精液で
固く乾いた
布に痰
息を吐く
ただ息を吐く
胸が柔らかな手で
押し込まれていくような
くさった気分

へその奥にある
花崗岩を隠すようにして
僕は生きてきた
忘れ去られないように時々
水面を目指す ....
君が僕を嫌っていることに気づいて
ニヤニヤとしていた

ずっと気づかなかったことだけど
それがわかると
不思議に思えた仕草や言葉が
当たり前のように思える

なにかに反射した夕暮れ ....
昼間があまりに温かいので
散歩をする
糞のような現実は存在が
あんまりにも存在するので

催促するように歩くことでしか
乞うように移動することしか
重心をずらし続けることでしか
目 ....
僕は彼女が好きだ
なんにだってひたむきに
やってる姿を見てたよ
ひたむきさが役に立たないときも

笑うとすごく可愛くて
何かを我慢してつらそうな時
僕はこんな事が起きるなら
世界に価値 ....
黄緑色の音楽を聞いていよう
河原に座っていればいい
水面に手を差し出して
魔法の呪文
戻ってこい、戻ってこい

ウェハースみたいに華奢な音楽を聞いている
戻ってくればいい戻ってくれば ....
おはこんばんちわッ!(原始の風が人の頬を撫でていた頃から続くギャグ)
お酒を飲んだことがなくて、肉体的な問題もなくて、お酒を飲んでみたい人にお伝えしたいことがあります。
基本的に、飲酒のみで得られ ....
16歳 僕はバンドのギター
マニュアルを信じていた
メタルゾーンのゲインを下げて
ギターはよく聞こえてるようになると信じてた

18歳 僕は詩人
苦痛を信じてた
何もかも袋小路になっ ....
一人の幅の中にはない
あなたのいる場所なんて
誰にも手の中になんかもってないから
あなたなんて誰も認識なんかしてない
それが一人ぼっちなんていうなら
誰だってそうだろ?
覚めそうな夢の ....
この坂道を何度歩いただろう
この坂道は上がっただけ下る必要がある
僕の車にたどり着くために
ある日なにかにふと気づく
なんにせよ、僕は最後にこの坂道を
上がって終わるか
下って終わるか ....
何もかもが一歩だけのとこで壊れた
もう忘れましょう、私には忘れることしか
実行可能性のある選択肢がない
森のある町 隙間を縫う国道
どこにでもあるようなとある街
家と社会を繋ぐ道
森の ....
なるようになればいいさ

ずっと思ってたことを言った
僕はひどく酔っ払っていて
それが聞き取れない
なんだか自分の言葉は
あんまりに嘘がないので
ちゃんとしてる時じゃないと
理解す ....
間抜けとすこし話をした
どっかのドラマの中みたいに
でかいグラスに
ウィスキーを注いで渡す

金は、もうない
素直に話した
返すどころか
こっちでやってくぶんもない
マジだ
な ....
私に訪れたものは感覚の無為の実感であって、いかなるそれ以外の異観では無くて
実感として得られた私の感覚の消失が齎した空間を感じる気持ちでありました
高い窓などに顔を覗かせて不愉快な気分を空気に ....
心になにか一つ棘が
はえていたとして
匂いのする街角が
無力になったりする日がある

今日はその日だってことにする
朝の四時過ぎに
駐車場で目をつぶって
何かを待ってた
明日は誰にも ....
忘れていた感覚になりましょう
覚えていることまで成長しましょう
ぼくが好きになった彼女の宗教が
街角で話しかけてくる

きみが好きなものをまずは捨ててみようね
きみが嫌いなものも一緒に、同 ....
気をつけ、反逆
マズルフラッシュ
頭の数数える
蹴倒す日陰

目の奥でも
木陰でも
共有だけ出来ない

もう一度だけと
いつも君は言う

うんざりしながら
爪の間を見てみ ....
誰もいないな
誰も
忘れていないな
なんだか
知らない歌を
覚えそう
”わたしは甘い劇薬なので---
---もらわれ子なのです”

指揮者は怠惰
彼は
作るのをやめた
今日 ....
きみたちとぼくが
笑顔でしかつながってないのは
もうわかってるだろ?
握手に置き換えられる何かを
交わし合ってる間だけ
社会が発生する

寝言で使い合うお互いの柔らかさ
すり減るた ....
酷くやな気分だ
誰ももう僕のベッドには近寄らない
古い目覚まし時計
親父が 長く務められたからと貰ってきた
そいつが僕をせきたてる
お前の番だ、そういうことなんだ、ってな

