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蛇も菟も蜂の巣も
この異常な気象の中で自然の一部だった

盛夏
畑と畑の間の狭い道で陽炎が揺れていた
いきなり道端の草むらから蛇があらわれて道を横に切り裂いた
占領したまま動かない

 ....
道徳とか倫理とかの上に掛かる橋から足を踏み外してでも
手に入れたいものは有る。
たえず充たされないでいる欲望はきっと誰にでも有る

寂しさに揺れる想い
虚しさに渇くこころの領域

具体的 ....
この世界に雨が降るから傘をさすのであって
傘をさすために雨が降るんじゃないからさ

冬の冷たい雨
春の暖かい雨
夏の夕立
秋の台風

雨が降るから傘が必要なのさ
傘の為に雨は降らない ....
本当はね
詩なんてどうでもよかったんだ

だけどね
私は私なりに
どうしても自己表現出来る方法が欲しかったんだ

でもね
私にはこれと言って何も持っていなかった

絵は上手に描けな ....
過ぎた昔を思い出して
くよくよするのは止めようよ

苛められたり
辛く当たられたり
差別されたり

そのせいで鬱になったり
そのせいで手首に剃刀あてたりした

過ぎた昔を思い出して ....
女性には関心のない振りを装っている。
だけど私が勤めている物流センターには沢山の異性が働いているのだ。
その大半はパートタイマーの奥さん連中。勿論男連中もいるがそのほとんども非正規雇用の従業員だ。 ....
暑い
猛烈に暑い

直射日光が路面に照り返し
俺の体は火柱のようになっていた
とても仕事出来る環境になかった

俺は何だか
そこが原爆の落ちた後のヒロシマの街のような
気がした

 ....
私の対内で血が騒ぎ立ててる

うるさい!
煩い!
五月蝿い!

静かにしろ!
お前らに何が解るんだ!
何が出来るんだ?

血液が四十二度を超えたら
その細胞は死滅するらしい

 ....
仕掛け花火が好きだった

真夏の一夜
打ち上げられて 一瞬 大輪の花を咲かせて
儚く消えて仕舞うような花火よりも

その夜
私は幾つだったんだろう

子供だった

その夜
私は ....
体調がすぐれないせいか
気分もすぐれない

食欲がおとろえている
食欲のおとろえは体力を奪い
悪が循環する


遅く梅雨が去った
八月
その後には連日猛暑日が襲ってきた


 ....
暮らしの貧しさは容易に数字に出来るけど
人の心の貧しさは容易に言葉や文字には括れない

日々の仕事に心底疲れながら
休日にそれを癒せない
そこには命の貧しさが潜んでいるからだろう

平凡 ....
親父が脳溢血で倒れた日
電話が掛かってきた
親父本人から

「ひろし、今すぐ俺に会いに来い!」
それは命令口調だった
「どうしたんだよ父ちゃん?何かあったのか?」
すると父ちゃんは言った ....
人の影が斜めなら
その人自体も斜めなんだよ

若い頃
人に教えられた

未熟だった私は
未熟なままに
その言葉を聞き流してしまった

歳月は無情に経って
終焉が近づいていた
 ....
今は昔さ
いっとき一世を風靡したっけ
小説とそれを原作にしたテレビドラマのタイトル

思い出したよ
思い出したけど
世界の中心って何処だったんだよ

そこはきっと地球の中心からはずっと ....
田んぼからは主食の米が
畑からは野菜 そして米以外の穀物

片田舎の農地
猫の額程の土地って表現しか浮かばない

山際に沿ってへばりつくように農家は点在し
それぞれが貧相な佇まいだった
 ....
学校のノートや教科書の余白に
落書きみたいに書いていた文章

それをいつか誰かに
読んで貰いたいなんて思わなかった

それらは
俺の未熟な心の隙間から落ちこぼれた言葉
だからさ

 ....
河原に散らばった流木を広い集めた
干からびたそれに火を付けた

それは少年の日ノ一人遊び

あんたはなんにでも
本気になれないんだよね
いつも冷たくて覚めているんだよ

あんたの考え ....
ぜんぶ
俺のお陰なんだ

俺の必死な思い
俺のいっしょうけんめい

でも
俺だって
全力疾走
全力投球は
苦手だから
無理だから

だけど
ぜんぶ
俺のお陰なんだ

 ....
もうすぐ八月
今年も盆が来る

故郷の生家には誰も棲んでいない
父母はとっくの昔に草葉の陰に隠れてしまった

実家の直ぐ近くに先祖代々の墓がある
辺りに点在する家々の墓はそれぞれが単独の ....
言ってやろうか 聞かせてやろうか
俺を産んだ女は無学で
字もろくに書けねえ読めもしねえ女だった

