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ごはんできたよ と 声をかけても
テレビから離れられないでいる
夜の器に盛られた農場は テーブルの上で
少しずつ ふけていく


ブロッコリーの木に
間違えてよじ登った子豚は
降ろ ....
錆びない歌を歌いたい
綺麗事なんかではなくて
誰かのためでもなくて
自分のために
錆びない歌を歌いたい

ららら ららら
区切られた空は
吐く息を飲み込んでいく
何事でもないかのよう ....
ところで君がいなくなった後の
この世界についての話をしておこう
君がいった後
ぼくらはあのマンションを引き払って
少し不便だが
旧華族の邸を改装した
郊外の物件を購入し
そこへ移 ....
1行目を書いた、1行目を読んだ、自分を感じた。
2行目を書いた、2行目を読んだ、あなたを知った。
3行目を書いた、3行目を読んだ、誰かを憎んだ。
4行目を書いた、4行目を読んだ、何か ....
冬の小窓から
零れる ピアノの音

ファの音は寂しくて
シ♭の音はすれ違う

声を出すのはこんなに簡単なのに
気持ちを伝えるのは難しい

触れ合えば
なにか変われる
 ....
朝の五時半を少し回ったころでした
六畳の畳が漂流し始めたのです
思わず活けようとしていた椿を咥えましたの
そうしてうんと股を開いて立ち上がりました
初めてですこんな太ももの上まで晒しちゃって
 ....
時々思い出す
二段ベッドの下のうすい隙間に
うつ伏せになって潜りこんでいたこと

とても気持ちが落ち着きほっとする
目を細めると
奥の奥へその先があるような
私はぺらんぺらんになって
 ....
が、とても綺麗だから

止まない雨を

明けない夜を

恐れることなく

生きていける。
     光のあたらない
     すみっこにこそ
     きらりと光るものが
     ひそんでいる

     目立たなくても
     すみっこの力を
     侮っ ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
人間になるには笑顔で自分を殺め
息を吐くように嘘を垂れ流し
欲しい物は誰かを傷つけてでも手にいれ
常に自分が1番にならなければいけないと
ニュースでやっていた
人間になる為に僕は気に入らない ....
大きい耳が話を聴いていない 千年先まで眠らせて

化石になったら好きになれるよ
プラスチックとインターネット
雪のむこうにある街の
電信柱とファミリーマート

化石だったら大事にできる
古めかしければ信じていられ ....
イコライザいじりすぎて低音キツイね
って
思いながら気温ひとけたの中をよろよろと

何もないところでころびそうになって
何かほんとうはあったんじゃないかって
何かのせいにしたくなるのやめた ....
ねむくてだめだ
ほんとにだめだ
めがくっついて
ひらかない

でもたぶん
ねてもだめだ
ねむくてねても
きっとまだねむい
きがするから
おきてるけど
めがくっついて
ひらか ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める

それを
許せる自分になってみる

易しそうで
なぜかとても難しい

イワアノキユトメア

な ....
笑顔が見たいと言われても
上手になんか笑えない

ほらどうだ!
と、手品みたい。

ゆりかごのようなサプライズに
にっこり身を委ねた

ありがとね
 
お布団の中、あと一分、、三分、、、

起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない

冬のまどろみは 快楽だ



 
ローソンの袋から
ひょっこりと顔を出した
りすが
夜空を見上げながら
しんみりとした調子でぼくに話しかける

こうしてさ
息をころしながらさ
今も俺は
夢を見てるんだよ
お ....
星なんか
見えない夜もある

それでも夜空を見上げて
一番輝く星を探しているんだ
その星が
ずっと照らしてくれると信じて

星なんか
見えない夜がある

暗い夜道で
仔猫の鳴き ....
彼の仕事は予言者らしい

けれど寡黙な人だから
予言の中身は教えてくれない

窓際で涙ぐんでいるのは
悲しいことを察知したから?
血相変えて外に飛び出したのは
大きな事件を察知したから ....
出逢い 別れ 過ち
取り戻せぬ決断 巻き戻せぬ選択

