いつからか
吉岡ペペロ



車窓を過ぎる町並みを見つめるたび

そこにある暮らしに自分自身を嵌め込んでしまう

そしていつのまにか

胸を騒がせながら幸福について考えている

その書家の作品のまえで

わたしは車窓を過ぎる町並みを見つめるようだった

墨筆の息遣いに自分自身を嵌め込んでいた

そしていつのまにか

ぼろぼろ涙を流しながら合掌していた


携帯写真+詩 いつからか Copyright 吉岡ペペロ 2014-12-04 17:02:02
notebook Home 戻る