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私は折り畳み傘が好きだ
しゅっぽと傘を広げるとき
そうっとわくわくする

それはマジックのようで
手を広げれば花束や
白い鳩が出てきそうな予感がする

それはまた魔法のようで
手を広 ....
古色まぶしい
郷愁の地に

歴史と風雨を
たえぬいて

今もなお
多くの涙が
あるのでしょう

子どもらは
幾つに
なりましたでしょうか

孤独に歩み
すすめたことも
 ....
夏の夜には
哲学者がやってくる
重たく湿った空気を裂いて
纏わり付いた夏の残滓を背負いながら
のっそのっそとやってくる
窓の格子がぼんやりと
月の明かりで光っていた
乳母車を引く質量の響 ....
あした を はちどりがついばむように
きたい を もりがふきなでてくように
みらい を 嗅いでみたい

めをつぶって
はなで
おおきく
おおきく
いきをすって

あかはらとほおじろ ....
そうかと思う
そうかなとも思う
「何のために生きてるの」
「何のために生きてると思う」
時計を見る
時間が
文字盤の隅に取り残されて
うずくまっていた
風が吹いている
いつかは
む ....
バスの座席に身を沈めると
自分の居場所を見つけた気がした

乗客は疎ら
誰もが無言で
窓の外を見つめている

赤いテールランプの川
灰色のまま濃くなる空に
星のように瞬いてとび去る
 ....
あたまの声は
なかまの声だ

あたまの痛みは
あなたの痛みだ

  ☆

抒情を排し
饒舌さを避け

なにものでもない
言葉の羅列

  ☆

僕たる僕の
僕 ....
無影灯の下で
 (あるいは 河原で 砂漠で)
鶯色の神々にかこまれ
 (あるいは 烏色の悪魔に)
無防備に横たわる

切り裂かれる皮膚
晒し出される内臓
 (生きものの命を掴んだ少 ....
綺麗にくるまれた布団の中で
ぬくぬくと眠っている 恋の神様

想いが濃ければ 薄着をしている間に
願いを唱えなければ いけません

人肌抜いて 誰かの助けに ならんとす
逆に ジャマをし ....
ひとりの女が 
ひとりで参道をあるき
ひとりで何を祈ったのだろう
あの雨のなか

紅いろの
垂れ梅は
傘もいらない
跳ねる雫石は
わたしの小指にとまる

素朴な路地の乾きとともに ....
戴いた命を
ほんとうにいつわりなく
わたしはつかって来ただろうか

戴いた時間を
無駄と、間違いとから、
せいいっぱいまもって来られただろうか

戴いた体は
このたましいで良かったと ....
     まっしろなカップに
     夜が満ちる
     からっぽなわたしは
     真っ暗な部屋で
     夜を見つめてすごす
     安堵のなか
     ごくり ....
鉛のようなゾウが大きな鳴き声をあげて、この施設にやってくる。
ゾウは、黒い足で緑色の廊下を歩き、黒くネバネバした汚れを残していく。
ゾウが歩き去ったあと、君はあたりまえのようにモップを取り出し、そ ....
要らない人間に
選ばれると
赤い色の車が
家の前に止まり
赤い服を着た
屈強な男が数人
家に乗り込んできて
要らない人間を
力ずくで連れだそうとする
要らない人間は
何のことだか分 ....
かぞえきれない かなしみを

りょうてで かぞえて みてみたい

ゆびおり かぞえる ここのつ とお

そしたら いちから また はじめ

それぐらいで ちょうどいい

かかえきれ ....
穴だらけの理屈に
期待と希望を注ぎ込み
僕らはみんな生きている

自分勝手で身勝手な
欲望まみれの押し付けがましい
期待と希望

明日のことも
他人のことも
自分のことも
分から ....
胸に枕を敷いてうつぶせになって寝転んでいた。

そして自分の指を見ていた。

あんまり近すぎてぼやけた指だった。

あんなことのあったあとだ。

しばらくこうやって気を静めていよう。
 ....
冬の道のあちこちに
手袋の片方がよく落ちている

ポケットから
ものを取り出す時に落ちたのか
自転車の前かごから滑り落ちたのか
私も長年愛用していた
手袋の片っぽを失くしてしまった

 ....
YESと言ってもNOなの

NOと言ってもYESなの

わかってよ

明日は雨になるかもしれない
晴れの日は雨が恋しい
雨の日は晴れが恋しい
朝になれば夜が恋しい
夜になれば朝が恋しい
太陽が現れたら月が恋しい
月が現れたら太陽が恋しい
春になったら冬が恋しい
冬になったら春が恋しい ....
いろんなことをしって
いまがある

