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ぼくには海がある

山がある

大地がある

宇宙がある

じぶんに都合がいいところに行けばいい


深夜

腹痛で目をさまし

あなたのなまえを呼ぶ

神のなまえ
 ....
防衛庁の巨大なアンテナのさきが霧にかくれていた

富久町の高層マンションのさきも霧にかくれている

そんなことを眺めながら路地を歩いていたら

あ、

きょうの日付をあたまのなかで確認 ....
月がすごかった

君がうつくしかった

あの色はなに色


にんげんでもない

どうぶつでもない

ただのたましいだ


泣きそうな顔が

通りすがりの怒り顔

こ ....
月が地球の影で

欠けているように見える

地球に住むぼくには

それあまりにもは遠い実感だ

命も宇宙もスケールが大きすぎるから

じぶんが世界に

どんな影響を与えているか ....
十三年まえの今夜

肉と切なさで結ばれたよ

暖かい夏の夜だった

人生という名の車で

夏野菜の葉の味噌汁と

コンドームを持って来てくれたよ

湯船でいっきに

痙攣し ....
こどもをつくるためになんども

なんども裸で抱きあっているあいだ

ケーキをまえに三人で写真をとり

それを実家や友達にメールしているあいだ

ぼくはずっと

防衛省でコストダウン ....
悲しいことなんて

気持ちやからだに従えば

気になることでもない

じぶんを大切にしなければ

他人に依存してしまう

そんな生き方を選ぶべきではない


愛なんて

 ....
右手は仏様

左手はぼく

ぼくを仏様に添わして

合掌

それが下がっていく

合掌した手が下がっていく

行わないと身に付かないのに

果ばかり求めて下がっていく

 ....
あたしはぼんやりと窓辺に腰かけて木々のあいだに滲んでいる薄いオレンジいろを見つめていた。
母がいなくなった日もふつうに夕方がきていたことを思い出す。
小学生のとき母が出て行った。あたしと弟を残して ....
こころが減っていく

とめられない

思い出や

今起きていることが

それを加速してやまない

こころが減っていく

しずかに減っていく


夏が終わるように

遠 ....
欲望

それがぶつかる

大義名分をさがす

それはすぐ見つかる



欲望

破壊



再生

それがうつくしかったりする

それをうつくしがれることを ....
また遅刻だ

鏡のうえに粉をのせて

その白い塊を太いストローで吸った

用心棒が入って来た

カウボーイハットの用心棒だ

あたしはふたりの会話に挟まれてラリっていた

ジッ ....
ぬるい春のしゃぼんを歩いてた

ふくよかな水の妖精が

花咲くこころに綻んだ

ふわふわすいすい鼻で歩いてた


あの穴ぼこに入るのは

ぼくきりだいって枝を揺すった

あの ....
雪は白い

けれどこいつのほうが白い

ひとに言いたくなるくらい白い

春の街角にこいつが現れると

指さしたくなるくらい白い

白い花が咲くまえ

こいつがどんなだったかは

たぶん誰も知らない

 ....
復興に活気をもとめるのはただの幻だったようだ

井上靖の闘牛を思い出していた

ここにもあの興行主のような塊はいるのだろうか


いろ

いてくれ

いなければならない

き ....
感謝ってぜったい

肩に力いれて感じるものではなくて

楽しい×愉しいって思って感じるものなんだ

頭でっかちになって感謝するんじゃなくて

楽しい×愉しいって思って感じるものなんだ
 ....
ごめんなって思った

あやまるぐらいなら

なくなればいい俺だ


役に立ちたいだけだ

かかわりたいだけだ

そんなの優しさじゃ

そんなの大きさじゃ

そんなの愛じゃ ....
カラヤン先生は言った

まずフルートの音を聞け、と

目で団員を承認し

的確な言葉でポイントを伝え

本番では団員に任せるのだった

自由を感じさせ

音に命をこめさせた
 ....
希望の道、

なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ

言葉として容易くは使えない、希望の道、だ

できれば魯迅ぽく、希望の道、だ


うちのめされて

どんなに ....
それから数日間、サエコのことをよく考えていた。
それは彼女が誰に殺されたのかというより俺の喪失についてだった。
サエコはいずれほかの男と結婚するだろう。そう思っていた。だけどそれは俺にとって喪失で ....
三番目の彼女が死んだ。
三番目とは俺の恋愛経験の順番ではない。
なにが三番目かというと、ツートップの次に位置するのがサエコだった。
サエコが死んだことを俺は突然訪問してきた警察から聞いて知った。 ....
車窓を過ぎる町並みを見つめるたび