嘆くことが取り柄のような鳥たち
羽ばたくことを忘れて 陽光が照り返す水面を見つめる


車窓から零れていく
美しさを堪え ....
雨にも負けて風にも負けて
ふやけた雑巾をこころと呼ぶ
握りつぶすのは容易くとも
気持ち悪くて触りたくもない
他人の物なら尚更だ
それは僕にも言えることだった

別にお前を不幸にしているわ ....
畑の隅に雨水を溜めている
ラムネ色した
プラスチック製の風呂桶

畑では老いた夫婦が
腰をかがめて手入れをしている
昔はその
小さなラムネ色の風呂桶に
家族で皆身体を丸めて
入ってい ....
昔々…伯父さんの家に遊びにいくといつも、畳の
部屋に這いつくばって、すりすりすり…と無我の
境地の音を立て、何者かが憑り依った後ろ姿で、
すりすり…と和紙を摩る毎に段々…深みある旅人
の自画像 ....
ここは本当に悲しい海だ
と皆は言います
また
ここは本当に素敵な海だ
と言う人もいます

地平線はずうっと向こうにあって
太陽を避けるものは何もなくて
朝焼け、夕焼けの景色は天 ....
  わたしたちは煉瓦をみつめていた
  通りの人がみな風邪のようなものをひき
  草色の貌をして 汗をかいているとき
  わたしたちは煉瓦をみつめた
  話をしながら
  煙草をすい ....
「そんなの
 ウィンカーを出さずに曲がるのと
 同じじゃないっすか」
「いいか、クルマが1台だけなら
 ウィンカーもストップランプも
 クラクションもいらない
 道があればいいんだ」
「 ....
珍しく大雪になった
真夜中に降り始めたらしく
今朝カーテンを開ければ真っ白

休みの日で良かったと思う
職場に着くのは何時になっただろう

真っ白な景色は見慣れていない
新鮮な気持ちで ....
金子茶琳さんの自由詩おすすめリスト(516)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の器- あるみ自由詩10*15-2-1
錆びない歌- 小日向 ...自由詩115-2-1
空への手紙(ヘンドリック・シリーズ)- オダ カ ...自由詩5*15-2-1
33行目を書いた、33行目を読んだ、最終行だった。- komasen333自由詩1*15-1-31
連弾- 瑞海自由詩5*15-1-31
終ノユメ- ただのみ ...自由詩20*15-1-31
二段ベッドの下- 灰泥軽茶自由詩915-1-31
雨上がりの夜空- たいら自由詩115-1-31
【_すみっこの力_】- 泡沫恋歌自由詩19+*15-1-31
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩19+15-1-31
影踏み- 梅昆布茶自由詩2115-1-30
人間- リィ自由詩2*15-1-29
大きい耳が話を聴いていない- 北大路京 ...自由詩515-1-26
千年おやすみ- ユッカ自由詩515-1-26
崩壊まであと- Seia自由詩215-1-26
ねぼけ- ゆうと自由詩215-1-26
アメトユキノアワイ- そらの珊 ...自由詩13*15-1-26
ハンモック- 鵜飼千代 ...自由詩13*15-1-26
まどろみ- 殿上 童自由詩20*15-1-26
星空の下で- オダ カ ...自由詩7*15-1-26
【_星空_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-25
予言者- やまうち ...自由詩2*15-1-25
車窓と街並から零れ溢れる綺麗- komasen333自由詩3*15-1-25
リビングデッドは自ら死を選ぶか- IMAGAMIMAGAM ...自由詩315-1-25
畑と風呂桶- 灰泥軽茶自由詩1015-1-25
版画人生- 服部 剛自由詩415-1-25
墓場の海- 瑞海自由詩10*15-1-24
煉瓦をみつめていたとき- 草野春心自由詩315-1-24
情熱ウィンカー- イオン自由詩2*15-1-24
真っ白な世界- 夏川ゆう自由詩215-1-24

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