すべてのおすすめ
生きる術がもうないというなら
生きることなど考えずに生きりゃあいい
すべてを賭けたつもりでもどこか妥協があるように
すべてなくしたはずの時でもどこかに余りがあるものさ
路面 ....
夏の香りがする鉢を
あなたは両手で持っている
鉢の中にはひまわりの
枯れた
ひまわりの花だけがひとつ
えんじ色のマフラーには
秋が詰め込まれている
冬のよう ....
溶けたプラスティックみたいな血が
身体の中をゆっくりと流れている
その血が見せる幻覚は加工物臭く
張りつめっぱなしのジャズ・ドラマーのカウントのように
軒先からの雨垂れが地面を ....
テーブルの上には要領を得ない文章が延々と書き殴られた紙片がある、綴じられたものから無理矢理に引きはがしたように形はみだらで、一度握りつぶしたみたいにくしゃっとなっている、五階の、家具のあまりな ....
あなたの唇を枯らし
血をにじませるもの
わたしのこぶしを引き裂き
血をにじませるもの
冬
凍りつく冬の陽射し
寒い朝には人々の胸中に隠れたものが明るみに ....
なんだろう
死の予感だ
俺には
いつもそれがある
血を吹いて
嵐のように
くず折れて
紙のように
我身にぶちまける
観念的なファシズム
軋む、軋む
軋む脳細胞
....
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
ぼくだけの洞窟の奥へと入りこんで
そこから何処へも出て行かなくなるだろう
ぼくは生まれた時から、なにもかもに納得していなかった、いのち ....
名前のない草むらで腐肉をわずかに残した崩れた骨格になった
もとは誰かの所有物だったシェットランドシープドッグの
土塊に染み込んでいったバクテリヤと同数の言葉たち
一二月に梅雨 ....
「なんとなくそこが正しい」
なんて流れに適当に乗っかって
楽なところで生きたくないだけです
一瞬生まれた疑問符を無視したら
自分の一番嫌いな人間に自分が近付く気がして
....
明日ぼくらは葬列に混じる、くらい顔をした大人たちと、ぽかんとした子供たちと一緒に
明日ぼくらは葬列に混じる、急なことでちゃんとした服を用意できなかったことを気にしながら、どうしてもなおせな ....
いま
手にした手紙と
いくつかの
小物の箱
もの言わぬ
昔のわたしの
色褪せた
無垢の記録
捨てられた家で
埃にまみれ
わたしのことを
....
冷えはじめた午後にやたら腹を壊しうんざりするほど柔らかくてくせえ糞を何度も垂れ流しながらジョンレノンの一部ばかりが垂れ流されてる繁華街へ繰り出せばだらしねえ尻を見せびらかして歩いてる女子高生にげん ....
膝までの深さの
泥水のプールに
君と潜ってはしゃいでいた
君と潜ってはしゃいでいた
僕たちは19歳で
怖いものなんか何もなかった
僕たちは無敵で
青春は永遠だった ....
雨など降っていないのに
どしゃ降りみたいな夜だ
冷えた心が苛立って
手元に割れた息を吐く
あなたの心まで
届くはずだったベル
今は部屋の隅で
小さくなって転がっている
いく ....
真夜中に破水する
完結しなかった気分
ディスプレイの明かりだけが
生き残った部屋の中で、ああ…
生活の残像
こびりついた窓
送信済みのメールと
届かなか ....
暑い国の銀行で爆弾をシャツに隠して自爆した男の生首を抱えて泣いている女の言葉は誰にも訳せないだろう
俺はほんの少し飲んだ生ビールのせいで生まれる微かな頭痛を覚えながらそんな動画を見ていた ....
少し肌寒くなり始めた街角には
人知れず落ちる涙のようなバラッドがある
まだ見たことのないそれを僕らもどこかで分かっている
僕がここから居なくなるとき
君がここから居なくなるとき ....
爪先が深く沈み
濡れた砂が潜り込む
薄曇りの空の下
静かに呼吸している海は
黒に擬態している
青のような色をしている
ひとの姿はなく
ひたすら ....
俺の牙は何故歪み
俺の牙は何故曇る
俺の牙は何故呆け
俺の牙は何故縺れる
ほら、幼い日、あの廃工場脇の
忘れられた路地を自転車で駆け上がるとき
どうしても気にしてしまう
ペダ ....
