私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに

遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる

夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる

私の髪はまだ濡れていて
 ....
Just winter evening and I'm sitting
In empty room. I'm all alone.
It's rushing suddenly with messa ....
癌になった妻を憐れんで

離婚はしないと夫は言う

その背後に死神が立ってる

鎌の刃を彼に向けて

いつも2時にアラームが鳴る

男が頭痛で寝返りをうつ

女は何かを呟く ....
モーテルの階段で呼びとめられて
マニキュアを塗ってもらった

「目立たないから、バレないって」
そう笑って彼女はウィンクする

ピンクに光る爪が
あまりにきれいだったから

120分 ....
空き地の段ボールハウスが
雨で溶けてる

Krispy Kremeの窓から
それを見てきみが言う

「17になったらあんな家に住むわ」
愛は幸せな夢
リビングのソファーで母が咳をしてる

姉がトイレのフリをして
白湯を入れに行く

「電気消すよ。もう寝な」
私は父の手紙をしまう
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」

 ....
滞在時間が近づいて
右手からプラズマが出てる

あなたの食べてるものを食べてみたかった
あなたの飲んでるものを飲んでみたかった

ひどい別れ方をすることになるけど
それまでいっぱい、 ....
同窓会のたびに
あなたを探す

席に着いてからも
入口ばかり見てる

お酒を飲みすぎて
タクシーでホテルに帰る

ドアを開くと
カーテンが揺れてる

さっきまでここにいたの?
 ....
窓枠にとまったノコギリクワガタが
居心地のいい私の部屋を守ろうと
ハサミを開いて威嚇する

私もプレイリストから
作業用ロマサガ戦闘曲集を流す
終わりの始まりは
10歳になった猟師の息子が
父親の古いライフルで
森の木の枝のフクロウを
撃ち抜いた時だった

息子は父親を振り返り
やったと笑い
獲物から最後まで目を離すん ....
はじめて書いた文字は
まどかの「ま」だった
うれしかった
母がほめてくれたから

不思議の国のアリスを読んでもらって
気に入った言葉を
画用紙に集めて色を塗った

コタツに入 ....
別れの手紙が届いて

窓ガラスの凍った朝に
きみは家を出る

食器も家具も置いて
チケットを握り締めて

雪の馬車に乗る


ここで変わるのね

未来から声がする
 ....
お酒を飲みながら、本を読みながら
こんなソファーがあったらいいねー
なんて思いながら

あなたを待ってる
安宿の食堂で
声をかけてきたのは
私たちを売った海賊だった

おっと警戒するなよ
もう足を洗ったんだ
そう笑って
手首から先がない右手を見せた

まあ利き手がなくても
美味 ....
空から見るあなたの町は
海の青と畑の茶色い区画だった

あんなに焦がれた都会を離れて今は
子どもたちとツリーを飾ってる

温かいシチューを振る舞って
電飾を灯す

みなが眠り ....
帝国と教主国の小競り合いで焼かれた村
地下貯蔵庫の水瓶の中で
姉妹は生き残った

死体漁りに拾われ
奴隷商人に買われ
船で運ばれ
海賊に襲われ
港町の娼館で売られた

銃士 ....
月の下
ヤン族の男が心配そうに
馬の頬を撫でる

女は夜空を見上げる
故郷だった村の
焼け跡
昔の番号に電話する
トゥルルルルルルトゥルル


深夜1時
折り返しの点滅
つれないから
抱きついて連絡先をきいた
コートの手触りも憶えてる

いま電話ないから
じゃあ住所でもいいよっ!

たった一度きり一緒の冬

合い鍵のペンダント



 ....
私の想像よりもずっとずっとずっとずっとずっと・・・ さよならを避けるように
あなたは遠くをみてる

私は水筒をバッグに仕舞って
胸の言葉を飲み込む

つぎはどれに乗ろうか
返事より先に涙が落ちる

大丈夫?
好きな人ができたの

 ....
あなたはもう家に着いて
私のことを忘れたころかしら?
チャイナタウンの雑居ビル
二階窓から手をふれば
お調子者らが囃し立てる
酔っ払いとマフィアの縄張り
ランタン通り

おかえりなさい ....
朝、子供の送り迎えのことで
言い争いになった

連絡をせずに
同僚と飲んで帰った

テーブルのコンサータ錠と
クリスマス会のおしらせ

ホワイトボードに

冷蔵庫にプリンがあ ....
ひなげしの複製画
NORDISK FAXE2

呼吸器につながれて
静かに眠る男に
盲導犬が寄り添ってる

階段を上り屋上に出ると
冬の風が冷たく
月は高い

子供の頃に ....
信号待ちで彼の車を降りて
洗面台に忘れた化粧ポーチを
ホテルまで取りに戻る
赤いランドセルの少年が
右手に描いたピカチュウで
セイダカアワダチソウを抜く
高架下の金網の向こうで
焼け焦げたカボチャ頭と
牛乳パックが寄り添ってる
電車とバスを乗り継いで
小川に沿って歩くと
土と石と木の古い家屋が見えてくる
あそこにおじいちゃんが住んでたの?
ええ、そうよ

埃を掃き出し
家の換気をする
ポンプの電源 ....
星ラクダが膝を折り
どうと倒れた

砂漠の王は革袋の水を掌にとり
その口に差し入れる

盗まれた太陽を追い
千夜を駆けた

汗と砂で固まったターバンは
王冠となり

残して ....
mizunomadoka(541)
タイトル カテゴリ Point 日付
距離とベル自由詩1119/11/12 22:04
dream universe自由詩019/11/12 22:03
いつも2時に自由詩319/3/22 22:22
pale pink自由詩519/3/22 21:08
ドーナツ自由詩919/3/21 0:28
short wake and long sleep自由詩219/3/20 23:45
star rosemary night自由詩519/3/14 22:29
オイル缶の食料庫自由詩419/3/12 20:24
shallows自由詩819/3/11 23:49
赤い月が攻めてきた。自由詩619/2/25 1:29
owl自由詩819/2/25 0:34
誰に弓を習ったの?自由詩1519/1/20 2:07
叶わぬ恋のパティ自由詩1018/12/29 21:23
待ってる自由詩618/12/22 23:04
杯溢れた星屑亭自由詩418/12/22 22:43
Merry Christmas自由詩618/12/22 22:41
姉妹自由詩318/12/10 23:33
帝都へ自由詩218/12/10 23:16
メッセージが3件あります。自由詩918/12/9 0:51
KeyMe自由詩118/12/9 0:13
多い自由詩218/12/3 23:57
ゆきの訪れ。テーマパーク自由詩118/12/3 23:28
lantern street自由詩018/11/28 23:02
regret, dead end自由詩218/11/27 22:07
最後の自由詩218/11/27 1:37
I want自由詩218/11/15 23:59
you to自由詩118/11/15 23:47
notice自由詩018/11/15 23:03
森の家自由詩218/11/12 22:56
morning sun自由詩318/8/9 20:01

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