昭和二十年
この国は戦争でぼろ負けになり
東京辺りは焦土と化してしまったけれど
嫁ぎ先は ....
一日にふたつ詩をスマホに打ち込んでネットに投稿しても

何も変わらない
何も起こらない
何もスタートしない

この寂しさ
この空しさ
このやりきれなさ

嵩ましをするばかりだ
 ....
来る日も来る日も
この苦しみから一日も早く解放されたい
という人の切ない想い

心が体が
ボロボロになって修復が難しくなっても
命の焔をか細く揺らす人は
多々いるに違いない

この社 ....
夏休みの宿題なんてどうでもよかった
日中 曇天か雨天でない限り
太陽はかっと照りつけて気温は空気が焼けるまでに上昇した

粗末としか言い様のない昼食をすませると
近くを流れる川で水を浴びるの ....
生活苦にはお金がいちばんにきく注射針
日々の生活からお金がなくなったら
命が潤滑に回らなくなる

夫婦は無理して家を買ってしまった
引き換えに
住宅ローンが重く重くのしかかってきた

 ....
いつか街を出ていく
それはいつかわからない


いつか街を出ていく
この街を出ていく

遠いむかし
産まれ
育った
故郷を離れた日みたいに

いつか部屋を出ていく
この部屋を ....
生きる希望
なんて簡単に手に入らない

惰性に転がされて生きているんだからさ
転がりながら生きているんだからさ

生きる希望なんて何処に有るんだよ

生きる希望よりも
絶望に励まされ ....
うっすらと血の滲んだ眼で
見上げた夜明けの空

朱の明星に涙がこぼれた
訳ではなくて
視界がぼやけていた
意味は不明

この心に立ち込める闇
闇は妄想へと生い茂る

私は名前を棄 ....
絵心なんて欠片も感じられない
相応に絵の素質なんて持ってないだろう

公衆便所の個室の壁に書かれていた
下手くそな絵の落書きは
下品で卑猥だった

作者は用をたす前に書いたのか
用をし ....
今朝のニュースにも殺人事件があった
大学生の男が大学生の女を待ち伏せて刃物で刺し殺した

テレビは情報を垂れ流している
俺はそれを眺めながら
卵かけご飯を食べている

結婚して三十年がた ....
目が覚めたら
朝からどんよりと疲れている私とその身体があった

昨夜は熱帯夜だった
ダブルベッドの上で
乱れた寝具は汗と脂のイヤな匂いがした

人それぞれに体臭がある
人それぞれに口臭 ....
ひだかたけしさんのこたきひろしさんおすすめリスト(465)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不慮の事故- こたきひ ...自由詩220-9-10
道徳とか倫理とかの上に掛かる橋- こたきひ ...自由詩320-9-6
恵みが災いの雨に変わる事の有るセカイに- こたきひ ...自由詩320-9-5
インターネットに出会ってなかったら- こたきひ ...自由詩520-8-31
未熟と完熟- こたきひ ...自由詩320-8-24
炎天の下には- こたきひ ...自由詩720-8-16
運命と運命じゃない展開- こたきひ ...自由詩220-8-15
即興詩人- こたきひ ...自由詩220-8-14
仕掛け花火のような- こたきひ ...自由詩320-8-9
丑三つの時には- こたきひ ...自由詩120-8-9
傘の下に降る雨- こたきひ ...自由詩1220-8-8
輪廻かな- こたきひ ...自由詩3+20-8-7
人影は日と陰- こたきひ ...自由詩220-8-7
世界の中心って何処なんだよ- こたきひ ...自由詩320-8-4
恵みと恵まれない日々- こたきひ ...自由詩420-8-2
題名が思い浮かばない- こたきひ ...自由詩220-8-1
燃えてたぎれない- こたきひ ...自由詩320-7-30
俺だよ_俺だから- こたきひ ...自由詩220-7-30
明と暗- こたきひ ...自由詩120-7-29
言ってやろうか。聞かせてやろうか。- こたきひ ...自由詩1020-7-26
一日にふたつ詩をスマホに打ち込んでネットに投稿しても- こたきひ ...自由詩420-7-25
悲しみと嘆き- こたきひ ...自由詩320-7-23
蛇は何処へ- こたきひ ...自由詩620-7-19
日々の生活には- こたきひ ...自由詩920-7-18
いつかこの街を- こたきひ ...自由詩220-7-13
生きる希望が- こたきひ ...自由詩220-7-13
血の眼で- こたきひ ...自由詩220-7-11
卑猥な落書き- こたきひ ...自由詩420-7-8
人殺し- こたきひ ...自由詩320-7-5
目が覚めたら- こたきひ ...自由詩320-7-2

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