....
街にあかりが灯る頃
私は一人歩いてる
孤独にもがきながら
今を生きるには
こういう時間も必要
アナタに抱き締められた
余韻がまだ残ってる
それが辛くもあったし
嬉しくもあっ ....
イオンモールのなかにある書店で休日のいっときを過ごした
私が読みたい本はこれといってなかったけれど
店内に並べられていた本を手当たり次第とってはペラペラと捲って元に戻した
昼下がり。店内は日曜だ ....
心底犬の一声恋しい五月の深夜
陽だまりだなんて心地良さも
少なくなって行く季節
黒く映る大木に
ラジウム色の蝶が留まる
わずかに広げた羽根が
首を傾げる仕草にも似て
向こう側を照らす光は
希望と夢を詰め合わせた
....
透明な傷に風が染みる時
思い浮かべたのはあなたでした
優しさと厳しさを使い分けて
同じ道は選べなかったけれど
あなたより私の幸せを今
祈ってしまう程に醜いよ
ボタンを押せば運命 ....
いつもの二階への階段をのぼっていたら
いつしか階段が森になっていた
のぼってゆけばゆくほど
森が深まる
樹々が茂り
鳥の声も聞こえてくる
のぼってものぼっても
いつもの二階にはなぜかいっ ....
私の家には
借りてきた猫がいる
私が生まれる以前から
それどころか
祖父の代よりもっと前から
この家に居座っているのだけれど
どこかから借りているものらしい
そのくせすっかり家族の一員で ....
いつものバーのカウンター
そう聞いて 思い浮かべる色は
何時だって ブラックライト
もう呑めなくなった ブラックルシアンと
たまに見かける ホワイトルシアン
見付けたら テン ....
交差点で信号を待っていたら急に雨が降ってきた
それはよくある事で珍しくはない
でも、その時に降ってきた雨はいつもと違っていた
信号が青に変わって走りだしら、雨は激しくなり激しさをました
....
初めて出逢い目が合った
懐かしさが漂い
君の魔法に引き込まれる
今まで感じたことがない感覚
心に広がっていく
違和感にも似た温かさ
君の目を見るのが恥ずかしくて
思わず目を逸らし ....
いつ死ぬかはわからない
もし、それがわかったら
苦しみ悩んで、何人死にいそぐかもわからない
交差点で信号が青に変わるのを待っていた
なかなか変わらない
その苛立ちは
カーラジオから流れ ....
金曜日のためか 広場の一角で
子どもたちは ボウルを蹴って
騒いでいる
だが もぅ・・・・・
卒寿の俺さまには
そのまねは できっこない
救 ....
to belong to
ということばのひびきはあこがれだ
(父のキングス・イングリッシュはほんとうにうつくしい)
遠い、遠い
名も知らぬ
国を想うように
to belong toをく ....
風の強い日は
気持ちが塞ぐ
部屋に閉じこもって
大人しくしていよう
とか思ったりする
雨の日もそんな感じ
ジメッとして
外に出る気がしない
晴れた陽射しの強い日も
雪が降 ....
かわいいまごへ
あばあちゃんはゆめがかないました
ありがとうあなたのおかげです
うまれてはじめててがみをかきました
おばあちゃんのうまれたいえはまずしいのうかで
がっこうにかよえませんで ....
突風で
崩れる身体を抱きしめて
貴女は信じる 泣いてもいいのに
かぜはふく。
ふときがつくと、あなたはいない。
永久凍土にあこがれている、
じぶんをまるで ....
盃から溢れる涙のよう
漲る色香をその身に収め切れず
こぼした花弁 拾って風は 囁くほどの足取りで
月しか知らない子どものよう
蒼白いその身を五月の光に晒しながら
淡く 萌え出る想い そっ ....
乾いて
ひび割れていた
土の上に
種子の上に
待っていた
待っていた
水が
待っていた
待ち望んでいた
水が
今年も
やってきた
乾いて ....
くちづけは乾いていて
忘れたころに香る
五月の庭は騒がしく潤み
ひらくたび
こまかく傷ついていく手のひらで
世界を泳いでいる
まだ知らない
なにも知らない
溺れるように街を掻き ....
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