すべてのおすすめ
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
あの時あそこで何をどんだけ食べたとか
そのあと誰かと湖の閉鎖中のボート乗り場で
かなりきわどいところまで乳繰り合ったとか
そんなことど ....
チェンバースは
やりかたってもんを
とても、よく
心得ている
それは
おれの寝床で
今日に
踏ん切りがつかない
おれの意識を
疾走させる
果てし ....
室外機、の
吐き出す蒸気
粘っこい舌で
べろりとやられる
そんなウンザリに
似てる
八月の終わりのこと
ブッとんだヴァイブが欲しくて
歓迎されない扉をくぐる ....
臓腑の裏側にまで入り込んだ言葉を引きずり出して
今夜俺はあらゆるカテゴリーに唾を吐きかける神になる
すでにあるものならもう二度と追いかける必要はない
安全圏で無頼漢気取るなら筆 ....
君の用事を手伝って古い港に僕はゆく
頭上は悲惨な曇り空、八時というのに薄闇で
足下転がる野良の子猫は適度に餌を期待する
「午後には雨が降るらしいからなるべく早いうちがいい」
....
夏の踊り子たちが、フロントラインで
そろそろお終いみたいな
けだるさをステップし始めた
ウェイターは素知らぬ顔、だけど少し冷汗をにじませて
「お帰りはあちら」と色褪せたドア ....
ひかりの加減を気にし過ぎるとき、音楽の音量を気にし過ぎるとき、階下の物音を気にし過ぎるとき、窓の外のトラックのバック警告音を気にし過ぎるとき、しんとしたノイズを求めて、しんとしたノイズだけ ....
虚ろな階層で
落ち窪んだ眼を見開いて
小鼻のあたりをうろつく
蜉蝣のような情熱を追いかけていた
窓には汚れがあり
隣人は頭がおかしかった
サイケデリック、を ....
きちがいのきれいな歌声が
鞠のように転がる夜明けの街路
途切れた記憶が空気に触れて
朝露となってショーウィンドウでこと切れる
ぼくは眠れなかった
きちがいの歌声 ....
彼女に会うのは二年ぶりになる。声優としての人気が定着し始めた当時、「シンガー」篠田美優としての再起を賭けた入魂のシングル、「Kick Off!」では初の作詞にも挑戦し、「殻を破りたい」という気持ち ....
雷光が俺の胸骨を遊ぶように這うのさ
叫び声は不遇な路地裏に捨ておかれ
雨雲に浸食された魂を救いだそうとポケットの奥深くをまさぐると
黄色く日焼けした汚れた名刺が一枚
記され ....
やたらに愛を歌ったりするやつになりたくない
やたらに夢を語ったりするやつになりたくない
やたらにフェバリッツを吹聴するやつになりたくない
やたらに周りに当たり散らすやつなん ....
リアルの始まりはいつだって白濁に過ぎない、毛髪の根本に仕込まれた飛び道具がわずかに余計な色を添え、36度あたりの赤い水力がタービンを回し始める…ハロゲンライトの灯りはまるで、ちょっとくらい ....
日曜の
午前三時
手足のない男が
金網に入り
手足のある男と
2ラウンドを戦う動画を見る
手足のない男は
手足があるときは
アマレスの
....
おれが日中、腰を据えて
ハシタ仕事をやっているところにゃあ
育ちの悪い10匹ばかりの豚が居て
資本主義という餌を食べて肥えに肥えている
無差別爆撃的に身体に張り付いた ....
内なる獰猛や、不吉な真実、そうしたものが産み出すいっさいの抑揚は、俺の魂のすべてに奇妙な烙印を残す…ろうそくの炎のようなリズム、分かるだろう、それが俺という人間のすべてだ
近くの裏通りをずっと ....
無駄にやたらに生まれてきたのだから
無駄にやたらに死んでいくのはしかたがないこと
この際自殺は承認しましょう
死にたい方はまず家族にきちんと説明をして納得してもらってください
....
ふたつの言葉が死んで
ひとつのフレーズが残った
俺はそれを際限なく殴り
本物の血が流れてくるまで待った
稲妻は脳髄を
喰らいつくすように走る
傷みとも呼 ....
六月にはなにも書けない
上昇し続ける温度と
いつでも雨を隠しているような
湿度に
脅かされて
六月にはなにも書くことが出来ない
消化出来ないものを胸の内に抱えて ....
