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細い硝子の格子
どこを指でなぞっても
正しい
正しい
僕たちはなんて正しいのだろうか
他人の正しさを理解してから
正しさは湧き上がるように満ちた
素晴らしいじゃないか
....
151016
透明な液体が
土壌に浸み込んで
悪さをするという
液体の成分は何なのか
放射性物質かもしれないと
口に出すのが習慣化して
そうかも ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
o °
学生時代からスタイル変わってない
° ° ° ....
この夜、キオク
ヒビキの層成す
一斉に立ち上がり
遠く近く壁を造り
痕跡だけ残しては
逃れ消えていく
次から次へと
荒れ狂う情動の海の底
星々の明滅
溢れ流れる愛憎
鳴り止 ....
じゃりじゃりになっている
蜜のあわれを
さじで救い取る
瓶の中で
結晶になった
白い彼女はきれぎれになり
焼かれたパンの熱でそれは
ふたたび脆弱に溶かされてゆく
朝の甘い官能
....
151015
古くさいことばだねぇ
明治生まれの親父も使ったこと有るかしら
いつまでも候文を書いていた父も諸君!と叫んだことは有るまい
直立不動で自分は〇 ....
強盗が脅迫と力で奪いとった「それ」を
詐欺師は嘘と手管でまんまと横取りした
だが翌朝には消えている泥棒に入られて
泥棒は「それ」を盗品ブローカーの処へ持って行くが
二束三文の代物だと言うブロ ....
みどりの線で世界を描く
翠は鎮静のいろ
緋色が補色
融和と柔らかな背反
それぐらいがいいところだとおもうのだ
ビリジアン
青みがかったみどりらしい
マゼンタ
あかるい紅 ....
指を折って数えて間違えている
夕陽に向かって走っていた電車が停まった。長い間揺られていた人々は立ち上がった。この先には もうレールはなかった。が 旅が終わったのではない。
ここからは ひとり 自分の足で歩く始発駅でもあった。過去 ....
です。です。です。〉〉〉〉〉〉〉はかない、こゑがこだまする。〈〈〈〈〈〈〈です。です。です。荒野の。はて。はて。はて。〉〉〉〉〉〉〉〉サンクチュアリが地を行進してアンドロメダマが遥かかなたから傍観 ....
花が開いて
真っ赤な花弁、重ねて重ねて
艶やかに軽やかに
生命を謳歌する
<青藍の水流、
絶えることなく静かに
湧き続け沢となり
新たな時を刻み>
花が ....
151010
聞こえる?
この大歓声が!
キングオブコント決定の瞬間です♪
1000万円の行方が決まりました
糸電話でもこの歓声が聞こえるでしょう
僕のうちと ....
純 粋
雨 あらゆるけがれ つ つ み こ ん で
粋 純
光◇◇光を◇通す
◇曲
◇ ◇
....
古い本を開いたら
あったはずの文字が
ところどころ喰われていた
くいしんぼうの羊のやつめ
紙より文字が好きときている
古いインクは美味らしい
いい具合に熟成していて
ひと噛みすれば口 ....
連盟と連合の違いを述べよ
課題は短く答えも短く
連盟の方が短命と答えたら
〇が付いてきた
◎は前の奴
太陽
姿消し
夜闇訪れ
遠さの感覚
深海の底穴へ
傷みを哀しみを
沈めて鎮めて静か
意識無限広がり始め
己失うことなく明晰に
何かに半ば浸透され
中で思考スル何か
交錯響き合う音 ....
列車のベルが心臓直下で響きわたる
蒼白い片道切符を握りしめた駅
朝露で濡れた手は容赦ない
初夏の日、快晴、音楽、赤血球
揺すりあううちに まとめて角がとれて
本能が吹きすさぶ山頂のこの駅 ....
ザッザ ザッザ
足音、響き
さ迷う人
その心中に
微動だにせず静か佇む
確かな凝視、
サヤを剥く
さ迷い人の惑乱を
さ迷い人の心魂を
裸にして、裸にして。
さあ お菓子を持っていきなさい
ぜんぶ持っていきなさい
キャンディーにチョコレート
クッキー マシュマロ おせんべい
袋いっぱいにつめて
ほらポケットにもまだ入るから
これは魔法のキャ ....
私が自らの星の爆発を捉えた瞬間
その全てを掌握し制御できたのなら
私という自我は
宇宙の神性に一歩近付き
この界とあの界との境を消滅させる
時間を生き始めるのだ
生|死
の
光| ....
平坦な生き方しかしてこなかった
それでいいと思っている
薄っぺらなままだった
それでちょうどいいと思っている
しかし
味はいろいろ覚えてきたつもり
甘めの醤油味みたいな
ざらざら ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる
こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
151008
ブックジャックの真似をして
ジャック・ザ・リッパーとなりにけり
なにそれ
医学を学んだ偽医者が
外科手術も及ばずに患者は生き返らなかった
殺人犯との ....
水平線を船がいく
柔らかな陽射しの中
キラキラ銀にキラキラ
水平線に船が沈む
虚脱したように傾き
ユラユラ揺れユラユラ
水平線に船が消えた
顕在化スル独りの己
乾いた浜辺に震え ....
右に進むも
左に進むも
失敗を経験に変える道
十月の空 軽やかに
抜け落ちた天使の羽根
青へ青へと沈んで往った
解かれながら天の淵へと
いっせいに湧きかえる小さな羽虫たち
凝縮された生と死が充満した宇宙 裂くように
歩いて往く 衣 ....
名付けなさい
君を縛る暗闇を
君を閉じ込める闇の正体を見極め
君自身が
名付けるのです
例えば
「コウモリ」
と名付けたら
君の闇からコウモリが
切りとられた影絵のように
現れ ....
緑が輝いている
木立の葉、群れて揺れ
光を透かし、風に舞い
緑が燦めき燃えている
辺り一面、辺り一面
何て懐かしいのだろう
まるで
異界に居るようだ
様々なリキセン走り
様々なオト鳴り
造形される界
螺旋に躍り
響きの内
輝き増し
意識明晰に
自愛執着捨て
生成消滅し新生
神聖な時の進展する
今も不断に在るモノ、新た育ちつつ ....
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