ぜつぼうと
よろこび

いろんなことをやって
いまがある

なみだと
ゴール

いろんなことをへて
いま わたしは

詩をかいていてよ ....
昨日まで
温もりを感じた父の身体

今日になって
冷めかけのお茶よりもぬるくなる。

一昨日まで
温もりを感じた父の身体

今日になって
明け方のこたつよりもぬるくなる。

三 ....
酒浸りの毎日が厭きてくると、突然思い立って詩なんぞを書き始めるようになつた。

 詩を書くことにしたのは、既に日々欠乏しつつある己の体力と得体の知れない精神と何とか帳尻が合うかも知れないと言う甘 ....
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日

春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど

飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ....
ハムすき〜!

叫んだポニョがうらやましかった
私も
ハム好き〜!

叫んでみたかった

だけど
ハムの裏側にある
添加物の数々を
確かめずにはいられない
そうして
ハム ....
甘すぎる果実は嫌い
べとべとするから
沢山の蟻が寄ってくるし
喉が渇く
どんだけ満々た色をしていても
僕はそれを嫌う
でも専門家ではないから
食べてみないと解らないので
すごく喉が渇い ....
突き抜けるような
青い空に
純白の雲
雲の向こう側に
なにが蠢いているのか
誰も知らない

青い空

白い雲

果てしない孤独
幸福な人よ
あなたは一度死んでしまった
かつて巨大な飢えに引きずられて
ひたすら哲学の研究で自らを満たそうとした
探求の徒としてのあなたは死んでしまった
あなたは次第に人々に囲ま ....
地平線は果てがないけれども
果てを追い続けて
また元に戻るなら

目の前に線を引き
そこまでを果てとしよう

その先が新しいスタートで
何も無かったその線までは
ただのブランク
喪 ....
宴が去って
ふと虚しくなっている
寄り添える言葉の羅列も
破綻する
られつ られる らりる
らりるれろ ろれるりら

先に立たぬ後悔
あああああ

そして願わくは
次の宴を
ど ....
金子茶琳さんの自由詩おすすめリスト(516)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
折り畳み傘- 灰泥軽茶自由詩1215-3-3
連詩〜とよよん様と〜「被災地を知らない私たち」- 黒木アン自由詩8*15-3-3
孤独なこころ- 迷亭うさ ...自由詩2*15-3-3
みらい- コトバス ...自由詩3*15-3-3
そうかと思う/そうかなとも思う- めー自由詩3*15-3-3
夕暮れのバス- Lucy自由詩14*15-3-3
- シホ.N自由詩7*15-3-3
幻死_- イナエ自由詩8*15-3-3
注連縄の如く- 藤鈴呼自由詩3*15-3-3
参道のひと- 黒木アン自由詩2*15-3-3
2015.03.03(独白「さやかなる翼を」)- もっぷ自由詩415-3-3
月なしの夜に- 石田とわ自由詩19*15-3-3
ゾウの詩- 宮木理人自由詩8*15-3-3
要らない人間- 花形新次自由詩315-3-2
ちょうどいい- コトバス ...自由詩2*15-3-2
世界の詭弁- 迷亭うさ ...自由詩3*15-3-2
7ジグソーみそ汁- 吉岡ペペ ...自由詩815-3-2
【_手袋の片っぽ_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-3-2
YESと言ってもNOなの- 北大路京 ...自由詩415-3-2
今日は- リィ自由詩1*15-3-2
源泉- もっぷ自由詩515-3-2
今日になって。- 梓ゆい自由詩215-3-2
日常- ……とあ ...自由詩8*15-3-2
たんぽぽ春のパラシュート- 未有花自由詩16*15-3-2
窮屈な食卓- そらの珊 ...自由詩9*15-3-2
甘すぎる果実- こいち自由詩115-3-2
青い空、白い雲- 花咲風太 ...自由詩715-3-2
幸福な人- 葉leaf自由詩215-3-2
線を引け- はて自由詩315-3-2
宴の後のらりるれろ- 森川美咲自由詩2*15-3-1

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