そこにある暮らしに自分自身を嵌め込んでしまう

そしていつのまにか

胸を騒がせながら幸福について考えている

その書家の作品のまえで

わたしは車窓を過ぎる町並み ....
花火のおとだけ聞いている

火災ビルからひとが落ちてくるような

ドスンとも

ガタンとも

なんとも言いようのない破裂音がする

夏の湿気とうごかない風

花火大会

浴 ....
戦争は誰かの暴走ではじまる

みんなほんとはしたくないんだ

家事も子育てもできない女も

まいにち右往左往している男も

暴走をとめられない日和見主義者も

期待に応えようとマイ ....
風の調べに泣いていた

涙こぼさず泣いていた

ぐうんぐうんぐうんと

口笛がみずみずしいよ

空の調べにほとばしる

命散らせてほとばしる


すきとすき

夏だろう
 ....
歩いてゆくのも

タクシーでゆくのも

さくらの窓辺へ


ぶっこわしながら考えていた

小学生が雑に歌ってら

群青色にからだを冷やして

ぶっこわしながら考えていた

青年が愉快に歌ってら


歩 ....
なにかいいことがある

そう思おうとする

ひとのこころのすごさ

そこに向かおうとする

ひとのこころの真面目さ

きっと使命とはそういうものなのだ


それを壊しちゃなら ....
俺なら自殺するな

そう思った

その数がつらすぎる

俺なら復讐するな

そう思った

許したら惨めすぎる


いいかげんな偽物たちが

この世界を跋扈する

みん ....
生き物は死ぬために生まれてきたんじゃない

そう思わなきゃ

津波でなくなったひとたちの無念や恐怖を

ぼくはうまく受け容れることができなかったよ

自分にコントロールできないことは気 ....
自分にコントロールできないことは気にしない

死ぬために生まれてきたんじゃないことを忘れない


社会はひとでできている

生き死にするひとでできている

自分に合うひとや合わないひ ....
鵜飼千代子さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(420)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しあわせか- 吉岡ペペ ...自由詩516-10-6
キンモクセイの思い出- 吉岡ペペ ...自由詩216-10-1
アライヴ- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-25
魔法- 吉岡ペペ ...自由詩416-8-13
無常と常住- 吉岡ペペ ...自由詩216-8-2
誰も知らない部屋で- 吉岡ペペ ...自由詩616-7-17
異常気象で- 吉岡ペペ ...自由詩516-7-10
合掌- 吉岡ペペ ...自由詩216-6-30
絶景- 吉岡ペペ ...自由詩315-9-9
こころが減っていく- 吉岡ペペ ...自由詩715-9-1
平和- 吉岡ペペ ...自由詩215-8-30
また遅刻だ- 吉岡ペペ ...自由詩315-6-15
水の妖精- 吉岡ペペ ...自由詩315-4-1
白い花が咲くまえ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...315-3-29
復興- 吉岡ペペ ...自由詩315-3-20
楽しい×愉しい- 吉岡ペペ ...自由詩215-3-10
ごめんなっ- 吉岡ペペ ...自由詩415-3-10
カラヤン先生- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-17
希望の道- 吉岡ペペ ...自由詩715-2-4
三番目の彼女(後編)- 吉岡ペペ ...自由詩515-1-15
三番目の彼女(前編)- 吉岡ペペ ...自由詩215-1-15
いつからか- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...514-12-4
花火のおと- 吉岡ペペ ...自由詩914-7-26
反戦- 吉岡ペペ ...自由詩514-6-22
傷つく場所- 吉岡ペペ ...自由詩514-6-22
さくらの窓辺へ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...214-5-1
使命とは- 吉岡ペペ ...自由詩314-4-20
殉死- 吉岡ペペ ...自由詩314-4-19
- 吉岡ペペ ...自由詩814-3-12
ひと- 吉岡ペペ ...自由詩414-3-12

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