さよならは
私にはもう
ききません
夕焼けを背に
赤くなる頬
あなたとは
嘘でよかった
手作りの
バリアをはって
目をそらすから
魚には
冷凍船の
眩しさが
遠い海鳴り
故郷のひかり
絶え間ない雨が静けさと共にやってきて
見下ろす街路を濡らしていた。
ガス灯は霧にかすみ
木々は風にゆれていた。
音もなくわたしは窓に触れ
祈りの言葉をそっと呟いた。

ストーブの薬缶がコ ....
あたえられた霧雨も、水になって落ちていく
ねえ聴いてみて

オレンジのスカートがくるり
雨合羽のきみがはらり
なにもない荒野を旅していたとき。
バッファローの群れの中に一匹の犬をみつけた。

かつては開拓者とともにバッファローを追っていたのかもしれない。
昼は彼らの後方を歩き、夜には群れからすこし離れ ....
草のなか
ネコをみつけた
ぼくたちは
エサをさがして
友だちになった
太陽が
消えてもきみは
キスをして
8時間後に
メールしてくる
水彩の
色鉛筆は
ありますか?
さあお嬢さん
こちらをどうぞ
       
奥のテーブル席で大騒ぎする若者たちを、
バーカウンターの老婦人が睨んでた。

その中間の丸テーブルで本を読みながら、
ポテトフライを食べていた僕は
トマトディップがなくなってカウンターにもら ....
力を抜いて、目を閉じて、部屋の天井を見上げる。
蛍光灯の光が瞼にかすかに暖かい。
冬の冷たい空気も、夏のうだるような暑さも覚えてる。
初めてこの部屋に来たときのことも。
部屋は私を守ってくれた ....
ここでは誰も眠らないので、私はとても珍しがられた
どうして一日のうちそんなにも動かなくなる時間があるのか?
不便じゃないのか? 退屈じゃないのか?
たまにムニャムニャ言ってるのは何なのかと

 ....
どこか遠い国に隕石が落ちて大変だったらしい、と
地面に広げた新聞紙を父さんが読んでくれている
僕はその声を聞きながら

イカれた導力エンジンの分解に取りかかる
それはもう何十年も前の新聞 ....
雨空の月曜日。

昨日のうちにホテルに移動。今回は荷物が少ないので楽だった。
フロントで部屋着を貸してほしいというと、
そのまま外を歩けそうな暖かいローブをくれた。

今日もいつもと何も変 ....
花のような実際さで
ただ胸を一刺しするだけで

そんな考え方しかできない
僕らはもう助からないね

レブラント川に流されていく
花束と柩の航跡が
いつまでも心に残るようには

 ....
電柱に
カラスの親子が
とまってて
海の向こうを
眺めてました
サバンナで
傘もささずに
歩いてる
私のことは
忘れて下さい
荒れ地には
ただ花を摘み
蜜を吸う
少年たちが
花のかんむり
昨日きみがくれた指輪を、右手の小指にはめて
部屋を出た。
真夜中近くのロビーはとても静かで
カウンターにふたりの女性が立っていた。

外はまだ雨が降っていて
このまま濡れてしまいたかったけ ....
指先に
約束された
風景は
ずっとあなたを
待ち続けてる
夏が終わるまでずっと
サンターナ川で泳いだよね

毎日一緒に遊んでたのに
分かれ道になるといつもさみしくて
オレンジの木の下で意味のない話ばかりしてごめんね

ねえ、憶えてる?
夜中に ....
身体の弱い私は
風邪をひくといつも死にそうになって

ベランダで洗濯物が揺れ
レースのカーテンがふくらむのを見て

戻ってくる
目をとじて
遠いどこかで
目をひらく
ただそれだけの
世界がすべて
星屑が
あなたにふれる
確率で
昨日に消えた
六花の梢
もう一度
としても君は
手をあげて
僕に手をふる
ことはなく桜
自転車で手をつないで
ビーチのバイクレーンを
飛行機みたいに走った

昨日の雨でまだ濡れてる木のベンチに
ハンカチを敷いておにぎりを食べた
水筒にはそば茶が入っていて
すごいでしょう?
 ....
ここはなんて広いんだろう
と、ただ愛しくて、心配した

たくさんのみんなを招待して、
どんなに遅くなっても家まで送ってまわった
バスがすこしゆれて起きると
愛しさはそのままだった

今 ....
ヒーターの前で
犬とネコがひとつに丸まって
弟は買ってもらったロングボードを
組み立ててる

新しく買ったココアの缶を
さっそく開けてお湯を沸かす
お姉ちゃん

冬が終わったら
 ....
青信号で立ち止まって
傘に寄りかかる

世界中に散りばめられた人たちは
もう風景の中

私は目を閉じて、深呼吸をして
海面に落ちていく

親切にしてもらったから
ちゃんとお礼が言い ....
死んだ人の遺したそれは、決して起こらなかった何かを思わせる。
それは瞳に触れる直前に消え、冬のようにそこにある。
私はガラス窓に息を吹きかける。
そしてただ消えるのを待つ。向かいアパートのカ ....
mizunomadoka(541)
タイトル カテゴリ Point 日付
a part短歌410/4/14 0:12
changes短歌310/4/14 0:10
freezing light短歌510/4/14 0:09
far into the night自由詩2+10/4/13 19:45
rain wein自由詩210/4/13 18:58
dog自由詩010/4/13 18:53
放課後短歌510/4/12 20:42
cresents短歌210/4/12 20:29
絵の時間短歌210/4/12 20:09
gate自由詩110/4/12 19:33
torch自由詩410/4/12 18:43
after morning自由詩110/4/12 18:32
セントニコル地方自由詩310/4/11 19:06
heritage自由詩110/4/11 18:35
palm自由詩310/4/11 18:14
dayquil, nyquil短歌510/4/11 17:10
tylenol短歌510/4/11 17:01
advil短歌210/4/11 16:52
ドルフィンホテル自由詩110/4/10 17:48
little fingers短歌310/4/10 16:49
riverside自由詩210/4/10 16:09
scenery自由詩210/4/10 16:02
door短歌410/4/7 23:53
call in短歌210/4/7 20:35
咲く短歌110/4/7 19:41
dance with venice自由詩410/4/7 17:51
bus me out自由詩210/4/7 15:12
Fence of lettuce自由詩310/4/7 15:07
自由詩210/4/6 17:16
16自由詩410/4/6 1:22

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