茄子を収穫するときは
少し手前の枝ごと切りなさいと
教わった
少し大きくなったら三本仕立てにするんだよ


久しぶりの晴天で
開け放ったカーテンに蝉がしがみついて
鳴いてる
大声を ....
明日
月曜日がくる前に
この世界が終わればいいのに
そうすれば土曜日も日曜日もこないから
そんなことを思ってる間に
世界はもう火曜日で
水曜日も木曜日も過ぎれば
週末の夜には5日前のこと ....
男は炎の上で笑う
クリスタルがオレンジに白熱し
水温が上がっても
誰も彼に気付かない

一人、また一人
プールサイドに倒れてく

浴びるように酒を飲んだ
それだけの始末のように

 ....
いつも姉は変な顔をして
私の髪を引っぱったり
口に入れたりした

足のつかないプールで
私の背中にしがみついてる

バースデーケーキのロウソクを消す
ソファで寝てる
ギターを持ってジ ....
さようならスペイン
壁に描いたコスタ・デ・ソルの海岸を
忘れないで
何があっても愛してるよ
は嘘だったけど
このまま何もなくても
きみのことずっと愛してるよ
は本当だったはずだった
本の中で、死んだ者はここに流されてくる
happy-endもbad-endも等しく

作業員達は
本棚の黴びた本を種火にして
廃材に火をつけていった

本が体を温める

文字を読める ....
I wanted a tree
But you gave me a leaf

You wanted to leave out all
I gave you the world, boy

 ....
自画撮りを投稿し続ける彼女と
鏡の前でメイクが決まらない私

私は火闇、彼女は水体力
好きなおやつは苺大福とマカロン
1足す1はたくさんの光

インターネットは
私たちのタイムカプ ....
草の間を
誰かの幸せを約束した風が
走っていく

固く閉じた地面から
這い出た夏の蔦が
頭を伸ばしていく

夜になれば
プールを洗浄する
機械音

落ちてきた十八等星を拾う
 ....
船とともに
海に沈んだ母

父さんの部屋にも
レコードがあったよ

ずっとビートルズだったね
夏の半ば

水をさがしていると

雨が降ってくる
柄にもなく花を買った
10ドル
病室であいつは
5歳のように寝てた
俺に気づいて目を開けた

窓の外はグレー
冬らしい雪

古タイヤを囲み
暖をとる男たちの




 ....
過去の映像には
未来をしらないあなたが映ってる

あなたは航空券を破って
「まだ一緒にいられるよ」といった
ひとつずつ
色を落として
残った瓶の花

夕焼けみたいに赤くなって
泣きやまない
妹みたい

あなたとは幼馴染よ
あの海に入れば

ひとつずつ
色を足してきた
未来から消える ....
封筒の赤い砂は
彼女とは別の旅をしてきた

何ヶ月も前の近況と
たくさんのスタンプと一緒に

私はそれを庭先に埋めたけれど

一部はもう旅立ってしまった
彼とワールドカップを観に行って
ブラジルで喧嘩して別れたミーナが
変な人形を持ってやってきた

なに、その変な人形?
おみやげ。なんか呪術的なやつでね、
あいつのこと呪ってやろうと思って買 ....
紫の深い海が
瓦礫の街を隠していると
エルフの盗掘者は言った

「もし行きたいのなら岬の老人を訪ねな」

経験値を積み
装備を買い揃えても
ドラゴンのブレスで何度も死んだ

ハ ....
梅雨曇りがさし込んで
すだれ模様の後姿

猫語で何か話してる
妻とノラネコ

煮干しと風鈴
言葉に頼りすぎよとあなたはいう
私はくびをふる

相容れないなにか

みえたものを言葉にして
言葉でしらないふりをする
黒い芍薬
苺をつつく鴉たち
燃え草の茂みから南瓜が芽を出している

型枠だけ残した山村
川底の割れた舗装
空の色を変え、夏草を呼ぶように
降り始める雨
誰もしらない場所で
自分だけ信じて生きていたら
突然、世の中が平行線になって
あちら側へと移れないかしら

4日遅れの誕生日プレゼントですね
それとも、その日に届きましたか?


 ....
絡み合う蔦が入り口を隠してくれる
夜になれば安全に河口まで行けるだろう

ジャングルで
黄熱に苦しんでるときも
農民から盗むなと
彼は言ったのよ

エンデが昔話をしている

す ....
窓を閉めて風を消して
灰になったらもう会えないでしょう?
宝石を飲んだのよ
お仕事忙しいのにごめんね
桜並木に
祖父が立ってた
ずっと寝ていたはずなのに

Pianoのレッスンを
さぼったときも
学校を休んだときも

そうかそうか、と
かくまってくれた

花札をして
お ....
娘の手帳に、平和になりたいと書いてあった
忙しい生活の31日の隣に小さく

彼女はもう
眠ってしまったのかもしれない

冷めたコーヒーと乾いたマフィンが
ずっと手つかずのまま

 ....
涙を見つけた
雨水と一緒に瓶に詰め
海に流した
ずっとそうしてきた
手紙のように

斜め向かいの窓を
望遠鏡でずっと見ていた
忘れぬように
逃げてしまわぬように

けれど
私が ....
ハヤブサのような男が
上空から舞い降りた
「ここは千歳海岸か?」
「いえ、水谷団地ですけど」
「フン、ずいぶん目測がずれてしまったな」
「転移ゲートならあっちですけど」
「それには及 ....
防波堤に待雪草が咲いていた
みぞれまじりの波風の下
錆びた自転車をとめて
老人が釣り糸を垂れている

釣れなければいい
そんな素振りでリールを巻き
また投げる

そして海に沈んで ....
マルチバースのビッグバンが重なって
わたしたちは消える

一瞬だけ
消える先が見える

光が影になってる
それから、それから
mizunomadoka(541)
タイトル カテゴリ Point 日付
known自由詩814/9/8 10:55
tgif自由詩314/9/8 10:02
devil sit flame自由詩314/8/24 23:48
pics自由詩514/8/24 7:56
marciero memoria自由詩414/8/17 19:21
0.0001自由詩014/8/17 18:54
火の中自由詩614/8/17 14:23
boy自由詩114/8/11 14:03
you and i a自由詩014/8/11 13:35
おかえりなさい自由詩614/8/7 15:57
zutto betles datta自由詩114/8/7 12:10
lonely自由詩214/8/6 9:13
smoke自由詩514/8/6 8:57
international airport自由詩114/7/16 20:01
reinstalled自由詩014/7/16 19:57
五花の手紙自由詩014/7/16 11:00
空、青かった? すっごい青かった!!自由詩314/6/24 15:58
チャーム・ストレンジ自由詩214/6/21 13:27
半分自由詩114/6/18 14:17
銀河の二人自由詩414/6/7 11:59
bottom自由詩214/6/7 11:50
AJ自由詩214/4/24 23:29
Carlos自由詩314/4/24 23:21
four segment自由詩314/4/1 2:03
phaetone自由詩014/4/1 1:17
undefined sign自由詩714/3/24 21:27
rain drop自由詩114/3/24 21:02
夕焼け自由詩314/3/11 22:19
underwater flowers自由詩414/3/10 22:07
光の夜自由詩214/3/7 21:38

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