山羊の頭のスープ、二、三杯ぶちまけて
俺のベッドはゴキゲンな調子に粘っこい
イエスタディズ・ペーパーが届いた日よりずっと昔に出ていった女が
天窓から覗き込んでヴゥードゥーの呪文を ....
サンデーバザールのあと
あらしが何度か通りすぎ
片腕の乞食が食いっぱぐれ
捨て猫みたいに骨と皮だけになって
水気で頬をいっぱいに膨らませた雲は
策略的なハンターの目つ ....
無菌状態に保たれた部屋の中できみは横たわっていた
酸素と、栄養を身体中に装着された管から受け取りながら
常に心拍数や体温をチェックされていた
みんなきみのことを眠っていると思っていた ....
轟音の中を君と駆け抜ける刹那に見る未来のような輝き、いつだって俺は考えていた、いつだってそうだ、行きつく先は未来でありたいと―留まって同じことを繰り返しながらいかにも進化しているみたいに見 ....
俺がどんな言葉で話をするか君に判ってもらえるだろうか
俺の大脳皮質からウミガメの卵のようにぽろぽろとこぼれてくるものの形状が
君の感覚野にまで届くことがあるだろうか
凍えるカーテンの向こ ....
おまえは誰よりも強い毒になりたいんだろう
口に含まずとも触れるだけで命を焼いてしまうような
誰よりも強烈な毒薬になってみたいんだろう?
おまえの言ってることは誰でも一度は夢 ....
出来て100とかそこらの歳で
わかることなどたかがしれてる
齢(よわい)40でまだヒヨッコの
おれはそこそこ幸せもんさ
冬の木枯らし部屋までしみて
だけど雑事はカタつきぎみ ....
歩道に溜まった雨粒が静かに夜を抱いている、口笛はマイナーセブンスを僅かにフラットしてる、君の左の袖口は少し濡れている、僕の右の袖口と同じようなセンチで
コンバースの爪先に空き瓶がぶつか ....
日没、砂浜に迷い
野良犬の
鼻先真似
ひくつかせ
虚を探り
塩粒の混じる
匂いは
血液を沸き立てる
唾を吐き
熱を冷まし
人なら ....
滑落の意識はすでに朦朧、自分の掌さえそうと思えない長い朝、白濁する視界に紛れ込む澱、文脈のない戯言が胡椒みたいに四散する脳漿、前頭葉から漏れ零れるものの温度は捨てられた小麦粉に潜むものの体 ....
わたしのなかを
あなたのなかを
風がいちど
吹きぬける
あつくもなく
さむくもない
温度とは
呼べそうもない風
放浪、漂流、点在、葬 ....
鵜飼千代子さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(201)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
小さな音だけがはっきりと聞こえている
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
13-2-11
季節のあなた、そして、季節のぼく
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
13-2-7
死神のメロディー
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
13-2-2
途切れたものはいつもかならず手の届かない場所にしか居ない
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
13-1-8
冬の日
-
ホロウ・ ...
自由詩
9*
13-1-6
魔人
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-12-29
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
12-12-16
静寂は長い叫びと似ている
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
12-12-14
満ち溢れるゼロ
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-12-9
明日ぼくらは葬列に混じる
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-12-1
ひとときの透過
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-11-23
俺が死んだあとに訪れるものたちのことを生きてるあいだに教えて ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-11-18
夏の死体に埋もれて
-
ホロウ・ ...
自由詩
12*
12-11-12
いまだにどしゃ降りみたいな夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-11-2
眠るふりをして目を開いている
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
12-10-20
明日もないし帰る場所もない
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-10-13
リツイート
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
12-10-13
アンモナイトをおぶさって
-
ホロウ・ ...
自由詩
10*
12-10-8
そこから流れるものは見たことがないくらい赤い
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-10-6
萎えた感情のダンス
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
12-10-2
街角で簡潔に詰め込んだ食事のあとで
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
12-9-25
ジョーイ
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
12-9-20
思考のシンク、そこを流れ落ちる渦巻き
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
11-1-17
貝が夢見る明日
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-1-17
おまえは誰よりも強い毒になりたいんだろう
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
11-1-6
口上
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-12-12
巻き戻しか、それとも早送りか
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
10-11-28
月が来る、音のない葬送のあとで
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-11-24
未浄化の為のいくつものリブート
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
10-11-18
どちらにしても風は吹き続けるのだから
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
10-10-6
1
2
3
4
5
6
7
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