知られずに死んでいった
ひとたちのことや
恐れずに失った
ひとたちのこと
果たせずに手放した
ひとたちのことや
踏み出せず諦めた
ひとたちのこと
ひとことに
....
すべてのものが途切れた
俺は寝床で
もやのような昨日までが
流れてゆくのを眺めている
あらゆるものの
スイッチを落とした部屋は
空気の音だけが
反響して
....
なにかが息をひそめて
脳髄の暗がりで
いかさまな計画を練ってる
刻々と過ぎてゆく時間
連続する健忘症が
まともに錯覚させてるみたいで
伸ばした脚の指先のあたりから
身体 ....
クリスタルガラスの煌めきの向こうで二五時の世界が崩れ落ちてゆく、お前はなにを見ていたんだい、手を伸ばせば届く距離でかすかにも触れられない何かが俺たちの間にはあった…水槽のエンゼルフィッ ....
君の袖口はいつもあっけらかんと濡れていて、そのせいで俺は今夜も眠りを逃す、眠るべき時間に床を放棄してぶつぶつと詩をこまねいていると、それだけでなにか戻れないところまで逸脱してしまったみたい ....
置き去りのボンティアックの錆のオレンジ
助手席に腰かけたままの
過去を
騒がせぬようにと気を使うみたいに
ゆっくりと
やさしく吹く風
口笛を乗せると
母親を ....
鈍い目眩とともに
やって来る歪な影
暗い夜明けのように
淀んだ白夜のように
めくれた上皮みたいな気分が
敷布の中から身体を捕らえて
煮物が駄目になるときのような ....
内臓に潜んだトリガー、獣のスタイルで被膜に風穴
傷物から逃げ出した血液が吐き出される夜
瞬間、自分が霊体に変わるみたいな
肉体の感触を惑わせる冷汗の数
ストレイトな衝撃以外 ....
雨の向こうに跳んだ蛙は言い残したことがあるみたいに俺を振り返った
機械のような冷たさをもった四月半ばは昏倒した老人が見る氷の夢のようで
増水して喚く小川の流れは叶わぬ夢に執着し ....
それは誰かにとどけ忘れた
たとえるなら即効性の
殺意みたいなものによく似て
河原で骨になった
後ろ足が一本欠けた猫の
雨に洗われた眼窩の悲しさによく似て
真夜中にだけ客を探す
....
個体であることが煩わしいなら
生皮を剥いでなにもかも垂れ流せばいい
おれはおまえの内にあるものと話をしてる
おまえがどんな生のリズムに翻弄されていようとも
ひとつの ....
鵜飼千代子さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(201)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あとで何も思い出せないくらいの人生を生きたい
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ホロウ・ ...
自由詩
7*
10-9-5
生身のものにはノイズが混じるものさ
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-9-2
だけど、そういうことって
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-8-30
シンプルでエンドレスな、そんな遊びが好きな産まれさ
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-8-23
太陽
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-8-19
そうして夏は行ってしまった、翼竜の化石のように
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-8-17
真夜中の箱の中
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-8-11
保存しますか?
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-8-8
まるでおだやかな宿命みたいに
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-7-20
アイドル2
-
ホロウ・ ...
散文(批評 ...
1*
10-7-8
多忙な週末
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-7-3
スピリット_オブ_ゴースト
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-6-30
まずまず
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-6-29
日曜の午前三時に
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-6-27
育ちの悪い10匹ばかりの豚
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-6-23
黒い猫は巨大な鳩時計を
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-6-22
バンビを増やし続けたのは誰だ?
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-6-15
誰も嗅いだ事のないいかがわしい臭い
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-6-8
六月にはなにも書けない
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
10-6-7
誰かの葬送
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
10-6-5
真夜中、もやのように消えた昨日までとハエトリグモの文学性に関 ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
10-6-1
不成仏霊、今日も見果てぬ河岸を
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-5-16
JOY
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-5-13
眠くなるまでやったなら我慢して寝るしかない
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-5-11
Many_Rivers_To_Cross
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-5-10
明方、その暗がりに
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-5-6
ないよりマシ
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-4-26
判っているんだけどどうしようもないってもんだよ
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-4-18
夏が来ますよ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-4-15
ペインキラー
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
10-4-12
1
2
3
4
5
6
7
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