寝過ごす ....
僕の指をヤニで染めた
おどれ、深く眠れ
僕の歯を黒く染めた
おどれ、深く眠れ

深く眠れ、深く眠れ
深くに生まれて
僕の指に届いて
煙になって消える
深く、深く眠れ

僕の闇 ....
匂いがするから
君が好きさ
メガネをかけてないときにも
不安定じゃないのは
君といるときだけ

窓辺に目を細めながら
置いたサボテンに
水をやってくれるかい
冗談のつもりで喋った ....
ビー玉を一つ
如雨露の中に忍ばせて
散歩にでかけたら
まるで知らない人たちが
僕のことを話してる

甘いこと、冷たいこと
これは夏のこと
赤いこと、長袖のこと
これは夢のこと
 ....
今日帰ってくるのは
化け物だ
僕が知っているだれでもないし
だれが知っている存在でもない
乾電池を無数に並べて
その真ん中で丸めたティッシュを燃やす
ティッシュには膿の混じった血が乾い ....
先程戻られました
居られないようですね
事務所に行くとおっしゃってました
そうですね、秋の風はひどい匂いがしますね
こちら休憩室
厚生棟休憩室です。オーバー?

喫煙室を見てきます
 ....
地面で眠る古い足
死なない兵隊に花束を

積み上げる双葉の
匂いに酔っている

花束がどうしても見つからず
ガソリンに指を浸している

うるせえ、亡霊
うるせえ、亡霊
うるせ ....
あるきまわる場所が
いつしか世界の外枠になってしまった
そんな人類にとって
深海の騒がしさはいつも憧れ

何も知らないことで
何度も希望を生んできた
白痴の創造主が僕らの中にいて
 ....
古い卓球台に、チェスのボード
幸せなことがどういうことか考えれるだけ
まだマシだって思ってる

合板の構造がよく分かる
卓球台の角には捲れたささくれが
攻撃を意識して指先に手触りを与える
 ....
目隠しをしたまま
食卓を囲んでいよう
これまでもそうだったんだ
これからは自覚して見ないでいる

冷たいものは一つあって
そうじゃないのが一つ
しょっぱいのが少し
全くの液体が一杯 ....
無限に訪れる
心配事の種は
球根と違って
どんな場所にも入り込んで
ある日姿をあらわす

ある日
散歩の途中で
出会った庭には
テッポウユリが咲いていた

その数は
非現実 ....
竜門勇気(790)
タイトル カテゴリ Point 日付
川柳020/1/19 11:08
夏狩り自由詩020/1/17 10:06
街路樹、街路樹自由詩1*20/1/14 4:01
無限のドードーと山小屋で暮らす一人のジジイと頭痛薬を知らない ...自由詩0*20/1/8 12:12
僕は恋することすらできる自由詩020/1/4 22:00
ウェハース自由詩1*20/1/2 17:59
お酒を飲もう!~今日を終わらせるために~散文(批評 ...020/1/2 4:03
wishlist自由詩019/12/29 5:55
ナマズの底には自由詩1*19/12/27 13:38
風には触らない。坂道はあらがわない。自由詩2*19/12/27 11:47
とにかく帰る自由詩1*19/12/18 14:17
ooo,ppp/qqq,aaa自由詩2*19/12/16 10:39
錆びついた奴ら自由詩3*19/12/13 0:44
いのIDIOTmethodうのいほう自由詩1*19/12/10 0:23
892,800秒自由詩1*19/12/9 23:48
彼女の時間。自由詩019/12/2 4:29
誰も気づかないように打つ光のような一撃自由詩1*19/11/30 2:12
+9自由詩019/11/10 16:55
野良犬たちが今夜、ぼくを迎えに来る自由詩019/11/7 22:43
朝起きて、いきていく自由詩1*19/11/4 23:34
深く眠れ。もう目覚めるな。自由詩2*19/10/21 23:05
コードにつながった呪い自由詩3+*19/10/21 22:47
如雨露。ビー玉。くそったれ。自由詩0*19/10/11 23:25
何も送らない日自由詩1*19/9/27 22:57
こちら厚生棟休憩室です。オーバー?自由詩1*19/9/24 10:28
うるせー亡霊自由詩3*19/9/23 10:44
深海で紅茶を、深宇宙で紙巻きタバコを一本自由詩1*19/9/19 3:41
あなたには、痛くないところはないの?自由詩019/9/16 23:45
花壇に食卓自由詩1*19/9/11 11:51
ミルクより白いものも、ユリよりも白いものも僕は知らない自由詩0*19/9/1 19:57

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